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【美味しそうな料理写真を撮るコツをご紹介!!】飲食店で実践できる料理撮影方法~上級・後編〜

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写真撮影

一眼レフカメラの操作方法が概ね理解出来たら、どんどん撮影してみましょう。実際に撮影しようとすると、一眼レフにはたくさんのボタンやダイヤルが付いていて戸惑うかもしれません。しかし、カメラの様々な機能の中には、料理撮影に関係のない機能もありますので、それほど戸惑う必要はありません。まずは、必要不可欠な設定を覚えましょう。

これだけは知っておきたい一眼レフカメラの設定

一眼レフカメラの上部や背面についている様々なボタン、ダイヤル、表示画面は、各メーカーによって多少の違いはあるものの、基本的な機能はほぼ同じです。すべてのボタンやダイヤルの機能、表示の意味を理解し適切に使いこなせればいいに越したことはありませんが、そこまで神経質にならなくても、まずは必要最低限の機能を理解し撮影を始めてみましょう。あまり難しく考える必要はありません。「これが正解」という方法はないと思って、自分のやり方を探すつもりで色々試してみましょう。

ISO感度の設定

大抵のカメラはISO(イソ)感度が設定できるようになっています。ISO感度とは、カメラが光をとらえる能力のこと。例えば、明るい場所ではISO感度を100前後に設定し、少し暗い場所ではISO感度400~800に設定、とても暗い場所ではISO感度3200~6400に設定するなど、撮影する場所の光が多ければ設定数値を小さく、光が少なければ設定数値を大きくします。

注意したいのは、ISO感度を大きな数値にすると、画質が粗くなるということです。

料理撮影では、例えば、晴れた日にテラス席で撮影する場合はISO感度100、店内のやや明るい席で撮影する場合はISO感度400、バーカウンターで撮影する場合はISO800~1600、などという設定をします。料理撮影でISO感度3200~6400などは、あまり使いません。ただし、撮影に慣れてきて画質の粗さを生かした写真を撮りたい場合などは、ISO感度3200~6400の高感度撮影をしてみるといいでしょう。

「初めてでどうしたらいいのか分からない」という場合は、「オート設定」から始めて、理解できて来たら自分で設定するというのも一つの方法です。

絞りやシャッタースピードの設定

シャッターボタンの近くには液晶パネルがあります。この液晶パネルに表示されている数字やアルファベットは、「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」などになります。これらはいずれも光の量によって設定を変えるため、レンズやカメラの仕組みを理解する必要があるのですが、この光学的な仕組みを理解するのに一苦労するくらいなら、まずは「オート設定」で撮影してみましょう。最近のカメラは一昔前のカメラに比べてかなり便利にできていますので、「オート設定」が役に立つ場合も多々あります。

絞りもシャッタースピードも「オート設定」にして、撮影場所に皿を置きファインダーをのぞいてみましょう。十分な光量があれば、全てオート設定できれいに撮影できる可能性があります。

店内がやや暗いという場合は、ISO感度を400~800くらいに設定してみましょう。また、シャッタースピードがオート設定で1/30より遅い場合は、手ぶれが起きやすくなります。料理写真はピントがしっかり合っていることが必須ですので、シャッタースピードは1/60や1/125程度で撮影したいものです。

もしオート設定でシャッタースピードが遅くなってしまう場合は、その撮影場所は光量が足りていない、つまり暗いということになります。

ストロボの設定

飲食店の店内は、白壁に囲まれていて太陽がさんさんと降り注ぐような環境でない限り、思った以上に暗いものです。カメラのISO感度やシャッタースピード、絞りなどをどう調整してもうまくいかないという場合は、光量が絶対的に不足していると考えてください。そういう場合に活躍するのがストロボです。ストロボを使いこなせるようになると写真の出来栄えが確実に変わります。まずは、簡単な使い方を身に付けましょう。

ストロボの設定

撮影場所の光量が足りない場合、カメラ本体の上部にあるホットシューに小型ストロボを装着して撮影するのがもっとも簡単な方法になります。ストロボを使うと簡単に光量を増やすことができますが、ストロボもカメラ同様、数字やアルファベットが表示される液晶パネルがあります。これは光量設定に関する表示で、カメラに装着するとカメラやレンズの設定と連動するようになっています。

光量設定については、「オート設定」もしくは「TTL設定」にしましょう。「TTL」とは、レンズから入ってきた光を自動で読み取りストロボの光量を自動調整してくれる機能のことです。

光量設定と同様に大事なポイントは、ストロボの発光部分を“斜め上”や“斜め横”などに向けるということです。発光部分を前に向けてしまうと、光が強すぎて影がはっきりと出てしまい、料理の立体感やディテールが分かりづらくなることがあります。影が弱く薄くなるように撮影したほうが、料理の色や盛り付けが美しく見えるため、光を天井や壁に当てて光を柔らかく拡散させるのがポイントです。ストロボの発光部分を様々に動かしてみて、天井や壁に光を当てながらいろいろな撮り方を試してみるといいでしょう。何度も試していくうちに、「自分の店ではこういうストロボの使い方が一番きれいな写真が撮れる」というのが分かってきます。

パソコン設定

カメラとストロボの最低限の設定を済ませたら、パソコンのモニターと画像処理ソフトの設定をしましょう。どのパソコンも、モニターの明るさとコントラストの設定ができるようになっているはずです。写真の画像処理に適したパソコンでは、明るさやコントラストを細かく調整できますが、それほど高機能なパソコンでなくても、まずはモニターの明るさやコントラストを標準的なものにしましょう。「ノートパソコンを使っていて、バッテリーを長持ちさせるためにモニターの明るさを暗く設定している」という場合は、そのままの状態で写真を表示すると、明るく撮影したはずの写真が暗く見えてしまうことがありますので気を付けましょう。

また、画像処理用のソフトも明るさやコントラストを調節できるものがあります。画像処理をする前に必ず確認してください。

モニターやソフトの設定は、実はプロのカメラマンにとっては必須事項です。ただし、厳密な設定を目指すと、機材を買い足し、パソコンを置いてある部屋の環境を整えるなど、大掛かりになってしまいます。最初からそこまでしなくても、あまり暗すぎない場所で、かつモニターに直接光が当たらないような環境で画像処理をするように心がけましょう。

一眼レフ撮影に必要な最低限の設定を確認

1 カメラ本体の設定で必ず確認したいのは、ISO感度、絞り、シャッタースピードです。「オート設定」でもきれいに撮影できることがあります。

2 ストロボは発光部分を動かして、影が薄くなる位置を探しましょう。光量調整は「オート設定」「TTL設定」から始めてみてください。

3 パソコンのモニターや画像処理用ソフトの明るさとコントラスト調整も確認しましょう。

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