2023年はコロナも収束し、経済活動が通常化しました。ただ、飲食店ではまだまだ、売上減少に悩まされる経営者様も多いことでしょう。飲食店はイートインにこだわらず、今後、新たな売上軸を確保しなければならない状況に迫られています。この記事では、店舗の空きスペースや空き時間を有効活用して副収入を得られる取り組みやサービスをご紹介します。次世代に向けて店舖ビジネスのアップデートを行なっていきましょう。
店舗の空きスペース活用方法
飲食店を経営する中で、お店の一部に使っていないスペースがあったり、店舗の構造上デッドスペースが生じてしまうケースがあります。そして、このスペースを有効活用できないかと考える経営者様もいらっしゃるかと思います。そんな店舗の空きスペースの活用事例をご紹介します。
お店の一部を他の人へ貸出
飲食店や販売をしたい人に向けて、軒先など店舗の使用していない一部分を貸し出して、その売り上げの一部をスペースのレンタル料として受け取ることができれば、貸し出す側と借りる側の両方のメリットになります。また、飲食店に縛られず、雑貨や服などを販売するお店であれば、いつもとは違った客層へお店を知ってもらうキッカケにもなります。
コワーキングスペースとしての活用
コロナ禍の煽りで広まったテレワーク、リモートワーク。最近は街中のカフェやファミリーレストランなどの場所でノートパソコンを開いて仕事をしている人を多く見かけます。メインの営業時間以外の時間に店舗をコワーキングスペースとして活用すれば、利用料による副収入を得ることができます。また、テレワークに最適な場所として認知してもらうことができれば、定期的な来客が期待できます。
店舗の空き時間活用方法
多くの飲食店ではアイドルタイムが発生します。また、休業日など店舗を使っていない日も有効に活用できないものかとお考えの経営者様も多いのではないでしょうか。空いている時間も有効に使うことができれば、大きなメリットになります。そんな飲食店の空き時間の活用事例をご紹介します。
店舗を会議室やレンタルスタジオとして貸出
お店の休業日や定休日を会議室やレンタルスタジオとして貸し出すことで、空き時間を有効に活用できます。会議室やレンタルスタジオなどであればキッチンを貸し出す必要がないため、衛生面など貸し出す側の不安も少ないのが魅力です。
時間帯によって業態を変える「二毛作」
バーや居酒屋など夜の集客がメインのお店であれば、昼は定食屋やカフェとして営業するなど、時間帯によって業態を変える営業スタイルです。業態を変えることによって本業の時間帯以外の集客を狙う事ができるとともに、本業とは違った客層にアプローチする事ができます。
デリバリーに特化したゴーストレストラン
コロナ禍に入ってから、イートインスペースを持たずデリバリーでのみサービスを提供する「ゴーストレストラン」という業態が話題になっています。時間帯によってはあまり多くの集客を望めないような場所や立地であれば、デリバリーに特化することで注文が入った時のみ調理して他の時間は本業の準備や仕込みに使うなど、時間を有効活用できます。
コロナウイルスの感染拡大は外出時のマスクの着用、テレワークの普及、リモート飲み会、フードデリバリーサービスなど、世間に様々な変化をもたらしました。同様に、飲食業界も変化を余儀なくされています。今回ご紹介したサービスを参考に、従来とは違った新たなスタイルを検討してみてはいかがでしょうか。
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空きスペース・空き時間を簡単に活用できるサービス
飲食店の空きスペース、空き時間の活用事例を紹介しました。空きスペース・空き時間を活用することは、副収入だけでなく新たな集客導線の確保や認知度の向上など、本業にも大きなメリットになります。そんな空きスペース・空き時間を簡単にできるおすすめの副業・サービスをご紹介します。
お店のキッチンを貸し出せるサービス「スペースマーケット」
間借りサービス「スペースマーケット」は、経営者様の店舗やキッチンを使いたい人に貸し出せるサービスです。休業日に丸一日貸し出したり、アイドルタイムの数時間だけ貸し出すなど、様々な要望に合わせて貸し出す事が可能です。
「イートインスペースを撮影スタジオとして貸し出す」
「キッチンを貸し出して1日限定カレーイベントを開催する」
など、様々な用途で貸し出すことができます。
https://www.spacemarket.com/topics/magari_kitchen
お店×人の無料コミュニティサイト「店タク」
「店タク」は「お店を開きたい人」と「お店を利用していいよという人」を繋げる無料のコミュニティサイトです。その特徴は、一切の利用料が無料というところです。サイト内ではお店を貸し出す側を「店タクさん」、借りたい側を「店カツさん」と呼び、お互いのコミュニケーションを重視しています。
厳しい規約などがなく、気楽に利用できるのが魅力です。
「趣味のお菓子作りを活かして、週末だけお店を開きたい」
「今まで通販で販売していたハンドメイド雑貨をお店でも販売したい」
など、様々な店カツさんの熱い想いを聞き、条件や要望の合った人に納得してお店を貸し出すことができます。
空きスペースを貸し出せるサービス「軒先ビジネス」
「軒先ビジネス」は、空きスペースを利用したい人と空きスペースを貸したい人を繋げるマッチングサービスです。階段下などのデッドスペースや、営業中の店舗の空きスペースなどを貸し出す事ができます。登録は無料で、好きな時間をピンポイントで指定して貸し出す事ができるのが魅力です。
「アイドルタイムに空きスペースを貸し出してお菓子屋さんを開く」
「農家の方に軒先を貸し出してマルシェを開く」
など、様々な活用方法があります。
https://business.nokisaki.com/pages/about
小さな空間でも貸出可能なサービス「ecbo clock」
「お店として貸し出せるほど大きなスペースはない」
という店舗にオススメなのが「ecbo clock」というサービスです。
お店の空いているスペースを荷物置き場として貸し出すことができます。
「預かる荷物は3つまで」といった荷物の受け入れ可能数を事前に設定することができます。 設定した荷物数を超える予約は入らないので、スペースの大きさに合わせて預かることができます。
駅前や観光地など、人の流れの多いエリアの店舗であれば
「観光するためにキャリーバッグを預けておきたい」
「ホテルにチェックインするまでの間荷物を預けたい」
といった理由での利用が望めます。
また、貸し出しと一緒にお店を利用してくれるチャンスも生まれるのが魅力です。
https://join-cloak.ecbo.io/owner
飲食店の時間貸しマッチングサービス「飲食マッチ.COM」
店舗の空き時間を1日単位、時間単位で細かく貸し出すことができるマッチングサービスです。店舗掲載料は無料で、サイト運営側がしっかりと仲介してくれるので、安心して利用できるのが魅力です。
「夜にバーを経営しているので、昼はカフェとして貸し出す」
「定休日だけお店を貸し出してイベントスペースに」
など、営業スタイルや目的によって様々な貸し出しが可能です。
https://www.inshoku-match.com/
スタジオから貸し会議室まで多用途に使える「インスタベース」
「インスタベース」は用途に合わせてスペースを貸し出せるサービスです。
飲食店としてだけでなく、
「広いテーブルを活かして会議室として貸し出す」
「内装を凝っているお店はお洒落な撮影スタジオとして貸し出す」
など、お店のスタイルや特徴に合った貸し出しができるのが魅力です。
また、借りる側はWi-Fiや電源コードの有無など細かく条件を絞ってスペースを検索することができます。
なので、店舗の設備をしっかりと記載しておけば、お互いのマッチ度の高い貸し出しが実現できます。
まとめ
新型コロナにより、現代人のライフスタイルの変化や価値観の変化が起きました。そして、飲食業界にもビジネスモデルの変化が必要になりました。これまでの飲食店は営業により売上を得るシンプルなビジネスモデルであったものの、今後はさらに利益率を高めることが必要になります。その1つのアイデアとして、店舗の空きスペースを別事業者にシェアで貸し出し、収益を得ることも重要なビジネスになると思われます。今回の情報を元に、飲食店経営者様の店舗の有効活用を改めて考えるきっかけにしてもらえればと思います。