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【2024年注目】ネット販売で販路拡大へ!食品ECビジネス参入のメリットや注意点を解説

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近年、ネットショップを立ち上げる飲食店が増えていますが、自店でもECビジネスに参入したいと考えている経営者も多いのではないでしょうか?そこで今回は、飲食店や個人店がECビジネスに参入するメリットやネットショップを立ち上げる際の注意点をご紹介します。通販やネット販売に関心がある方は、ぜひ参考にしてください。

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飲食店がネットショップに参入するメリット

ECビジネスを始める飲食店が増えていますが、ECビジネスにはどんなメリットがあるのでしょうか?メリットは、主に3つあります。

販路・売上を拡大できる

実店舗の商圏は、一定の範囲内に限られているため、集客できる顧客の数にも限界があります。しかし、通販ショップの場合、実店舗のような距離の制約がありません。地域問わず自由に販売できるため、販路・売上を拡大できる可能性があります

また、通販ショップならば、日本国内にとどまらず、世界に商圏を拡大することも可能です。販路が拡大すれば、売上も拡大します。

飲食店がECビジネスに参入することで、従来の通常営業での売上に加え、通販ショップでの売上も見込めます。実店舗のお客様をECサイトに誘導できるだけでなく、ECサイトのお客様を店舗に誘導できる可能性も大いにあるでしょう。

万が一、実店舗の営業が停止することがあっても、ECストアで売上を確保できれば、倒産を免れる可能性もあります。

空き時間や食材を有効活用できる

飲食店には、ランチやディナーのピークタイムがある一方で、アイドルタイムもあります。アイドルタイム中は従業員の手が空いてしまうことも多いですが、通販ショップがあれば、空き時間を活用してECサイトの更新や商品管理などの作業を行うことが可能です。

また、店舗とECサイトで同一の商品を販売すると食材を有効活用できるので、食品ロス対策にもつながるでしょう。

24時間営業できる

実店舗を24時間営業するとなると、人材の確保そして人件費も必要になるため、そう簡単なことではありません。

しかし、通販ショップは対面販売ではないので、24時間営業可能です。営業時間や休業日を設定する必要がないので、実店舗の営業時間外でもネット販売の売上を増やせる可能性もあります。

飲食店がオンラインショップを立ち上げる際の注意点

オンラインショップを立ち上げる飲食店は増える一方で、オンラインショップ事業で失敗してしまう飲食店も多数あります。それでは、飲食店はオンラインショップを立ち上げる際にどんな点に注意したらいいのか、ポイントを6つご紹介します。

目的やコンセプトを明確に

集客は、とにかくやればいいというものではありません。やみくもに行えば、コストや時間ばかりかかってしまい、十分に集客できない可能性があります。

オンラインショップを成功させるためには、目的やコンセプトを明確にすることが重要です。ECビジネスの目的、商品のコンセプトをしっかりと考えましょう。目的やコンセプトを明確にすることで、オンラインショップに一貫性や統一感が出て、顧客にお店の魅力が伝わりやすくなります。

各商品に合わせた製造許可が必須

飲食店がEC参入する場合、さまざまな許認可が必要になることがあります。自分の店の商品を販売するには、どんな製造認可が必要か調べておきましょう。

食品を扱う場合「食品衛生責任者」の配置が必要ですが、食品を販売するには「食品衛生法に基づく営業許可」の取得も必要です。

万が一、無許可のままECサイトで商品を販売すると法律違反になる可能性があります。ただし、営業許可の取得が不要なケースもあります。例えば、既に許可を受けた施設で包装済みの菓子などの商品やペットボトルなど密封された商品をECサイトで取り扱う準備をする場合は、特別な許認可が必要ありません。

商品を差別化する

EC市場に参入する飲食店は年々増えているため、自分の店のサイトが消費者の目にとまるには、商品を差別化する必要があります。

まずは、インターネット上で市場調査をしましょう。「何が売れているのか」「自分の店と同業態の店はどんな商品をどのように売っているのか」などをリサーチします。

同じような商品が複数あれば、消費者は、少しでも安いECストアで購入しようと考えるものです。価格競争に巻き込まれると、安さを追求してしまいがちですが、そうなると売上は低下する一方。

価格以外で集客するには、商品の差別化が欠かせません。「ここでしか買えない」というものだったら、値段が多少高くても購入する消費者は多いはずです。

また、お店の味を自宅でも再現できるような工夫もあるとよいでしょう。例えば、商品のパンフレットを同封して、味付けのこだわりや盛り付けのポイントなどを伝えます。お客様は、お店にいるときと同じように料理を楽しめるだけでなく、来店したいと感じてもらえる可能性もあります。

EC特有のコストを把握しておく

ECビジネスには、ECサイトの構築やキャッシュレス決済システムの導入、物流の整備など特有のコストが発生します。特に、キャッシュレス決済のシステムを導入するには、サーバーや決済端末などのハードウェアの購入、毎月のシステム利用料や手数料などのランニングコストもかかるでしょう。

EC特有のコストは、ECサイトの経営が軌道に乗らないうちから発生します。万が一、一時的に資金繰りが悪化しても乗り切れるように、EC特有のコストがどのくらいかかるかを把握して、多めに資金を準備しておくことをおすすめします。

コストをできるだけ抑えたい方は、補助金の活用も検討してみてください。「小規模持続化補助金」や「IT導入補助金」などさまざまな補助金があるので、上手に活用するとよいでしょう。

集客対策を徹底する

ECサイトの集客対策は、主に2段階に分けて考える必要があります。まず、事業を始めたばかりの段階です。この時点では、自社のECサイトの存在を認知しているユーザーは少ないため、認知拡大のために集客を行う必要があります。

SNSアカウントの運用やSEO対策、広告の出稿などさまざまな方法を組み合わせて、ECサイトの訪問者を増やしましょう。

次に、ECサイトのユーザーが増えてきた段階です。この時点では、リピーター対策を行ってください。リピーターを獲得するには、「何度も購入するとお得」と感じさせる仕組み作りが必須です。例えば、クーポンや会員特典などを作るとよいでしょう。

このほかにも、Googleアナリティクスで定期的に効果検証したり改善策を立案したりするほか、実店舗でもお客様のメールアドレスを伺うのもおすすめです。メールやLINEで連絡できるようにしておくことで、ECサイトにも誘導しやすくなります。

物流品質を維持する

EC事業では、自社のブランドイメージを維持するためにも、高品質の商品を提供することがきわめて重要です。万が一、梱包が不十分な状態で商品を出荷したら、配送の途中で傷がついたり破損したりしてしまう恐れがあります。

また、お客様が商品を開封したときに、梱包が不十分だと、「商品が大切に扱われていない=ユーザーを大切にしていない」とネガティブなイメージを持たれてしまうかもしれません。

物流品質を保ちつつ従来の業務も万全の状態で行う必要がありますが、EC事業は少数精鋭で運営するケースが多く、十分なリソースを確保するのも至難の業です。

そんなときは、物流を外注することをおすすめします。物流を外注にすることで、物流品質を維持できるだけでなく、急激に増加した受注量にも対応可能です。温度帯や賞味期限管理も行ってくれる業者を選べば、自社は商品の販売や集客に注力できるでしょう。

まとめ

  • オンラインショップは24時間営業できる上、売上の拡大が見込める。
  • ECサイトを作る目的やコンセプトを明確にして、他店との差別化を測る。
  • コストがどのくらいかかるか事前に把握して、十分な資金を準備する。

飲食店がオンラインショップを立ち上げるときは、時間とコストをかけての十分な準備が必要です。自分の店のコンセプトを明確にすることが、他店との差別化そして集客につながります。ECビジネスのメリットだけでなく注意点も十分に理解した上で、オンラインショップを立ち上げることが、成功のコツといえるでしょう。


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