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【2022〜23年】Z世代のトレンドから考える飲食店メニュー開発のアイデア

この記事の読了は約5分です。

常にトレンドを生み出し、世間から注目されているZ世代。今回はZ世代に人気の食べ物やトレンド、スイーツやお酒など流行になっている人気商品をリサーチし、2023年に向けて飲食店やカフェのメニュー開発の参考になるアイデアをご紹介します!

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Z世代は「飲食」に何を求めているのか?

日本インフォメーション株式会社が行った食意識に関する調査の結果(※)から、Z世代が飲食の際に何を重要視しているのか、を読み解いていきましょう
Z世代が飲食に求めているものは、SNSへ映える投稿をすることよりも、飲食の体験やトレンドについて身近な友人と共通の話題にできる商品や食べ物のようです。
(※出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000048646.html

食における健康意識が高い

Z世代の食における意識についての調査結果を見てみると、「好き嫌いが激しい」という項目に対して「あてはまる」との回答は約30%にのぼります。一方で、「カロリーは気にしている」「野菜をよく食べる」という項目に対して、約44%が「当てはまる」と回答しているのです。
嫌いな食べ物があると自覚しつつも、栄養バランスのとれた食事になるよう配慮していて、食生活についての意識が高いことがうかがえます。

一方でギルティフード(高カロリーフード)への誘惑にも弱い

「高カロリー/ギルティフードを食べたくなることがある」という項目では、Z世代の大学生49.7%が肯定票を投じており、衝動や誘惑には弱いという結果が出ています。我慢しつつ情報収集をする中で、ときには欲求を爆発させる…という具合に、上手くバランスをとっているようです。

アルコール離れが顕著

飲料についての傾向を見てみると、Z世代はY世代に比べてアルコールへの支出が極端に低いことがわかりました。
ビールをはじめ、おしゃれなワインに至っても、「お金を使っている」という回答はZ世代がY世代の半分にも満たない数字でした。飲み会の減少で年上の人と同席する機会がなく、アルコールに触れるきっかけが減っていることも考えられます。

「目の前にいる人とのコミュニケーション」を重視

食事の場が大切で楽しみであるということについては、Z世代Y世代ともに高い割合で「あてはまる」との回答が出ています。その中で、トレンドメニューを試すかどうかについては、Y世代からZ世代にいくにつれ上昇傾向にあります。Z世代は常に新しいものを求め、そこに「体験価値」を見出しています。
また、「食事空間の雰囲気は大事だ」という項目に対しても半数以上が「あてはまる」と回答
しており、食べるものの見た目が華やかなだけでは満足感を得ることはできないと言えます。そのため、飲食の際には、「その場の雰囲気を楽しむこと」や「友人とのコミュニケーション」や「そのきっかけとなるような体験」が求められています。
場所、味、雰囲気、食事にまつわるストーリーを友人と一緒に「体験」し、そこから生まれるコミュニケーションを重視しているということがうかがえる結果でした。

Z世代は「何」を買うのか?トレンドは?

2022年、Z世代が何を買ったのかに注目してみましょう。
見た目の映えるものは見た目だけではなく、買われている理由があります。トレンドは根強い人気の韓国スイーツなどの食べ物、また、推し活の盛り上がりから、「共通の話題にできるもの」「友人と楽しめるもの」などの傾向が顕著になっています。

推しグッズ

Z世代へのLINE調査の結果(※)から、「この1年でよく買うようになったもの」の1位は、「推しグッズ」ということが分かりました。男女年齢別6部門のうち、なんと5部門でトップを独占しました。
ニッチなジャンルも多い中、共通の友人と推し活を楽しむ時間を大切にしているようです。
(※出典:https://markezine.jp/article/detail/40326

グミ

YouTube発信で大流行した地球グミをはじめ、Z世代ではグミブームが加熱中。ドンキホーテでは広く売り場が設置されている店舗も多くあります。見た目の華やかなものが多いので、売り場に友人と一緒に行く楽しみも流行の一因です。
味や食感にインパクトのあるグミは話題性抜群で、激辛など癖が強いものは動画も人気です。

韓国スイーツ

トゥンカロンやセンイルケーキなどのスイーツが、根強い人気です。
味の美味しさと見た目の可愛さから、推しのグッズと一緒に写真を撮る推し活に利用する人も続出センイルケーキには推しの似顔絵や推しへのメッセージをデコレーションする人も多いようです。

Z世代に響く「メニュー開発」のアイデア

ここまでの傾向を踏まえて、Z世代に刺さるメニューを考案してみます。
ぜひご参考にしてみてください。

「ノンアル・低アル」ドリンク

先の調査結果からもわかるように、Z世代にはアルコールを主役としたドリンクメニューは刺さらないでしょう。「飲酒」を期待されるお店よりもカフェの利用ニーズが必然的に高くなってしまいます。特に、お酒の種類が豊富だったり、ディナー営業がメインのお店などでも、ノンアルコール、低アルコールを前提として、仲間と楽しみながら「自分で何かを注いで完成させる」、そこから「完成した時の体験を話題にできる」ドリンクメニューの開発はいかがでしょうか。
また、リキュールなどを使いカラーバリエーションを豊富にすると、リピーターの獲得にもつながります。推しのカラーに重ねて考えるお客様も多いと想定されるので、世界観はあまり固めすぎず、妄想の余地を適度に設けるようにすると、「感動の共有」・「場の雰囲気が盛り上がる」といったキーワードを押さえることができます

ランチメニューは選択肢を豊富に

バランスのとれたメニューも大事ですが、Z世代がより重要視するのは選択肢の豊富さです。さっぱりと味わえるヘルシーメニューと、背徳感漂うこってりメニューの2種類は最低限用意したいところです。気分によって選べる嬉しさと、どの気分のときに訪れてもニーズにあったメニューが提供されているお店は好印象。さらに、新しいもの好きなZ世代には、日替わりや週替わりのランチメニューも刺さるはずです。

忘年会の季節!Z世代が好む鍋

老若男女に好まれる日本の冬の定番、鍋料理。Z世代の心を掴むには、定番鍋のアレンジメニューが良いでしょう。CoCo壱番屋監修の「チーズカレー鍋スープ」は、カレー味にチーズのハーモニーが絶妙で、若者を中心に人気を博しています。
ベースの味に好きなアレンジや、シメが選べるかたちも、体験価値を重視するZ世代に選ばれやすいメニュー展開と言えます。

カフェや記念日・誕生日コースのケーキ

Z世代には、推し活や本人不在の誕生日会などのニーズが一定数あります。センイルケーキやアニバーサリープレートのメッセージを自由にオーダーできるようにすると喜ばれるでしょう。
誕生日だけでなく、ジャンルによっては様々な記念日があります誕生日以外のお祝いにも対応できると、Z世代に選ばれる機会はグッと増えます推しカラーが存在するジャンルは多いので、コース名を色の名前にするなどの工夫をしても感動を呼べるかもしれません。

今後の消費の中心となるZ世代のニーズをつかもう

Z世代に人気の食べ物やトレンドフード、調査から判明したZ世代が飲食に求めているニーズを考察してきました。

・健康志向かギルティフード、アルコールを飲むか飲まないかなど「選択肢が豊富」なこと
・見た目の可愛さや綺麗さやカラーなど(映えるもの)を「話題にできる」こと
・仲間と共有できる楽しさ、「体験型の飲食」を重視

Z世代の食への意識は高く、SNS映え一辺倒の商品メニューでは選ばれることは難しいです。食事に伴う「仲間と楽しむ」という気持ちをどこまで高められるかが鍵になります。
今後の日本経済において、消費を担っていくZ世代。彼らが求めている食においての付加価値の本質を追求し、心を掴むメニューを開発していきましょう。

「hibana」では、今後も飲食業界のトレンドに注目していき、情報を発信していきますので、宜しくお願い致します。


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