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【アイデア発見】飲食店メニュー開発の参考に!日本の郷土料理・ご当地グルメ紹介

この記事の読了時間は5分です。

山と海に囲まれ、豊富な食材に恵まれた日本では、その土地の風土や文化に合わせたさまざまな料理が生まれてきました。地域の人にとっては当たり前でも、全国的には知られていない意外な組み合わせ・斬新な料理がたくさんあります。メニュー開発や新しいアイデア発見に繋がるような、全国の郷土料理・ご当地グルメを紹介します。

ご当地グルメと郷土料理の違い

ご当地グルメと郷土料理はどちらも地方のローカルな料理を指す言葉ですが、それぞれ意味が異なります。郷土料理は、その土地の気候や風土によって生まれた古くから食べられている料理を指します。いっぽうご当地グルメは、地域振興や町おこしの目的で開発・商品化された料理のことです。

地域の愛され料理から国民食に!有名ご当地グルメ・郷土料理

地域の枠を超え、全国的に知られる料理は数多くあります。なかでも人気のものは「ここに行ったら必ず食べたい」と旅行やお出かけのメインになることも。ローカルなご当地グルメ・郷土料理から国民食になった料理を紹介します。

たこ焼き(大阪)

「たこ焼道楽 わなか」オフィシャルホームページより引用, http://takoyaki-wanaka.com/
言わずと知れた大阪を代表するグルメ。アツアツのタコとトロトロの生地、ソースや青のりの絶妙なバランスが唯一無二の味です。全国にたこ焼き店があり、近年では自宅でたこ焼き器を囲む「タコパ(たこ焼きパーティー)」という言葉も浸透してきています。タコ以外の具を入れていろんな味を楽しむことができ、レシピサイトではキムチや納豆など、さまざまなアレンジたこ焼きが取り上げられています。

ジンギスカン(北海道)

札幌観光写真ライブラリーより引用, https://www.sapporo.travel/sightseeing.photolibrary/
食が豊かな北海道のなかでも人気のある料理。マトン・ラム肉は牛や豚とは違った風味があり、野菜と特製のタレとの相性は抜群です。日本各地にジンギスカンのお店が増えつつありますが、国内の羊肉生産の多くは北海道で、北海道といえばジンギスカンという地位を獲得しています。野菜やタレの味付けに厳格な定義はなく、お店や家庭ごとに味付けが異なるのも魅力のひとつです。

湯葉料理(京都)

“ゆば庄の湯葉.” ゆば庄より引用, https://www.yubasho.co.jp/about/.
抹茶やおばんざいと並ぶ京都の名物です。京都の町では湯葉を作る工程を見ることができるお店もあり、京都の風景のひとつとなっています。さっぱりとした上品な味わいなので、そのままお刺身にしたり汁物に入れたりといろいろな料理に使われます。湯葉を使った焼き菓子やソフトクリームなども多く、湯葉スイーツは京都の人気グルメです。

ひつまぶし(愛知)

ひつまぶし 備長, https://hitsumabushi.co.jp/.
「名古屋めし」と呼ばれる名古屋グルメの定番。ご飯の入ったおひつに刻んだうなぎの蒲焼を乗せたもので、茶碗に取り分けて食べます。そのまま食べて楽しんでから出汁をかけて茶漬けにして食べるのが主流で、味の変化を楽しめるのが魅力。近年ではうなぎ以外を使ったひつまぶしを扱うお店も増えてきています。

ひもかわうどん(群馬)

味処ふる川 より引用, http://himokawa.jp/.
幅が広く薄い麺が特徴の群馬の郷土料理です。コシが柔らかめでつるりとした食感が魅力。帯のような見た目がとても個性的で食べると口いっぱいに小麦の味が広がります。シンプルな味付けなのでざるやかけ、鍋に入れるなど、いろいろな料理と相性が良くアレンジしやすいのが特徴です。

インパクト抜群!見た目が特徴的

料理の色や素材など、見た目のインパクトのある料理は、インターネットやSNSでの集客に最適です。郷土料理・ご当地グルメは見た目だけでなく味もオリジナリティ溢れるものばかりで、料理を通して地域の伝統や文化を感じることもできます。

瓦そば(山口)

“山口県長門 油谷湾温泉 ホテル楊貴館.” https://www.hotelyokikan.jp/restaurant/.
19世紀後半に生まれた山口県の郷土料理。戦の間に瓦を使って野草や肉を焼いて食べたのがルーツとされています。アツアツの瓦に乗った茶そば、その上に牛肉、錦糸卵、紅葉おろしなどが乗ったインパクト抜群の見た目です。パリパリに焼いたそばをつゆに浸ける食べ方も斬新なアイデア料理です。

チリンチリンアイス(長崎)

前田冷菓 長崎名物 ちりんちりんあいす |, https://www.maedaice.com/.
長崎のお菓子といえばカステラが有名ですが、こちらも長崎県民に愛されるお菓子のひとつ。前田冷菓は創業当時、屋台でちりんちりんと鐘を鳴らしながら食料品や紙芝居を売り歩いていたことからこの名前がつきました。バラの形が可愛らしく、思わず写真に収めたくなるお菓子です。シャリシャリとした爽快感となめらかさがあり、どこか懐かしさを感じる味。平和公園や眼鏡橋などの観光地で屋台販売を行っており、その風景は観光地のひとつとして馴染んでいます。

こけら寿司(高知)

こけら屋総本店: 高知名物 こけら寿司, https://kokerazushi.com/.
高知の伝統的なお寿司で、お祭りなどお祝いのときに食べられます。木箱の中に酢飯や魚、しいたけ、卵などを入れ、しっかり押さえて固く仕上げたお寿司で、ほどよくかたさのある食感です。押し固めるのに日本家屋の屋根に使われる「こけら板」を用いたことからこの名前がつきました。何層にも重なった見た目が鮮やかで美しく、具材を変えることで味も見た目もアレンジ可能なのも魅力です。

あめごのひらら焼き(徳島)

“写真 : あめご亭 – 三縄/割烹・小料理.” 食べログより引用, https://tabelog.com/tokushima/A3604/A360401/36002149/.
あめご(アマゴ)をまるまる使ったインパクトのある郷土料理。平たい石の上に味噌で土手を作り、その上にあめごや野菜を入れて煮込んで作るのが伝統的な調理方法ですが、お店ではプレートや鍋で提供されます。「ひらら」とは平たい石を指す方言です。徳島県内には実際に河原で石を使って体験できる場所もあり、食べるまでの時間も楽しめます。バーベキューや野外イベントと相性の良い料理です。

カーサムーチー(沖縄)

“オリオンビールより引用, https://www.orionbeer.co.jp/story/recipe-73/.

旧暦12月8日に健康を願って食べられる、沖縄の伝統的なお餅。「カーサ」は食べ物を包む葉を、「ムーチー」は餅を指します。黒糖、紅芋、ウコンなどを使った色鮮やかな見た目が特徴的で、沖縄に自生する月桃の葉に包んで蒸して作ります。餅は味も見た目もシンプルだからこそ、アレンジによっていろいろな料理が作れそうですね。

思わず興味をそそられる!斬新な組み合わせ

斬新な組み合わせの料理は、ユーザーの興味を引くこと間違いなしです。最初は不安でも、ひとくち食べたらクセになる。日本各地にはそんな料理がたくさんあります。意外性の高いご当地グルメ・郷土料理をご紹介します。

漬物ステーキ(岐阜県)

“気軽な大衆居酒屋あじ平.” 食べログより引用, https://tabelog.com/gifu/A2104/A210401/21001384/.

飛騨地方に伝わる郷土料理で「漬けステ」とも呼ばれます。漬物を炒めて卵でとじたもので、味付けは醤油や味噌が主流。シャキシャキの漬物と卵のまろやかさが絶妙な食感を作り出しています。飛騨地方のほとんどの居酒屋で提供されているほど人気の料理。アレンジ次第ではいろいろな食材に応用できそうです。

ぼてぼて茶(島根)

“ちどり茶屋 .” 食べログより引用, https://tabelog.com/shimane/A3201/A320101/32003636/.

島根の出雲地方の郷土料理。茶筅(ちゃせん)で泡立てた番茶のなかに煮豆やおこわ、漬物などを少しずつ入れて食べます。茶筅で泡立てるときの音からぼてぼて茶というユニークな名前が付けられたと云われています。お茶に具を入れて食べるという食べ方には意外性とエンターテイメント性があります。礼儀作法を重んじる抹茶と違い気軽に食べられるのも魅力です。

イタリアン焼そば(新潟)

“みかづき 万代店 – 新潟/焼きそば.” 食べログより引用, https://tabelog.com/niigata/A1501/A150101/15000142/.

新潟県民のソウルフードで、カフェや喫茶店をはじめとした多くの店で提供されています。ウスターソースで味付けした焼きそばの上にトマトソースやミートソースをかけた料理です。もっちりとした麺とソースが絡み合った絶妙な味わいが特徴。麺類は比較的いろいろな料理に合わせやすく、アレンジの幅が広い食材です。

とて焼き(栃木県)

榮太楼より引用, https://ankotarou8181.com/.

栃木県の塩原温泉郷で販売されているご当地グルメ。名前は塩原を走る「トテ馬車」に由来し、形は馬車のラッパをイメージしています。地元の牛乳と卵を使った生地にいろいろな具材を入れてクレープ状に包んだ料理です。クレープとは違い生地がカステラのように厚いのが特徴です。具材はあんこやホイップなどスイーツ系から海鮮や天ぷらなどの食事系までさまざま。明確な規定がないからこそいろいろなお店が参加し、地域一帯の名物になっています。


あんもち雑煮(香川)

“桃太郎茶屋.” 食べログより引用, https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37005813/.

香川県に伝わる雑煮の一種で、一般的な雑煮と同様正月に食べられます。白味噌ベースの汁に大根やにんじんなどの野菜とあん餅を入れます。白味噌の塩味とあん餅の甘さのバランスが特徴的な味わい。汁の白色とにんじんの色で紅白をイメージした縁起の良い料理です。白味噌とあん餅という、どちらも和の食材ながらもとても斬新な組み合わせです。

まとめ

昔からの知恵や伝統を受け継いだ郷土料理、町おこしのPRのために考えられたご当地グルメ。どちらも魅力や工夫に溢れたものばかりです。最近では地元の郷土料理を現代風にアレンジした料理も数多くあります。北海道料理の店なら北海道の郷土料理をアレンジする、イタリアンならご当地グルメとイタリアンを組み合わせるなど、アイデア次第で新たなブームとなる料理が生まれるかもしれません。「ご当地グルメ」という切り口で新しいメニュー開発をしてみてはいかがでしょうか?

日本全国の郷土料理・ご当地グルメ(引用元:AJINOMOTO PARK)

※ご当地グルメを紹介したサイトは様々ありますので、ぜひチェックしてみてください!

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