コロナ禍で注目度が上昇したEC、その中でも自宅で料理をする機会が増えた方も多くいらっしゃるかと思います。そのような環境下で注目を集める産直サービス、産直ECについて今回ご紹介したいと思います。個人向けのものから業務向けのものまで様々あります。この記事ではhibana編集部でピックアップしたサービスの特徴などをご紹介していきたいと思います。
産直サービスとは
生産地からネットで直接商品が購入できる「産地直送販売サイト」です。全国、各産地から肉、野菜、果物などを購入できます。個人向けにお取り寄せとして利用する場合が多いと思いますが、飲食店でも他のお店では使用していない食材を取り寄せることができるので、新しい食材にチャレンジする際に重宝するサービスになります。
産直サイトのメリット・デメリット
産直サイトのメリット
- 良質な食材が手に入る可能性が高い
- 新鮮な食材が安く購入できる可能性がある
- 市場に出回っていない希少性の高い食材が見つかる可能性がある
一番のメリットとしては普段見ることのない食材に出会い、すぐに購入、届けてもらえる点にあると思います。飲食店にとっては、お店で提供する新しいメニューアイデアや他店との競争力につながるものとして活用されると良いかと思います。
産直サイトのデメリット
- 割高になってしまう場合もある
- 食材探しに時間がかかる
飲食店にとって大きなデメリットとしては食材を探す時間とお金がかかることだと思います。しかし一方で、食材探しも店舖力アップの重要のステップ、そして新しい付加価値のあるメニューをお客様に提供できると考えるとデメリットではないかもしれません。メリット、デメリットについては利用されるお店の考え方によるかもしれません。
注目の産直サービスのご紹介
1.食べチョク
画像引用元: https://www.tabechoku.com
概要・特徴
産直ECサイトの中でも認知度が高いサービスの1つです。農家や漁師からこだわりの食材を「チョク」でお届けするをコンセプトにしており、収穫から最短24時間以内に食材が届くなど鮮度にこだわっています。また、生産者との繋がりも重視しており、直接のメッセージのやりとりも可能であったり、投稿機能も充実しており、サイト上の機能だけでなく、温かみのあるサイトデザインになっています。
取扱品の特徴
野菜・果物・肉・魚介類・卵・乳製品・はちみつ・お酒・お茶・調味料・米・穀類・加工品・花・植物
主に上記のカテゴリー訳がされています。
全国2800軒以上の農家・漁師との契約で、12,000点以上の商品が出品されています。
他社との違い
昨今ではテレビCMなども実施され、認知度が向上し、今最も勢いのある産直ECサイトです。また、SNSフォロワー数もtwitter1.9万人、instagram4.8万人とユーザー間のコミュケーションも活発なサイトです。
その他特徴
画像引用元:https://pro.tabechoku.com
飲食店向けに「食べチョクPro」というサービスがあります。こちらは、「食材コンシェルジュ」がコンセプトになっており、お店の要望に合わせて、最適な農家をご提案してくれるサービスになります。鮮度が特に高い食材、オーガニック・珍しい食材などを探している飲食店にとっては相談したいサービスかと思います。
2.ポケットマルシェ
画像引用元:https://poke-m.com
概要・特徴
作る人と食べる人を繋ぐオンラインマルシェ「ポケットマルシェ」。日本全国の農家、漁師から新鮮な旬の食材を直接購入できます。約7000品を超える食材をチャット形式のコミュニケーションを通して購入ができるECサイトです。
取扱品の特徴
野菜、果物、肉、魚介類、卵・乳製品、はちみつ、お茶、米・穀類、加工品、花・植物など
他社との違い
ECサイトだけでなく、リアルでのマルシェ企画・運営を実施している。また、情報誌「食べる通信」の発行も行なっており、食の作り手の物語を届ける活動をしています。
画像引用元:https://foodmall.gnavi.co.jp/pr/
八面六臂
画像引用元:https://hachimenroppi.com
概要・特徴
飲食店向けてEC。飲食店向けに特化し、水産物、青果、生肉、加工品を中心に取扱い、少量多品種の商品をワンストップで購入でき、小さな飲食店でも発注しやすいところが特徴です。
取扱品の特徴
サービススタート時は、水産物がメインでした。現在は飲食店で扱われる様々な食材が取り扱われています。
他社との違い
飲食店特化の産直EC。料理人向けアスクルのイメージです。販売・決済だけでなく、自社配送網で食材を店舖に納入しており、飲食店の仕入れ業務における信頼を重視したサービスとなります。
その他特徴
飲食店にとって安くて、品質がよく、品揃えが良い。飲食業界の物流改革をミッションにサービスを提供しています。飲食店であれば、一度は活用してみると良いのではないのでしょうか。
プライドフィッシュ(ギョギョいち)
画像引用元:http://www.pride-fish.jp
概要・特徴
全国漁業協同組合連合会(全漁連)が中心となり、各都道府県の漁業協同組合連合が選定した、漁師が自信を持って推奨する魚介類のこと。また、都道府県を単位として季節ごとに旬を迎える魚介類を選定し、消費者へ訴求しているウェブサイトになります。
画像引用元:https://jf-gyogyo.jp
プライドフィッシュに選定された魚介類は、JFおさかなマルシェ『ギョギョいち』というECサイトで購入することが可能です。
取扱品の特徴
各都道府県でプライドフィッシュと選定された魚介類を扱っています。各地域の質の良い魚介を購入したい際に利用されると良いです。
他社との違い
水産物に特化したECサイト。また、水産物と言っても地元漁師が厳選したものを扱っているため、質の高さが特徴です。
チョクバイ
画像引用元:https://shop.choku-buy.com
概要・特徴
生産者が農園や農作物に関する情報を無料で配信でき、消費者が情報を検索、身近な直売情報等を入手できるサイト。農園や直売所など農業マーケティング支援ツール。その掲載店舖にアクセスし、ECサイト運営の場合は直接購入が可能です。
取扱品の特徴
こちらのサービスは農作物の販売ではなく、農園・直売所の情報を提供するサービスになります。購入の際は掲載されている農園・直売所の公式サイトへアクセスして購入となります。
他社との違い
農園や直売所など農業マーケティング支援ツール。その掲載店舖にアクセスし、ECサイト運営の場合は直接購入が可能です。
その他特徴
新しい取り組みとして新聞販売店を通じて販売 実証実験をスタートしました。小商圏でのローカルコマースで地域活性化にチャレンジしており、産直ECとは異なるサービス形態で地域農家活性化支援をしています。
まとめ
今回、産直ECサービスをご紹介致しました。個人向けてを中心としたものから、飲食店特化やマーケティング支援特化など様々なサービスが存在しています。飲食店の料理に欠かせない食材の選定は、他店舖との差別化をはかり、競争力を高める重要な要素となります。ネットの普及により、全国各地、そして世界から食材を仕入れることが可能となり、食材そのものでの差別化は難しく生産者のストーリーも一緒に届ける必要もあります。
この機会に食材の仕入れ方法、食材への理解などを深め、店舖の新しいメニュー開発に活かして頂ければと思います。
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