今回は飲食店が集客するために活用することが多いグルメサイトの「食べログ」について取り上げていきたいと思います。
飲食店をネットで検索すると必ずと言ってもいいほど見かける「食べログ」のページ。現在、飲食店情報サイトとして圧倒的な掲載数を誇る食べログを活用することは、飲食店集客ツールとして欠かせない状況になっております。食べログといえば口コミサイトというイメージが強いとは思いますが、現在は有料掲載店舗も増え、ネット予約機能も充実し、多くの飲食店が集客ツールとして活用しています。食べログでの口コミの数や点数はユーザーから選ばれるポイントとして圧倒的な強さを持っていることは確かです。
しかし、必ずしも点数だけでユーザーはお店選びをしているわけではありません。今回は、食べログの点数が高くなくても、食べログの集客効果を高めるポイントをご紹介していきたいと思います。特に有料掲載をしている飲食店関係者の方は是非、食べログページの見直しの参考にして頂ければと思います。
①ショルダーネームを活用する
店名の上部にサブタイルの様な形で文字を表示できる機能になります。
こちらはPCやスマホ画面においても店名と並び表示される部分のため、しっかりと店舗の特徴を記載する必要があります。記載する内容のおすすめとしては、店舗の特徴やウリになるワードをしっかりと入れきる事です。例えば「新宿 居酒屋 個室 鮮魚・・・」などです。こちらは最大20文字しかいれることができないため、どのようなワードを入れるかしっかりと選ぶことが必要です。ちなみに、このショルダーネームの入力が抜けている店舗は意外と多い印象です。SEOや検索順位にダイレクトに影響を与える部分ではありませんが、店名と並びお店の顔となる部分のため、抜け漏れなく記載しておきたい機能となります。
「食べログ管理画面→店舗情報の編集→詳細情報→店舗詳細情報」に『ショルダーネーム』という欄がありますので、是非確認してみてください。
※参考画像はこちら
②ジャンル設定を確認する
こちらは検索にも関わる重要な設定になります。ここで確認して頂きたいポイントは2つあります。
1、ジャンルを3つ設定する
食べログに関してはジャンル設定が3つまで選択することができます。しかし、3つ設定されていない店舗ページも少なくありません。このジャンル設定は検索エンジンで「エリア×ジャンル」で検索した場合にヒットする部分のため、3つのジャンル設定を最大限活用することで、より多くの検索でヒットする可能性があります。自分のお店は焼肉店だから、ジャンル設定は『焼肉』だけで良いと考えるのではなく、「ホルモン」「ステーキ」などのジャンル設定をするとより検索にヒットする幅が広がることを認識して頂ければと思います。
2、人気のジャンル設定を行う
食べログではジャンル設定が細かく用意されています。そのため、店舗側としては店舗コンセプトに合う設定を選びがちになります。それにより、ユーザーのお店選びの対象になりにくいマイナーなジャンル設定をしてしまう傾向が見られます。それでは、検索にヒットしづらくなりますので、ユーザーの検索ボリュームをイメージしながら、店舗コンセプトから遠くならず、一方で一般的に検索されやすいジャンルを選ぶことが重要になります。
食べログ検索サイトに人気ジャンルも表示されていますので、ジャンル設定の参考にすると良いかと思います。
③画像トリミング(TOPスライド画像)
食べログのTOPページはスライド式に画像が10枚表示することができます。
この画像の注意点は画像サイズになります。画像サイズの大きいものは自動的に食べログ表示用の画像サイズになります。そのため、違和感のある表示になることがあります。また、画像サイズや解像度の低いものはそのまま表示されるため、明らかに画像が小さかったり、画像が荒くなる場合があります。ページを見るユーザーにとっての印象は良くないため、しっかりと最適化した画像をアップロードすることをおすすめします。
推奨サイズ
PC版:660×370px
スマートフォンサイト版:640×360px
④TOPページの情報覧を最大限活用する
食べログTOPページに表示される機能として抑えておきたいポイントが3点あります。
PR文
こちらは店舗のキャッチコピーの役割を果たす部分になります。タイトル文(45文字)、文章(200文字)まで入れることが可能です。特にタイトル文は太文字に表示されるため、店舗の特徴をアピールする重要な部分になります。立地、店舗の特徴(料理や内観など)、キャンペーン情報などをしっかりまとめて入れることをおすすめします。
お店のこだわり4つ
店舗の特徴を紹介する部分になります。現在4つまで設定できるようになっていますが、3つまでしか設定していない店舗もよく見かけるため、しっかりと機能を活用することをおすすめします。情報の種類をアイコンで表示できるようになっていますので、「料理」「ドリンク」「空間」「サービス」の4種類の情報で店舗の特徴を記載するのが良いかと思います。
ピックアップ口コミの設定(お店から)
食べログの口コミでは、店舗側で1つだけ選択し、口コミを上位表示する機能があります。活用していない店舗もまだまだありますので、是非自店の良い評価をしている口コミを宣伝に活用すると良いと思います。また、設定してから一度も見直しをしていない場合は、さらに良い評価をしてくれているユーザーがいるかもしれませんので、改めて設定し直すことも重要かと思います。
関連リンクの設定(ホームページ・SNS・備考欄への外部リンク追加)
こちらは特にPC版ページに関連する機能になります。PC版では店舗情報の欄にオフィシャルホームページのリンクやSNSページのリンク(facebook/twitter/instagram)を設定することができます。また、備考欄にもリンクとして機能させることができるURLを記載することができるので、是非活用することをおすすめします。
使い方としては、姉妹店情報やメディアで紹介されたページリンクなどを記載して宣伝用に活用することがおすすめです。ぐるなびやホットペッパーよりも外部リンクを掲載できるようになっていますので、ぜひ自店の食べログページを確認してみてください。
⑤席ページの設定
食べログの席ページ登録を見逃している店舗はよく見かけます。個室、テーブル席、カウンター席、貸切など多様な切り口で店舗内観を見せることができます。食べログは料理にフォーカスされることが多いサイトではありますが、店舗情報もしっかり表示させることができるので、しっかり機能を使えている一度ご確認ください。
⑥コースページの活用
コース記載方法については特に上位3つのコースが重要になります。PC、スマホで検索した際にTOPページに表示されるのはコース順番の上位3つになるからです。また、検索ページにおいては最上位にあるコース1つが表示されるというのも確認しておく必要があります。
コースタイトル
コースタイトルだけでなく、コースのメインとなる料理名、飲み放題の有無、時間、品数、コース価格を端的に記載することが重要になります。例えば、【2時間飲み放題付】産地直送鮮魚10点盛り・鮮魚の握り含む全6品コース<4500円>などとなります。
コース画像
コース内容をユーザーにイメージしてもらうために必要な情報となります。各コースに1枚画像を入れることができるので、必ずコース集合写真またはコースのメイン料理の画像などを入れましょう。
コース数
店舗でご用意されているコースの種類は平均で2~3種類ほどになります。しかし、ネット予約を想定した場合5~6つほどのコースを用意することがポイントとなります。コースの種類が少ないと、そのお店でどのコースを選択しようかではなく、他の店舗と見比べてみようというユーザーの意識が考えられます。店舗ページからの離脱を避けるために5~6種類、コース内容、価格、利用シーンに合わせて用意することで、どのコースで予約しようかという意識にすることが可能になります。
まずは、飲み放題ありかなしかで分けるなどで、コースの種類を増やしてみることをおすすめします。
コース詳細
飲食店のコース表記ではよく「飲み放題付き」コースがあります。食べログの場合は飲み放題メニュー内容を記載する項目がないため、コース内容の項目にしっかり記載することがポイントになります。料理だけでなく、飲み放題メニューで差別化することに繋がります。
コース予約人数
コース予約人数については宴会でのコース予約を想定して4名~で設定されているお店が多いかと思います。しかし、現在のネット予約利用状況を見てみると、2名~コース予約可能にしている店舗が圧倒的に予約が増加しています。店舗側の理由からコース予約人数を4名以上などに設定しているかと思いますが、ユーザー側に立つと、少人数でも利用できるコースが求められていることが明らかです。いきなり2名~コース予約可能にするのではなく、まずは3名~という形で予約人数のハードルを下げることをおすすめします。
⑦ネット予約設定の確認
ネット予約の設定がいかにユーザーにとって便利な設定になっているかも重要になります。
主に「当日予約可能」「全曜日予約可能」「席在庫の数・種類・席画像」などです。店舗としても管理はもちろん大変になりますが、ユーザーが24時間いつでもネット予約できるような状態にしておくことが予約増加につながるポイントになります。
Tポイント対応の新プラン
食べログではネット予約すると「Tポイント」が付与される仕組みとなっています。現在の食べログ検索ロジックではこの『Tポイント』対応の最新プランになっているかも検索順位にかかわります。まずは、同エリアの掲載状況を確認しながら自店のプランを見直すことが必要です。特に東京都内では「プレミアム5」「プレミアム10」などの検索上位表示プラン掲載店舗も増加していますので、その掲載状況も確認することをおすすめします。
⑧クーポンページを活用する
PC、スマホ共にTOPページ内に上位3つのクーポンが表示されるようになります。割引クーポンにとらわれずに、お店のウリやおすすめコース情報を目立たさせる枠として活用することをおすすめします。集客や来店のきっかけ作りを行うのであれば、定番の割引クーポンや予約特典などユーザーにとって利用しやすいものを記載すると効果的です。
最後に
食べログはグルメサイトの中でも圧倒的な掲載数をほこります。そのため、他の媒体と比較しても圧倒的なアクセス数があります。また、無料掲載も可能、有料掲載に関しても月額1万円から掲載できるグルメサイトということもあり、飲食店の集客ツールとして使わない手はありません。
しかし、食べログのページ編集については店舗側に委ねられているという現状もあり、うまく活用できていない現状もあります。今回ご紹介した内容をもとに自店のページ状況を見直していただき、少しでも集客のプラス効果を生み出して頂ければと思います。