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【2025年注目】大手飲食チェーン11選!専門店や定食の新業態も

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近年、飲食業界では大手チェーンによるM&Aや新業態の開発が活発です。2024年は、多くの企業が市場シェアを拡大するため、新しいチェーンの立ち上げや買収を行いました。特に、専門店や定食屋では独自性の高いブランド展開が進んでいます。本稿では、2024年の大手飲食チェーンの動向を振り返りながら、2025年に注目すべき新業態を紹介します。

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大手飲食チェーンの動向


近年、大手飲食チェーンの動きが業界全体に大きな影響を与えてきました。お客様の嗜好やライフスタイルにいち早く対応し、メニューの多様化やサービス向上を図ることで競争力を高めています。大手飲食チェーンが好調の今、どのような方向へ進んでいくのでしょうか。

新業態の展開が進む今

2024年は、大手飲食チェーンによるM&Aや新業態の展開が進みました。たとえば、すかいらーくグループは専門業態を強化し、新ブランドを立ち上げ。トリドールは海外ブランドを買収し、業態の多角化を進めてきました。

その背景には、物価高騰や人手不足への対応、多様化するライフスタイルへの適応などが挙げられます。たとえば、新業態を増やすことで仕入れ力を強化し、コスト上昇に対応する狙いもあるでしょう。また、おむすびや石焼料理といった専門性の高いブランド開発も進み、より幅広いニーズに応える動きも見られます。

大手の新業態がもたらす影響

大手飲食チェーンが新業態を展開することで、新たなトレンドが生まれることも。特に、専門店業態への参入が進むことで、既存の中小店舗は自分たちの強みをいっそう打ち出すことが求められるでしょう。

さらに、大手の影響力が強まることで、市場全体の価格やサービスの基準が変わる可能性もあります。2025年以降も、大手チェーンの戦略や市場の動向に注目していきましょう。

2025年注目のチェーン一覧


大手飲食チェーンは、専門性の高いブランドを次々と展開しています。特に、専門店や定食、丼ジャンルにおいては、より幅広いニーズに応える動きが見られました。ここでは、2025年に注目するべき話題のチェーンを厳選し、それぞれの特徴を詳しく解説します。

専門店、麺類の注目チェーン


●資(すけ)さんうどん

北九州発、地元で根強く愛される人気うどん店。あの藤井聡太竜王・名人の“勝負めし”として話題を集め、2024年にはすかいらーくが買収し大きな注目を集めました。2025年2月には、関東初の両国店をオープン予定です。

資さんうどんの特徴は、甘めの出汁と柔らかいうどん。名物「肉ごぼ天うどん」やおでんなどを手頃な価格で楽しめます。

運営のすかいらーくは、2024年度の利益率がコロナ前を上回り業績好調。自社の既存ファミレスを他の新業態に次々と転換させていることから、資さんうどんの全国展開も期待できます。うどん市場の激化が予想され、各チェーンの差別化がより一層重要になるでしょう。

公式サイト:https://www.sukesanudon.com/

●すきはな

いきなりステーキを運営する、ペッパーフードサービスの新業態ブランド。「ひとりすき焼き専門店」というユニークな業態で、2024年12月に新橋に初出店しました。

国産牛を使用した「すき焼きセット」は1,980円(税込)〜と、やや高価格帯。コスパ路線の「いきなりステーキ」とは対照的な戦略で、国産和牛のみを使用する食材選定と割烹風の特別感ある空間が特徴です。

同社はコロナ禍を経て経営再建を進め、2024年には黒字回復。「すきはな」では、お客様やスタッフの声を取り入れながら成長していくという店舗運営にも要注目です。

公式サイト:https://sukihana.jp/ginza/

●キラメキノトリ

関西で絶大な人気を誇るラーメンチェーン。2024年、吉野家ホールディングスがラーメン事業強化プロジェクトの一環として買収しました。

「キラメキノトリ」の名物は、鶏白湯ラーメンと台湾まぜそば。北海道産小麦100%の自家製麺と、濃厚トロトロなスープがクセになると大人気です。

吉野家はラーメン市場への本格参入を進めていることから、全国展開の可能性も考えられます。大手企業がローカル店を全国へ拡大させる中、既存店は新しいお客様やリピーター獲得の工夫が求められるでしょう。

公式サイト:https://kirameki-mirai.co.jp/shop_all.php

●もう〜とりこ しあわせのビーフカレー

吉野家ホールディングスが手掛ける、新業態のカレー専門店。2024年12月に浅草にオープンしました。

吉野家の牛丼事業で培ったノウハウを活かし、牛肉を使った多彩なカレーを18種類提供。選べる副菜が2種類付き、ご飯の量や辛さをカスタマイズできる点も特徴です。

店内の一部の席には、スマホを置く棚を設置することで、撮影やSNSでの拡散を図る狙いも。浅草という立地柄、観光客に配慮したスーツケース置き場の設置などの工夫も凝らされています。

食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13304178/

●タムジャイサムゴー

ミシュランガイドのビブグルマンを3年連続獲得した、香港発のスープヌードル専門店。グルテンフリーの米線(ミーシェン)を使い、スパイスの効いたスープと豊富なトッピングでヘルシー志向の女性を中心に人気です。

トリドールホールディングス傘下の譚仔日本が運営しており、2025年現在は東京の恵比寿・吉祥寺・新宿で3店舗を展開。香港の食文化を日本人向けにアレンジしたメニューは、健康志向や体験価値を求める近年のトレンドとまさに合致しています。Instagram運用にも注力しており、今後ますます注目を集めるでしょう。

公式サイト:https://www.tjsamgor.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/tjsg_jp/?hl=ja

●麦のトリコ

松屋フーズ初のパスタ業態!「毎日の食事に、パスタを気軽に」をコンセプトにした生パスタ専門店です。自家製のモチモチ生パスタと、松屋ならではのソース作りの技術を活かした約15種類のメニューを提供しています。

アラビアータや漁師風ペスカトーレなどの定番に加え、漁師風ペペロンチーノや富士山盛りチーズのボロネーゼなど個性的な一皿も。500円以内で楽しめる、朝パスタも好評です。

パスタは単品1,000円前後と、決して格安路線ではないものの、素材へのこだわりと味で勝負。松屋の強みを活かしながら新たな市場に挑戦するブランドとして、今後の展開に注目が集まります。

公式サイト:https://www.matsuyafoods.co.jp/shop/muginotoriko/

●むすび寿司

醤油もお箸も不要、片手で食べられる新スタイルのお寿司!おにぎりのような見た目とサイズ感に、新鮮なネタを使った本格的な味わいが魅力です。

運営はFOOD & LIFE COMPANIES。回転寿司「スシロー」のノウハウを活かし、大阪店でお土産やテイクアウト需要で大人気に。2024年、ついに東京・人形町に初進出しました。

天然南まぐろや帆立など、季節の魚介を使用しており、価格は約300円と手頃。伝統的な食文化を、現代のライフスタイルに合わせてアレンジしたメニュー開発が、新たな市場を開拓しています。

公式Instagram:https://www.instagram.com/musubi_sushi/?hl=ja

●でいから

吉野家の新業態、から揚げ専門店「でいから」。2024年12月、神奈川県横浜市に1号店がオープンしました。

看板商品の「カリカリから揚げ」は、おろしポン酢やマヨガーリックなど7種類のフレーバーで楽しめる一品です。特製タレに漬け込んだ鶏肉を、一つずつ粉打ちして揚げる独自の調理法が特徴。から揚げに合うおにぎりや小鉢も用意し、ドライブスルー完備という利便性も強みと言えます。

競争が激化する2025年の外食市場では、独自性と美味しさをいかに両立させるかがポイント。日常に溶け込みながらも特別感のある商品を提供するスタイルが、今後どのように評価されるか注目です。

食べログ:https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140303/14097027/

●トゥックン²

若者に大人気の韓国ニーズに応える、松屋フーズの新業態。石焼丼とスンドゥブを中心とする、韓国料理専門店です。2024年8月、東京都羽村市に1号店をオープンしました。

日本人に合わせたクセのない味つけが特徴で、店内の「ソースバー」では8種のソースで自分好みに味変OK。むぎみそダレや出汁醤油ダレなど、松屋で培ったソース作りの知見を活かした多彩な味を提供しています。

食の多様化が進む中、定番ジャンルに新たな価値を加えることが、差別化を図りながら美味しさを保つカギとなりそうです。

食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1330/A133002/13300224/

定食、丼の注目チェーン


●かるびのとりこ

牛肉のポテンシャルを新たな形で提供する、吉野家の新業態。看板メニュー「牛かるび丼」やスンドゥブ、冷麺などを提供しています。

最大の特徴は、直火で炙った熟成牛肉。吉野家の調理技術を活かした、香ばしく柔らかい味わいが新たな魅力を生み出しています。

2025年現在、関東で5店舗を展開。吉野家ブランドの信頼性・独自性のある新業態として、今後の牛丼市場でどのようなポジションとなるか気になるところです。

公式サイト:https://karubino-toriko.com/

●牛角焼肉食堂

国内最大級の焼肉チェーン・牛角がプロデュースする新業態。イオンモールやレイクタウンといったフードコートに出店し、焼肉メニューを気軽に楽しめるお店です。焼肉丼や焼肉定食など約15種類のメニューを提供し、テイクアウトでは焼肉弁当を販売しています。

2023年にスタートし、2025年は全国で60店舗以上を展開している、今まさに拡大中のブランド。日本で焼肉業態の成長が続く中、牛角のフードコート市場への参入は、新しいお客様を掴む大きなチャンスと言えます。牛角ならではの手軽さと本格派の両立が、今後どのようなお客様に支持されるか要チェックです。

公式サイト:https://gyukakuyakinikushokudou.ne.jp/

まとめ


  • 近年、大手飲食チェーンによるM&Aや新業態展開が加速
  • 大手が新業態に参入することで、既存店は差別化が求められる

大手の新業態戦略は、今後も飲食業界の方向性を左右する重要なポイントです。市場の変化を捉え、自店の強みを磨くことでチャンスを掴んでいきましょう。


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水島みほ

東京都在住。グルメを愛するフリーライター。趣味は商店街巡り、個人系の飲食店を食べ回ること。

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