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コロナ禍により大きなダメージを受けた飲食業界。その中でもこの厳しい経営環境下においても確実に売上を伸ばしチェーン拡大をされている企業・店舖があります。今回は2022年注目の勢いのあるフランチャイズ店をご紹介します。
飲食店フランチャイズの加盟について
飲食店事業を拡大するにあたり、小資金でスタートできるのが飲食店フランチャイズです。
コロナウイルスの影響もあり新規店舗の出店はよりリスクが伴うものになりましたので、飲食店フランチャイズの需要が拡大しています。
そこで飲食店フランチャイズの加盟について解説していきます。
概要
まず、フランチャイズとは親企業が個人や法人と契約を結んで
- 商号・商標の使用を許可する
- 商品やサービスの販売権を付与する
などを行うシステムのことを指します。
ここで親企業は「フランチャイザー」といい、加盟店は「フランチャイジー」と言います。
フランチャイジーは加盟金や月額のロイヤリティを支払い、フランチャイザーはそれをもとに収益を上げることができます。
フランチャイザーのメリット・デメリット
ではフランチャイザーのメリット・デメリットについてみていきましょう。
まず、フランチャイザーのメリットはコストを抑えて規模を拡大することができることです。
一般的な店舗ビジネスの規模拡大方法としては、新しく立地の良い場所に店舗を立てて新転地でお客様を集めなければなりません。
しかし、フランチャイズのシステムを活用すると
- 店舗
- 事務所
などを自社で抱える必要がなくなりますので、圧倒的なコストカットが可能になります。
一方でフランチャイザーのデメリットとしては「時間がかかる」ことと「ブランド毀損の危険性」の2つが挙げられます。
フランチャイズに加盟していただく方々は初めから店舗ビジネスに長けているわけではありませんので、教育や育成に時間がかかります。
さらに、加盟店がトラブルを起こしてしまうと自分のブランドイメージが毀損してしまう可能性があります。
加盟店をうまくコントロールできるフランチャイザーのみが、フランチャイズビジネスで成功を収めるといっても過言ではありません。
フランチャイジーのメリット・デメリット
続いて、フランチャイジーのメリット・デメリットです。
まず、フランチャイジーのメリットとしては創業するための資金が少なくても大丈夫であるや、フランチャイザーのノウハウを共有してもらえることでしょう。
フランチャイジーになると店舗の設立費用などはフランチャイザーが持ってくれますし、販売に関するノウハウなどは全て共有してくれます。
例えば、
- 新商品の開発
- 仕入れ先の確保
- 販売促進
などをサポートしてもらえるので、自分で一から開業するよりも成功率が高まります。
一方でフランチャイジーのデメリットとしては、個人のアイデアが活用できません。
あくまでフランチャイザーのブランドを借りている立場ですので、好き勝手に店舗を改装したりイメージを変えてはいけないのです。
もし店舗拡大に活かせるアイデアを思いついたとしても、それをフランチャイジーの立場で活かすことはできないと思っておきましょう。
コロナ禍で注目を集める飲食店フランチャイズ業態とは?その理由は?
コロナウイルスが蔓延してからというもの、飲食店フランチャイズ業態は多く変化しました。
大打撃を受けている飲食店もあれば、うまく新業態を創造しコロナウイルスを味方につけている飲食店もあります。
では、コロナ禍で注目を集めている飲食店フランチャイズ業態を3つご紹介します。
店舗(イートイン)
まずは「店舗(イートイン)」です。
店舗に入り席で食事をすることが憚れる今、店舗(イートイン)はそこまでお客様を呼べるシステムではありません。
しかし、政府が発表しているコロナウイルス蔓延防止策を適用している飲食店に関しては時短営業を免除してもらっているところもあります。
つまり、店舗(イートイン)もコロナウイルスの影響で業態が変わりつつあるのです。
例えば、アクリルシートを立てる飲食店が増えていることが挙げられます。
今まではアクリルシートを立てて食事をするなんてことは考えられませんでしたが、今のご時世当然の光景となっています。
店舗(イートイン)は今までと業態を変えて生き残り続けています。
テイクアウト
次は「テイクアウト」です。
いくらアクリルシートでコロナウイルスを防止しているとはいえ、人混みの中で食事をしたくない人は多くいました。
ただ、その飲食店でしか食べられないようなものが売っている場合に有効なフランチャイズ業態としてテイクアウトがあります。
今、大阪や東京ではテイクアウト専門店がOPENするほど業態としてヒットしています。
テイクアウトであれば人との接触はありませんし、すぐに持って帰ることができるので一気に人気が爆発しました。
これからフランチャイジーになりたい!と考えている方は、テイクアウトが導入されているかどうかをみておくといいでしょう。
ゴーストレストラン
次は「ゴーストレストラン」です。
ゴーストレストランはネット上だけに出店をし、実際に調理をするのはマンションの一室のように家賃を限りなく低くした新業態です。
UberEatsなどに出店をしておけば注文が入るようになり、そのまま料理を配達するだけで作業が済んでしまいますのでその手軽さからゴーストレストランへ参入するフランチャイズ店が多くいました。
しかしネット上では「ゴーストレストランは危ない」という声が多くあり、まだゴーストレストランに参入を踏みとどまっているフランチャイズ店も多くあります。
これからゴーストレストランが流行するかどうかはお客様次第にはなりますが、2022年以降も残り続ける業態でしょう。
2022年注目のフランチャイズ(ブランド紹介)
2022年は色々なフランチャイズ業態が誕生しており、これから生まれていくフランチャイズ業態もたくさんあります。
ただ、大注目されているフランチャイズがいくつかありますのでご紹介します。
近江焼肉ホルモン すだく(焼肉)
記事・画像参照:会社を知る – 【公式】総合近江牛商社 コーポレート・求人サイト (omigyucorp.co.jp)
まずは「近江焼肉ホルモン すだく(焼肉)」です。
近江焼肉ホルモン すだく(焼肉)ではフランチャイズに加盟する条件として1つ挙げており、「起業家として脱サラ覚悟があるのかどうか」となっています。
つまり、スキルや飲食店経営の知見は必要ないことを意味しています。
さらにフランチャイズに加盟すると、
- 銀行融資面談サポート
- 労務・採用アドバイス
- 業界勉強会・従業員研修
などを無料で受けることができます。
0秒レモンサワー ときわ亭(焼肉・居酒屋)
記事・画像参照:ときわ亭 | GOSSO株式会社 【人生に潤いを!】ハピネス&スマイル創造カンパニー
次は、「0秒レモンサワー ときわ亭」です。
「0秒レモンサワー ときわ亭」は仙台発祥の仙台ホルモンや仙台牛タンを取り扱っている焼肉・居酒屋です。
「0秒レモンサワー ときわ亭」のHPにはフランチャイズ加盟後の収益モデルも公開されており、順当にいけば5~6年で開業費用を回収できるようになっています。
また本部がバックアップについてくれているので、飲食店ビジネスが初めてな人でも安心して「0秒レモンサワー ときわ亭」をOPENすることができます。
宇奈とと(うなぎ・ファストフード)
記事・画像参照:名代宇奈とと │ うな丼 うなぎ (UNAGI Japanese food) (unatoto.com)
次は「宇奈とと」です。
「宇奈とと」は現在、TVや雑誌で連日取り上げられるほど人気が出ているうなぎチェーン店で、フランチャイズ加盟店を大々的に募集しています。
「宇奈とと」とのライセンス契約を締結すると、
- 運営からのサポート
- 未公開物件情報の収集やリースでの設備提供
などをしてくれるようになっています。
新時代(串カツ・居酒屋)
記事・画像参照:新時代 / 新時代44・ブランド紹介 | 株式会社ファッズ [ PHAD’S ] (phads.jp)
次は「新時代」です。
「新時代」はイートインに特化した居酒屋で、現在加盟店を大々的に募集しています。
ただ「新時代」は他のフランチャイズと異なり、フランチャイズ加盟時にかかる初期費用370万円が0円になるキャンペーンを打ち出しています。
加盟には厳選なる審査が入りますが、見事合格すれば初期費用が0円になるのです。
リスクを限りなく低くしたフランチャイズとして「新時代」が台頭しています。
スパゲティーのパンチョ(ナポリタン)
記事・画像参照:【公式】スパゲッティーのパンチョ | ナポリタン専門店として『改めてナポリタンはうまいと言わせたい』 (naporitanpancho.com)
次は「スパゲティーのパンチョ」です。
「スパゲティーのパンチョ」はリピーター率が80%を誇る大人気ナポリタン専門店です。
テイクアウトを導入しており売上が年々上昇、10年連続で売上が上昇しているとのことですのでフランチャイズ店として加盟するにはもってこいではないでしょうか。
数多くのフランチャイズ成功店を排出していることでも有名です。
麺場 田所商店(ラーメン)
記事・画像参照:味噌らーめん専門店 麺場 田所商店 (misoya.net)
次は「麺場 田所商店」です。
「麺場 田所商店」は味噌ラーメン専門店のパイオニアとして知られており、他のラーメン店では真似できないブランディングをしてきて現在100店舗を展開。
NYミシュラン5年連続掲載されている実力派のフランチャイズで、フランチャイズ加盟後のロイヤリティがないことが特徴的です。
研修プログラムも用意されていますので、固くフランチャイズビジネスを成功させたい人に「麺場 田所商店」はおすすめです。
the 3rd Burger(ハンバーガー)
記事・画像参照:the 3rd Burger
次は「the 3rd Burger」です。
「the 3rd Burger」は今まで数店舗しかフランチャイズ契約を締結できておらず、その希少性が故にかなり注目を浴びていました。
その沈黙を破り「the 3rd Burger」が一般公募でフランチャイズ加盟店を募集しており、人気ぶりがとんでもないことになっています。
今からでも申し込みはできますが、上場企業が運営しているフランチャイズということもあり倍率が高く、そうそう審査を突破できるものではありません。
ただ、上場企業が運営しているフランチャイズ店をOPENしたい!という方は「the 3rd Burger」へ応募してみてもいいかもしれません。
小麦の奴隷(ベーカリー)
記事・画像参照:小麦の奴隷 (komuginodorei.com)
続いては、「小麦の奴隷(ベーカリー)」です。
小麦の奴隷(ベーカリー)は実業家の堀江貴文さんが手がけている事業であり、人口が約5万人以下での地方都市を中心にフランチャイズ展開をしています。
公式HPには「地方にビジネスチャンスあり」と書かれており、これから地方で起業しようとしている方は小麦の奴隷(ベーカリー)のフランチャイズに加盟してみるといいのではないでしょうか。
とろり天使のわらびもち(和菓子)
記事・画像参照:【公式サイト】とろり天使のわらびもち (torori-tenshi-no-warabimochi.com)
続いては、「とろり天使のわらびもち(和菓子)」です。
とろり天使のわらびもち(和菓子)は大阪の女子高生が発案した「飲むわらびもち」で一世を風靡しました。
そんなとろり天使のわらびもち(和菓子)もフランチャイズ加盟店を募集しています。
Instagramを中心に爆発的な大ヒットを生み出していますので、トレンドに乗って起業したい方におすすめです。
高級芋菓子 しみず(和菓子・スイーツ)
記事・画像参照:人気の 芋スイーツ専門店|高級芋菓子 しみず (imo-shimizu.com)
次は「高級芋菓子 しみず」です。
「高級芋菓子 しみず」はテイクアウト専門で高級和菓子・スイーツを扱っている店舗です。
TVや雑誌で取り上げられ、大阪や東京で大きな話題を生んでいることもありフランチャイズ加盟店希望者が続出しています。
百貨店やフェスなどにも出店しているということですので、フランチャイズ加盟店になりたいという方はお早めに。
生搾りモンブラン専門店(スイーツ)
記事・画像参照:生搾りモンブラン専門店フランチャイズ加盟本部 (namashibori-montblanc.jp)
次は「生搾りモンブラン専門店」です。
「生搾りモンブラン専門店」はお客様の声を反映し改良を重ねた結果、最高の風味を引き出すことに成功している店舗です。
モンブランを愛している人をフランチャイズ加盟店にしたい!という「生搾りモンブラン専門店」の意思がHPに記載されています。
ただただフランチャイズを経験したいだけでなく、モンブランが大好きな方は「生搾りモンブラン専門店」へ応募してみましょう。
クリスピーチキンアンドトマト(韓国フライドチキン)
記事・画像参照:クリスピーチキンアンドトマト (crispychicken.jp)
次は「クリスピーチキンアンドトマト」です。
「クリスピーチキンアンドトマト」はテイクアウト・デリバリーに特化したブランドで、より韓国チキンを楽しんでもらうためにフランチャイズ未加盟エリア限定でフランチャイズ加盟店を募集しています。
YouTubeでも「クリスピーチキンアンドトマト」はたくさん取り上げられており、話題に事欠かないフランチャイズ店となっています。
SDGs代替ミート 世界を救うカレー家
記事・画像参照:開業基本情報 | 世界を救うカレー家 (fc-mado.com)
次は「SDGs代替ミート 世界を救うカレー家」です。
「SDGs代替ミート 世界を救うカレー家」では10ブランドから好きなブランドを選んでフランチャイズ店を展開することができる新方式を採用。
業態が全く違う10のブランドから好きなものを選べるので、自分の得意分野でフランチャイズを始めることができます。
保証金・ロイヤリティも0円で、至れり尽くせりなサポートもついています。
今話題のゴーストレストラン方式で店舗展開をしていますので、安定感が抜群です。
注目フランチャイズの特徴
2022年、すでに爆発的な大ヒットを飛ばしている数々のフランチャイズ。
加盟店が続々と増えているフランチャイザーにはどんな特徴があるのでしょうか。
コロナウイルスに配慮している
2020年ごろからコロナウイルス対策が行き届ている店舗と、そうでない店舗で売上の差が増えたことをご存じでしょうか。
国や政府からの支援を受けるためにはコロナウイルスに配慮をする必要があり、条件を満たしていない店舗は続々と倒産していっています。
そのため、今注目されているフランチャイズは共通してコロナウイルスに配慮しているのです。
デリバリーやテイクアウトを多めに採用して、なるべく人同士の接触を減らす努力をしています。
SNSを活用している
今や大企業が圧倒的な売上を叩き出す時代は終わりました。
個人でもSNSを使ってインフルエンサーになり、圧倒的な収入を得ることも可能になっている時代です。
そんな時代にSNSを使わないフランチャイズは淘汰されてしまうのは明白な事実でしょう。
TwitterやInstagramを始め、YouTubeやTikTokなどのSNSをフル活用しているフランチャイズは注目されています。
店舗自体の注目度も高まりますし、フランチャイズを展開しているという事実にも注目が集まります。