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【コロナ禍の飲食店には必須サービス!!】UberEatsの攻略ポイントまとめ

コロナショックにより、飲食店の経営環境が厳しくなって半年以上が経過しました。多くの飲食店がUberEatsをはじめとしたフードデリバリーを実施するようになりました。

しかし、現状としてはうまく機能している店舖は多くありません。感染拡大傾向のタイミングでは、外出自粛によりデリバリー注文が増加し、一方で感染者数が減少するとイートイン利用が増加しデリバリーが極端に減少することもあります。フードデリバリーを実施している店舖の多くは、不安定な注文数と売上にメリットを実感できず、運営を放置しまいがちな店舖もみられるようになりました。

今回は改めてフードデリバリーについて理解し、売上につながりやすい運営のポイントをご紹介していきたいと思います。

新型コロナウイルスによって、変化した社会のように、飲食業界にも変化の波が押し寄せております。以前のようなイートイン営業のみの従来の経営モデルにもどるのではなく、新しい飲食店経営モデルにチャレンジし続ける店舖が増加するきっかけになればと思います。

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UberEats概要

引用元:https://www.ubereats.com/restaurant/ja-JP/signup

概要

UberEatsはアメリカで2014年より展開しているウーバー・テクノロジーのフードデリバリー事業になります。日本では2016年からサービスが開始され、現在もサービスエリアが拡大しています。

最新テクノロジーを駆使し、宅配を行っていない飲食店と登録されている配達パートナーをマッチングし、注文者にデリバリーする仕組みになります。飲食店に簡単にデリバリーを行う仕組みを提供し、また配達パートナーという仕組みで自由な働き方や副業を提供することで、注目されているビジネスモデルになります。今後、日本でもUberEatsというサービス(フードデリバリー)は浸透していくことが予想されます。

始め方

UberEatsへの登録は専用フォームから行います。
URL:https://www.ubereats.com/restaurant/ja-JP/signup

①まずは登録を完了し、受付担当者からのメール返信を待ちます。

新型コロナの影響により、登録店舖数が激増し、登録にはおよそ1〜2ヶ月近くの時間がかかります。現在は話題になっている『ゴーストレストラン 』や『バーチャルレストラン』といった複数ブランドを展開することを視野に入れた店舖登録も増加しているとのことで、運営開始には時間がかかるようです。

②契約とメニュー登録を完了させる

受付担当者からの連絡があり次第、本契約、店舖情報の登録(メニュー登録)などを行います。

③メニューの写真撮影

登録したメニュー承認後、UberEats専属カメラマンによる写真撮影を実施し、店舖ページの作成が行われます。

④写真撮影後1週間程度でスタート

作成された店舖ページに不備がなければ、ページ作成完了後の翌日にはスタートできます。

このようにデリバリーを実施するためには2ヶ月近くの時間が必要になることを想定して、登録することをおすすめ致します。(※店舖の申込み状況により期間は変動します)

手数料

初期費用:50,000円※現在は初期費用無料
手数料:35%

本来であれば、初期費用がありますが、コロナ禍による対応ということで、現在申し込むと無料で対応してもらえます。

飲食店がUberEatsを利用するメリットとデメリット

メリット

1、店舖外への新たな販売チャネルを持てる

フードデリバリーを実施するメリットはこの理由が最も大きいです。また、デリバリーで売上をあげることを考えると最も利用ユーザーが多いサービスを使用する必要もあります。世界的に、そして日本でも認知を獲得しているUberEatsを利用することが第一候補にあがりやすいかと思います。実際、東京都内において複数のデリバリーサービス利用店舖に話を伺うと最も注文数があり売上が確保できているのはUberEatsと答えられる店舖が多い状況です。もちろん、サービスイメージ、ユーザーイメージなどもあり、商材との相性もあるかとは思いますが、複数のデリバリーサービス実施を検討していないようであれば、まずはUberEatsを開始することをおすすめしたいと思います。

2、新業態開発にチャレンジしやすくなる

日々、飲食業界では新コンセプトの店舖が生まれています。これまでは、どんなに小規模な店舖を持つにも初期費用から運営費用まで大きなお金が必要となりました。しかし、デリバリー、テイクアウト、オンラインショップを気軽に開始することが可能になったことで、『ゴーストレストラン 』や『バーチャルレストラン』といった形態でネット経由で新コンセプトの店舖を試せるようになりました。もし成果が出たのであれば、ゴーストレストランとして店舖拡大も可能ですし、実店舖として展開することも可能になります。

デメリット

1、運営のパフォーマンスに疑問が残る

デリバリーを始めたものの、想定した売上をつくることができず、運営の手間やコストがかかり、デリバリー事業を実施する意味を見出せなくなってしまうことがあげられます。正直なところ、「デリバリーをとりあえずやってみる」「他のお店も始めたからうちのお店も」などと安易な考えで初めてしまった店舖の多くがこのような状況に陥っているのが現状です。後半部分で詳しく触れますが、デリバリーを始めることも、店舖を出すことを等しく、戦略が必要になるということです。また、お店といえども、外食と中食は全く異なるビジネスということも認識する必要があります。

2、店舖ブランドを毀損する可能性がある

1、でも記述しましたが、デリバリーは外食と中食でビジネスモデルが異なります。結果、どんなに評判の良いお店であっても、安易にデリバリー事業をはじめ、そのサービスでクレームなどを起こしてしまった場合には、店舖イメージ悪化のきっかけになってしまいます。

以上のメリット、デメリットを踏まえると、デリバリー事業への取り組み方によっては、将来につながる強力な武器にもなりますが、これまで積み重ねたお客様への信頼を失うものにもなり得ることを理解して置く必要があります。

参考:デリバリーサービス関連記事

売上を上げるためのポイント

ここでは、UberEatsをどのように活用すると売上向上につながりやすいのかをご紹介していきたいと思います。ぜひ、自店で実施されている運営方法を見比べて頂き、参考になりそうなところは取り入れて頂ければと思います。

配達エリアの確認、その商圏を分析する!

UberEatsの配達範囲は3kmほどと言われています。UberEatsのユーザー傾向として、食事したいタイミングでアプリを立ち上げ、そのタイミングのアプリTOPページに表示された店舖から選ぶ傾向が強いと言われています。

実店舖の運営から商圏を理解されているとは思いますが、お店に来店してもらう客層ではなく、デリバリーを利用したい客層を把握するという視点で商圏分析をしておく必要はあります。オフィス街であれば、ボリューム系よりもヘルシー志向のメニューが好まれるのではないか?住宅立地であれば、外食しないと普通なら食べられないメニューがデリバリーで注文できたら好まれるのではないか?など商圏の客層をイメージしながら様々な仮説を立て、その仮説を検証していくと良いと思います。

UberEats掲載店舖内での競合店を把握する!

UberEatsユーザーはアプリ内で様々な店舖の比較検討を行います。その際、どのような店舖が表示されやすいかを確認しておく必要があります。

料理ジャンル、配達料、特典付き、店舖評価(点数・口コミ数)など。ユーザー視点でアプリを使用し、どのような店舖に興味がいくのかを自分なりに分析し、その中で自分のお店はどの部分で差別化を図っていくのか戦略を立てていきましょう。

デリバリーで売れる商品を選択する!

これまでも少し触れましたが、外食と中食は異なります。そのため、デリバリーで注文されやすい商品とそうでない商品に別れます。デリバリーの利用目的として『食事』の割合が大きいため、丼もの、カレー、ハンバーガー、サラダなどの注文がされやすい傾向があります。

そのため、特に居酒屋業態のお店は注意が必要になります。

よくありがちな例として、食材ロス防止と業務負荷がかからないように店舖と同じおつまみなどのメニューを掲載してまうことがあります。この店舖ページ、メニューですとデリバリーユーザーのニーズとミスマッチが発生しやすく注文数は伸ばせない傾向にあります。その場合の対応策として、店舖のメニューを有効活用した『丼ぶり専門店』にしてしまうことが有効です。海鮮居酒屋であれば、海鮮丼専門店に。焼き鳥居酒屋であれば、親子丼専門店に。といった形に店舖の見せ方を変えると良いです。もしくは、お店の食材を有効活用して、デリバリー専用のサブブランドをオープンするのも良いかと思います。

2つ目 でもご紹介しましたが、競合を分析し、デリバリー需要の高い商品を用意することは重要なスタートになります。

売上目標は高すぎない!地道な積み重ねが大切!

デリバリー売上の目標金額はいくらに設定されているでしょうか?

実際にデリバリーを実施されている店舖の状況を伺うと1日あたり1〜2件、売上3,000〜5,000円前後で推移されている店舖が多い印象を受けます。1日平均3,000円前後の売上とした場合、月間売上10万円前後になるかと思います。

つまり、イートイン営業の延長線上でデリバリーを行っても、満足のいく成果が出ないというのが現状になります。

ただ、その一方で月間売上50万〜100万円以上の売上をつくる店舖があるのも現状です。UberEatsでこのような成果をあげるためには、デリバリー事業単体として、1つのお店を作るように地道な準備と商材育成が必要になります。

今回hibanaでリサーチしたところ、8割以上の店舖が月間売上10万前後でした。ただ一部の店舖で、新型コロナウイルス感染拡大前から、イートイン営業だけでなく、テイクアウト、デリバリーに取り組んでいた店舖のみ月間100万前後の売上が作れている店舖が存在しました。

結論としては、フードデリバリー(テイクアウトなども含む)はローカルビジネスとなるため、商圏内での認知を獲得しておく必要があります。また、地域に根差した店舖づくりによりリピーターが多く存在するということも重要な要素になると考えられます。

デリバリーを始めてから半年以内のお店が多いかと思いますが、新しい売上の柱にするためにデリバリー事業を育成するという認識で1注文ずつ丁寧に対応していくことをおすすめ致します。

まずは、1日売上1万円、月間売上30万円というのを目標に中長期的視点で取り組むことが大切かと思います。

原価は手数料と容器代も含めて調整する!

デリバリーの注意点の1つとして挙がりやすい、「手数料」「容器代」も含めた価格設定が必要になります。

UberEatsでは35%の手数料が発生します。また、容器も自前での準備となりますが、安さを求めると見た目や機能として、物足りない容器になりますので、容器にもこだわりたいところですが、利益を減少させることにつながります。デリバリーで注文されるメニューの傾向として『価格が安い』ということがあります。そのため、UberEatsのアプリ内で競合となる店舖の価格を調査し、原価、手数料、容器代を考慮しつつもユーザーに魅力的に見えるプライス設定にこだわる費用があります。

活用ポイント(ページ改善について)

メニュー情報には画像必須!

デリバリー注文の際の重要な要素として、画像は重要です。

飲食店選びにも関連しますが、どのようなメニューなのかイメージを伝えることで、注文率は確実に上昇します。UberEatsでは初期設定時に10種類ほどのメニューの撮影が可能になりますが、その後の追加メニューなどにも画像付きで掲載することをおすすめします。

メニュー紹介は必ず記載する!

画像と同じようにメニュー紹介文も必ず記載することをおすすめします。メニュー画像掲載に付随しますが、差別化を図るためにはメニューの特徴をわかりやすく記載することが必要になります。他店舗よりいかに注目されるかが重要。

多くの店舖がイートイン営業を実施しながらデリバリーを行う形になり、店舖ページの管理が行き届かないケースがよく見られます。その中で、情報をしっかりと提示することで、ユーザーの興味を引くきっかけになります。

レビューの返信は必ずおこなう!

UberEatsではユーザーからのレビュー書き込みが可能になります。

デリバリーサービスの特徴として、注文した店舖のメニューが気に入った場合、デリバリーを使用したリピーターになる傾向があります。そのため、レビューへの丁寧な返信や、特典などをつけて、長く利用してもらえるよう顧客満足度維持が必要になります。また、検索時の店舖TOPにレビュー評価、レビュー数が表示されるため、その実績を見て注文するかどうかの判断されることも多いと考えられます。

UberEats(デリバリー)だからと言って、レビューを軽視せずに、ユーザーとしっかりとコミュニケーションをとり、ヘビーユーザーになっていただくことも重要な要素だと考えます。

まとめ

UberEatsの今後の成長について

引用元:https://www.ubereats.com/restaurant/ja-JP/signup

コロナ禍で注目を集め、国内のデリバリーサービスは大きく加盟店数を伸ばし、飲食業界に置いて重要なサービスと認識されるようになりました。

コロナをきっかけにデリバリーが日本で定着し、今後は他のグローバルプレーヤーの参入もあり、より競争が激化することが予想されます。結果、フードデリバリービジネスの注目度は高まり、マーケットの拡大が予想されます。ただ、一方で、事業淘汰も進むと思いますので、どのサービスを主軸にデリバリー売上を伸ばしていくのかを見極めておく必要があります。現状としては、UberEatsの加盟店数が最もインパクトがあり、生き残るサービスとして最優力かと思います。

そのため、まずはUberEatsで結果を出すことがデリバリー事業での最優先事項かと思います。

現在日本でサービスを展開しているフードデリバリーサービスもチェックしておきたいと思います。

現在国内で展開されている主なデリバリー事業(UberEats他)

日本の飲食業界との関わりについて

10月に入り「GoToEatキャンペーン」がスタートし、対象店舖となる飲食店では、少しづつ予約が増加し、店舖売上が7割〜8割まで回復している店舖がみられるようになりました。

このような環境では、以前のような旧ビジネスモデルに戻ってしまう店舖も見られますが、決して新型コロナ発生前の状況にもどらず、コロナ感染拡大の可能性はまだあると想定し、デリバリー、テイクアウト、オンラインショップなど新しいビジネスモデルを取り入れた店舖営業にチャレンジし、常に環境変化に対応できる事業づくりに取り組むべきだと考えます。

そのチャレンジが新たなビジネスの発見につながり、さらなる飛躍につながると考えます。

今回、UberEatsの活用についてご紹介しましたが、ぜひ成果がでないから放置するのではなく、成果を出すためにできることは何かを店舖自身で考えることをおすすめします。今後の社会では『変化』できる店舖が長く生き残れる店舖の特徴ではないかと考えております。

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