この記事の読了は約5分です。
前編では、最新のクラフトビールや次に注目したいクラフトドリンクについてご紹介しました。ここからは、最新のクラフトコーラの情報を中心に、これから注目したいノンアルコールのクラフトドリンクもご紹介していきます。
後編も最後までご覧いただけると幸いです。
「クラフトコーラ」について
「クラフトコーラ」は主に、厳選した、スパイスや柑橘類の果物などを原料として作られています。
「コーラ」とは、もともとアメリカ熱帯雨林に自生する「コーラナッツ」を原料に作られたものでしたが、価格の高騰や希少性から現在は使われないようになってしまいました。しかし、原材料や製造にこだわって作られている「クラフトコーラ」だからこそ、今一度「コーラナッツ」を使ったものも、少数ではありますが、作られるようになっています。
また、「クラフトコーラ」の楽しみ方は無限。水・砂糖・柑橘類・スパイスなどの材料を揃えれば、コーラのシロップの作り方も簡単で、自家製のクラフトコーラを提供することもできます。さらに、シロップを牛乳やコーヒーといった炭酸水以外で希釈することで、より自由でオリジナリティ溢れる飲み方ができます。
ご当地の特産物を使った国産クラフトコーラ4選
ご当地の特産物を使ったおすすめの国産クラフトコーラを4選ご紹介します。
今年2023年には、大手飲食チェーンでもクラフトコーラのメニューが提供され、認知度もあがってきたクラフトコーラ。ご当地のスパイスや特産物である柑橘類を使ってクラフトコーラを開発する生産者の方も増えています。シロップの割り方がバリエーション豊かに楽しめるクラフトコーラは、合わせる料理の幅も広いです。ぜひ参考にしてみてください。
中野BC IKORA -行楽-(和歌山)
公式サイト:https://shop.nakano-group.co.jp/c/non-alcohol/gd991
「和歌山旅行のお供に」をコンセプトに作られたクラフトコーラです。名前の「IKORA(いこら)」という言葉は和歌山弁で「行こうよ」という意味で、「行楽」は野山に出て楽しむことを意味しています。
生産量日本一を誇る和歌山産の「梅」をベースに柑橘類のじゃばら・みかんの皮、山椒と5種のスパイスが配合され、すっきりとした爽やかな香りと甘すぎない味わいで料理に合うコーラになっています。「梅」がベースとなっているので、和食ととても相性が良いです。
もったいないこーらファンド もったいないこーら(香川)
公式サイト:https://mottainaicola.com/
「もったいないこーら」は、瀬戸内・小豆島の温暖な気候のなかで、無農薬で育ったレモン・金柑・ダイダイと7種類のスパイスを使用して作られました。このコーラが開発された背景には、実りをつけているにも関わらず「ほったらかし」になっている果樹畑の問題があります。こうした耕作放棄地と呼ばれる農地を整備し、管理しなおすことで、ロスになるはずだった果実をコーラの主原料にしました。
小豆島の柑橘類から生まれる爽やかな酸味に合わせるのならば、魚介類がおすすめ。カルパッチョや焼き魚と合わせて、お酒で割ると食事によく合うドリンクになります。ワインと合わせてサングリア風に、ラムやウイスキーで苦味を楽しむ大人のドリンクにするのがおすすめです。
渡具知 Lucky CRAFT COLA(沖縄)
公式サイト:https://www.furusato-tax.jp/product/detail/47209/5631734
「Lucky CRAFT COLA」沖縄の特産物、黒糖とシークヮーサー果汁をベースにした沖縄らしいクラフトコーラです。また、月桃などの沖縄県産を含む11種類のハーブを配合しており、スパイシーな風味も魅力。黒糖のコクと深み、沖縄のハーブの風味が、ミルクで割ることでチャイとして楽しむこともできます。
また、まだ沖縄がアメリカ統治下にあった時代に流行していた「ラッキーコーラ」を、現代版として復刻させるため作られた「Lucky CRAFT COLA」。王道のハンバーガーを合わせるのもおすすめです。
Thumbs Up Works sawachina(サワチナ)(高知)
公式サイト:https://www.kochicraftcola.com/
sawachina(サワチナ)は、高知県の「大皿にさまざまな料理を盛り付ける『皿鉢(さわち)』」という食文化から、「皿鉢」のように高知をふんだんに盛り付けた自由なコーラを楽しんでもらいたいという思いから作られました。ブンタン、ユズ、レモン、有機生姜、山椒、ヤブニッケイ、黒糖、天日塩の8つの高知県産食材で作られた完全無添加のコーラシロップです。
使われている柑橘類は季節ごとに旬のものを使い、同じ「sawachina」でありながら、季節によって異なる味わいを楽しむことができる、珍しいクラフトコーラになっています。また、高知産の和の食材が使われているコーラではありますが、コーラナッツが使われているので原点にも近いコーラです。
アフォガードのようにバニラアイスに「sawachina」のシロップをスプーン1杯加えるだけで、新たなスイーツが誕生。配合されている天日塩がバニラアイスの甘みにも合います。
次に流行る⁉注目の国産クラフトドリンク
ますます目が離せないクラフトドリンク。ここまで、新しく発売されたクラフトコーラについて詳しく紹介してきましたが、ここからはNEXTクラフトコーラとなる注目のクラフトノンアルコールドリンクを紹介していきます。
クラフトジンジャーエール
以前から存在はしていましたが、クラフトコーラのように自由自在にアレンジやカスタムができる「クラフトジンジャーエール」の存在が、今後、クラフトドリンクのなかで主要なものになってくるのではと予想されます。
自家製としても作りやすく、ドリンクとしても独自性が高い「クラフトジンジャーエール」。炭酸水で割るジンジャーエールのほかに、ラテや紅茶に入れてジンジャーラテ・ジンジャーティーにしたり、お酒のジンと合わせることでジンバックにしたり、バリエーション豊か。さらに、唐揚げの下味など料理として使うこともできるので、飲食店でも重宝するシロップになるでしょう。
クラフトジュース
健康志向が高まる近年、厳選された野菜や果物から作られる「クラフトジュース」は、健康維持の視点から注目を集めています。砂糖を使わないものがほとんどで、素材の甘みをよりダイレクトに味わえるドリンクです。
世界を見ても、若年層を中心に低アルコール・ノンアルコールのドリンクを選ぶ傾向が高まっています。そんな需要にもピッタリと当てはまった「クラフトジュース」。各地の農家でも問題視されている農作物のロス問題の解決にも繋がる、次世代のドリンクとして人気を増やすでしょう。
クラフトホットチョコレート
クラフトチョコレートを使った、「クラフトホットチョコレート」。これから寒くなる季節、注目を集めることが予想されます。また、チョコレートは日本の伝統的な食材とも相性がよく、ご当地の特産物を使用したチョコレートドリンクも増えてくるでしょう。
カカオ豆からチョコレートになるまでのすべてを一つの工房で、一貫製造しているBean to Bar(ビーントゥバー)にこだわった店が日本にも増え、とくに東京ではここ数年でチョコレート専門店が多く見られるようになりました。今後、それぞれの個性を活かしたチョコレートドリンクが注目を集めるのではないでしょうか。
まとめ
ここまで、前編・後編を通して、日本各地の特産物を原材料に作られたクラフトビール・クラフトコーラから、次に流行する国産クラフトドリンクを紹介してきました。
今やクラフトドリンクは、世界を見ても、流行に留まらず文化へと発展しているとも言えます。より地域に根付き、独自に進化していくクラフトドリンクが現れるかもしれません。今後もクラフトドリンクから目が離せませんね。
「こちら」の記事も読まれています。
「こちら」の記事も読まれています。