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【2023年(飲食店向け)最新クラフトビールをご紹介!】人気急上昇中の国産クラフトドリンク特集~前編~

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昨今、耳にする機会が増えた「クラフトドリンク」という飲み物。クラフトドリンクといえば、クラフトビールやクラフトジンなどのアルコール飲料はもちろん、クラフトコーラなどのアルコールが入っていないクラフトドリンクの種類も増えてきました

また、2023年に入ってから国産のクラフトドリンクに注目が集まり、ご当地の特産物を使った地域のオリジナリティを感じるクラフトドリンクが増え始めています

そこで今回は、最新の国産クラフトドリンクをご紹介します。「クラフトドリンク」についても分かりやすく説明しているので、これから取り扱いを考えている飲食店の方や自家製のシロップを作ろうとしている方は必見です。

「クラフトドリンク」とは?作り手のこだわりが詰まったオリジナルドリンク

「クラフトドリンク」とは、技能や技巧、手工芸の意味を持つ「craft(クラフト)」から由来し、厳選した原材料から製造にもこだわった飲み物のことを一般的に指します。また、多くの「クラフトドリンク」に共通して、大量生産の製造手法とは対照的に、少量生産でより作り手による手作り感やオリジナリティを感じられることが特徴です。

近年さまざまなクラフトドリンクが話題となっていますが、とくに日本の各地の特産物と掛け合わせたクラフトドリンクが注目を集めています。地域性を活かした原材料や醸造に注目してクラフトドリンクを見てみましょう。

「クラフトビール」について

クラフトドリンクを代表する「クラフトビール」。クラフトビールとは、小規模の醸造所で作るビールのことを指し、職人(ブルワー)のこだわりを表わした個性的な味わいがあるのが、一般的なビールとの違いです。

また、よく比べられる「地ビール」との明確な違いはこれと断言できるものはありません。

というのも、1994年の酒税法改正をきっかけに日本では、各地の小さな醸造所でビールが作られるようになり、地酒と同じような考え方から、これを「地ビール」と呼ぶようになりました。しかし、ブームはすぐに去ってしまいます。そして2000年代に入り、次はアメリカで「クラフトビール」が流行りました。これをきっかけに、2010年頃には再び日本でこだわって作られたビールが流行。これが、アメリカにならい「クラフトビール」という名前で一般的に広まるようになりました。

ご当地の特産物を使った国産クラフトビール6選

ご当地の特産物を使ったおすすめの国産クラフトビールを6選ご紹介します。

秋にピッタリの原材料が使われているクラフトビールから、新発売・限定発売のクラフトビールも紹介しています。今は専門店でなくても、提供している飲食店も増えてきました。おすすめのペアリングも記載していますので、クラフトビールの提供を考えている方はご参考にしてみてください。

コエドブルワリー 紅赤-Beniaka-(埼玉)

公式サイト:https://coedobrewery.com/products/beniaka?variant=43291278803201

今の時期にピッタリな、さつまいもを使用した「紅赤-Beniaka-」は、世界で初めてビールの原料にさつまいもを使用したビールと言われています。原料のさつまいもも、伝統ある埼玉・小江戸川越産の「紅赤」が使われており、焼きいもに加工してから使用されています。色味もさつまいもの皮を思わせる深い赤色で、香ばしく甘い風味が特徴的。アルコール度数7%と、ビールにしては重めの飲み口です。

そんな甘く、どっしりとした「紅赤-Beniaka-」には、同じく甘い味付けの料理をペアリングするのがおすすめ。甘く香ばしいタレが美味しい川越名物でもある「うなぎの蒲焼き」とも相性抜群で、実際にうなぎ屋で提供されている例もあります。

宮崎ひでじビール 栗黒 KURI KURO Dark Chestnut Ale(宮崎)

公式サイト:https://hideji-beer.jp/kurikuro_sp/

2023年メディアにも取り上げられ話題にもなった、栗を使った「栗黒」。ひでじビールが、「宮崎農援プロジェクト」の一環として、宮崎県産の栗を原材料に開発した輸出用(北米18州で流通)の黒ビールが「栗黒」です。栗の上品な香りと甘みとローストバーレイ(高温で乾燥させて黒色になるまで焦がした大麦)の香ばしさを楽しめます。コーヒーにも似ている香ばしさは、アイスやチョコレートとも相性が良いです。

9%と高いアルコール度数のため、瓶内熟成が可能で、ワインのような楽しみ方もできます。熟成を進めてまろやかな味わいになってきた頃には、デザートにはもちろん、煮込み料理に合わせるのもおすすめです。

サンクトガーレン 和梨のヴァイツェン(神奈川)

公式サイト:https://www.sanktgallenbrewery.com/pear/

「和梨のヴァイツェン」は、果肉の一部が半透明になり、触感が失われる「みつ症」になった梨や、傷やいびつな形で一般的に売り物にならない神奈川県産の梨を、活用したクラフトビールです。梨の味自体は問題なく、細切り・ペースト・ジュースに加工し醸造工程で使用することで、梨の甘く瑞々しい風味を余すことなく楽しむことができます。

そんな梨の味わいを引き立たせるため、ビアスタイル(ビールの種類)は小麦麦芽を主原料にした「ヴァイツェン」をベースに、苦味を抑えたフルーティーさが魅力です。梨の甘くフルーティーな風味が塩味のあるものと合うので、チーズやウインナーと合わせるのがおすすめ

フルーツビールは使われているフルーツから考えて、同じフルーツと合わせたり、ジャムのようにビールを煮詰めてソースにしたり、ペアリングや活用の幅が広いです。

別府ブルワリー Kabosu Saison 2023初摘みVer.(大分)

公式サイト:https://beppubrewery.theshop.jp/items/79435126

今年収穫された大分・別府産のかぼすをまるごと贅沢に使用した「Kabosu Saison」の期間限定バージョンです。通常版ではかぼすの果汁のみを使用して作られますが、果皮・ピールを手作業で丁寧に削り集めて加えたことで、かぼすの爽やかで豊かな香りをより楽しめます

フルーツビールなので、ペアリングするならベースになっているかぼすと相性のいい「さんまの塩焼き」がおすすめ。かぼすの爽快な風味がその他の魚料理とも合います。

ベアレン醸造所 ブレッドヴァイツェン(岩手)

公式サイト:https://baeren.jp/view/item/000000000711

岩手・盛岡に醸造所を構えているべアレン醸造所は、地元製パンメーカー・白石食品工業とコラボし、廃棄予定だった食パンの端材を原料に「ブレッドヴァイツェン」を醸造しました。小麦麦芽から作られる酵母入りの「ヴァイツェン」とパンの小麦成分を合わせることで、まろやかで芳醇な飲み口が特徴です。

ヴァイツェン自体生魚との相性がよく、寿司や刺身と合います。また、パン・小麦の風味が豊かなので、マーマレードやレーズンを使ったオードブルに合わせてみたり、サンドイッチやハンバーガーと合わせるのもおすすめ。この機会に、大人のおやつ気分で、パンとビールの組み合わせを楽しんでみましょう。

Far Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング) Far Yeast もりともり RICE ALE(山梨)

公式サイト:https://faryeast.stores.jp/items/651e1759c362b3019ac436d8

「Far Yeast もりともり RICE ALE」では、原材料の約半分に山梨・北杜市産の米「もりともり」を使用。この「もりともり」は、品評会で賞を受賞するほどのお米ですが、収穫量が少なく、市場に出回らないことから「幻の米」と呼ばれています。ふくよかで甘い吟醸香と苦味のあるホップアロマのバランスの取れた味わいが魅力的です。

日本酒×ビールで食事に合うクラフトビールになっています。おにぎりなどのお米に合わせるのも良いかもしれません

近年では、海外でも徐々にライスビールに注目が集まっています。ぜひ取り入れてみてください。

次に流行る⁉注目の国産クラフトドリンク

ますます目が離せないクラフトドリンク。ここまで、新しく発売されたクラフトビールについて詳しく紹介してきましたが、ここからはNEXTクラフトビールとなる注目のクラフトアルコールドリンクを紹介していきます。

クラフトラム

「クラフトラム」はクラフトビールやクラフトジンに次ぐ、クラフトアルコールドリンクです。

ホワイトラムやゴールドラムといったさまざまな種類があるラムは、すべてサトウキビから作られています。サトウキビから作られていながら、低糖質でビターな香りで大人のドリンクを思わせます。しかし、スイーツを作る過程でコクや風味を加える役割をするなど、ドリンクとして以外にも登場するシーンは多いのではないでしょうか。

クラフトシードル

シードルとは、りんごを原料に作られるお酒です。甘く飲みやすい味わいに、栄養価も高くヘルシーなお酒ということでアメリカでは一足先に注目されています。日本で生産されるりんごは、海外のものよりも甘みが際立つものが多く、海外産のシードルにおいて日本産のりんごを使っているクラフトシードルもなかにはあるそうです。

日本では、りんごの産地として有名な青森・弘前では2023年11月4日に「シードルフェス」が開催されました。来場者は地元のクラフトシードルが15種類集まり、飲み比べや料理とのペアリングを楽しみました。

まとめ

前編では、それぞれの個性が際立つ国産クラフトビールを中心に、クラフトラムやクラフトシードルなど、今後注目されそうなクラフトアルコール飲料についてもご紹介しました。

地域の特産物を活用し、少量生産ならではの丁寧な製法で作られた国産クラフトビールはどれもオリジナリティに溢れています。気になったものはありますか?

料理とのペアリングの幅も広がるので、飲食店での導入もお勧めです。

後編では、クラフトコーラを中心に、最近人気の他のクラフトドリンクについてもご紹介します。後編もどうぞお楽しみに。


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  • 記事を書いたライター
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ワズミ リンカ

兵庫県出身。東京都在住。編集者・ライターとして活動。趣味は料理と料理・グルメ系コンテンツを鑑賞すること。

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