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【急成長中の飲食専門店11選!】成功事例や開業のメリットとデメリットも解説

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全国で続々とオープンする専門店が大きな話題になっています。なぜこれらのお店が人気を集め、急成長しているのでしょうか?

本記事では、2024年に全国へ拡大中の専門店を11店紹介し、成功事例をもとに人気の理由を解説します。さらに、専門店開業のメリットやデメリットについても解説。本記事を参考に、専門店ビジネスの成功の道を探りましょう。

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今、専門店が増えている理由


日本フードサービス協会の調査によると、2024年上半期における飲食店の店舗数は昨年より約4%の増加傾向にありました。外食需要が回復する中で、なぜ専門店が増えているのでしょうか?

参照:日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」2024年8月26日版
https://www.jfnet.or.jp/files/getujidata-2024-07.pdf

他店との大きな差別化が必要

専門店が増えている理由の一つは、他店との差別化が求められているからです。

近年はSNSの普及により、全国の飲食店を簡単に知ることができるようになりました。その中でお客様に選ばれるには、独自の強みが必要。専門店は特定のメニューに絞って販売し、それを食べたいお客様に強く訴求することで、他店と差別化しやすい店舗形態となっています。

食に対する意識の高まり

専門店が増えているもう一つの理由は、消費者の食に対する意識が高まっているからです。

日本フードサービス協会の調査によると、物価上昇やコロナ禍の影響で、お客様の行動は大きく変化しました。お客様は「値段に見合う価値」を求め、飲食店に対する期待も高まっています。高品質なメニューやこだわりを提供できる専門店は、こうしたニーズに応えることが可能です。

メリットとデメリット

専門店のメリットは、特定ジャンルに特化することで運営が効率化され、費用負担を軽減できる点です。一方、デメリットはトレンドや季節によって売上が左右され、客層が絞られること。お客様のニーズやトレンドに応じた柔軟な対応が必要です。

自分好みのカスタムが楽しめる店


多様なライフスタイルに合わせた、手軽な食事の専門店は常に人気です。時間を問わず、一人でも気軽に利用することができます。本稿で紹介する人気店の共通点は、健康的で満足感があり、自分好みにカスタムできること。各店の成功事例から、成長の理由を紐解きます。

大人気のごちそう豚汁

野菜をたっぷり使ったごちそう豚汁「ごちとん」は、代々木、大手町、渋谷、横浜、梅田に5店舗を展開しています。人気の秘密は、ゴロッと大きくカットした複数の野菜と豚バラ肉を使用し、健康的で満足感があることです。

定食は869〜1,166円(税込)で、ご飯と漬け物付き。豚汁は麦味噌または米味噌から選べ、自分好みの味を楽しめます。日本人に親しまれた豚汁ですが、そのクオリティの高さから「毎日通いたくなる」という口コミも寄せられる人気店です。

公式サイト:https://www.arclandservice.co.jp/gotchton

東京初進出の焼おむすび

「ごちそう焼むすび おにまる」は、2024年のおにぎりブームを牽引する人気店です。2022年に愛知県で1号店をオープンし、2024年ついに東京へ初進出。現在、全13店を展開しています。

メニューの特徴は、備長炭で香ばしく炙ったご飯に、香味だれの海老天や炙りポークなど個性的な具材を合わせていること。店頭には約20種のおにぎりが並び、お客様は「ざる」に乗せて楽しみながら選べます。

特に西新宿店では、備長炭の香ばしい匂いがお店の外まで漂い、足を止める人も多数。見た目のユニークさも相まって、インバウンドにも大人気です。

公式サイト:https://www.onimaru-net.com

急拡大中のサラダボウル

「サラダボウル専門店 WithGreen」は、2016年に神楽坂で1号店をオープンし、現在は全国で31店舗を展開しています。

人気の理由は、国産の旬野菜をふんだんに使用し、食材やドレッシングを自由にカスタマイズできること。さらに、サイズはS・M・Lから選ぶことができ、この柔軟性が多様なニーズに応えています。

健康志向の高まりも後押しし、オフィス街やショッピング施設で急成長中。若年層からミドル層まで、幅広い客層に支持されています。

公式サイト:https://withgreen.club

アレンジ自在の麻辣湯

「七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)」は、50種以上のトッピングと辛さを自由にカスタマイズできる麻辣湯専門店。渋谷や池袋など、東京に15店舗を展開しています。

最大の魅力は、豊富なカスタマイズにより、お客様が自分好みの味を楽しめること。店内には温泉卵やうずら卵、ターサイや水餃子など多彩なトッピングが並び、自由に選べる楽しさがあります。

30種類以上の薬膳スパイスを使った麻辣スープは美容効果があり、健康意識の高いお客様からも支持されています。

公式サイト:https://maratan.com

ボリュームや満足感が人気の店


物価上昇が続く中、コスパ良く満腹感を得られるお店も大人気です。ボリューム満点の食事はグループでの利用がしやすく、結果として売上の向上にも繋がります。それでは急成長中の専門店の成功事例を見ていきましょう。

圧倒的コスパで話題の鰻

「鰻の成瀬」は、1,600円でうな重が楽しめる驚異的なコストパフォーマンスで急成長中です。老舗の専門店の半額で、ボリュームは倍という掟破りの価格が幅広い層に支持されています。

中国の厳選された養鰻場から安全な鰻を直接仕入れ、独自の鰻焼きマシーンを使うことで人件費を大幅に削減。これにより、圧倒的な低価格を実現しています。

フランチャイズ展開を積極的に進めており、全国に154店舗以上を展開。香港にも進出しており、低コスト経営の成功事例として注目を集めています。

公式サイト:https://www.unagi-naruse.com

すかいらーくが急展開中のうどん 

「資さんうどん」は、九州発祥のうどん専門店。2024年10月、ファミレス大手チェーンのすかいらーくが全株を買収し、さらなる成長が見込まれています。

柔らかいうどんに甘めの出汁が特徴で、優れたコストパフォーマンスも人気の理由。名物の「肉ごぼ天うどん」は、税込760円という手頃な価格です。他にもそばやおでん、ぼた餅など多彩なメニューが揃います。

2025年初頭には、都内1号店が両国駅にオープン予定。今まさに急成長中のうどん店をぜひチェックしておきましょう。

公式サイト:https://www.sukesanudon.com

若者に人気の食べ飲み放題居酒屋

全国に20店舗を展開する「おすすめ屋」は、食べ放題と飲み放題に特化した居酒屋です。

わずか2,000円で70品の料理と70種のドリンクを楽しめるため、ボリュームを求める学生やサラリーマンに大人気。

宴会の幹事にもメリットがあり、食べ放題なら自由に注文できるため、参加者全員の好みに気を使わずに済む点も人気の理由です。

さらに、SNSを活用して一般ユーザーを公式アンバサダーに任命し、商品開発に招待するという取り組みも。SNSマーケティングを通じ、お客様のニーズやトレンドに応じたサービスを提供しています。

公式サイト:https://osusumeya.co.jp

話題のスイーツやドリンクの店


食後のデザートやお土産にもぴったりの専門店も、全国に拡大中!りんご飴や生ドーナツといった、ユニークな専門店が注目を集めています。これらの専門店が、一体どのように成功を遂げているのか見ていきましょう。

日本一バズり中のりんご飴

「代官山Candy apple」は、全国に20店舗以上を展開するりんご飴専門店です。夏祭りの屋台で食べるイメージを日常に持ち込み、華やかなビジュアルと味で一躍話題になっています。

青森から朝届く新鮮なりんごを使い、サクサクの食感と甘さが特徴。メニューは8種類で、ヨーグルトチョコや宇治抹茶など、どれもSNS映え必至です。

さらに、Instagramでの親しみやすいPR動画も人気を集め、手軽に楽しめるスイーツとして今大注目のお店です。

公式サイト:https://candy-apple.shop/

唯一無二の生搾りモンブラン

「生搾りモンブラン専門店」は、東京・渋谷をはじめ全国6店舗を展開中。オーダー後にお客様の目の前で作る生搾りモンブランは、特別感ある演出と新感覚の味わいで話題になりました。

人気の理由は、搾りたてのクリームのなめらかさと栗の豊かな香り。甘みや風味の異なる国産栗とイタリア栗を2種類使うことで、絶妙な味のバランスを生み出しています。

自家製メレンゲの驚くほどサクサクとした軽い食感も特徴です。ライブ感も含め、ここでしか味わえない体験が支持されています。

公式サイト:https://www.namashibori-montblanc.jp

全国へ進出中の生ドーナツ

「UNI DONUTS」は、UNI COFFEE ROASTERYが手掛ける生ドーナツ専門店で、横浜を拠点に急成長中。2024年には東京・神楽坂や吉祥寺、さらにはバンコクにも海外進出しました。

市場で廃棄される規格外のかぼちゃをドーナツ生地に練り込み、サステナブルなスイーツを提供。ふんわりとした生食感とリッチなクリーム、SNS映えする洗練されたビジュアルも魅力です。

馴染み深いドーナツに、SDGs視点のアレンジを加えたオリジナルスイーツが、特別感を求めるお客様に強く支持されています。

公式サイト:https://unidonuts.jp

コロナ後も人気のティーカフェ

「Gong cha(貢茶)」は2006年に台湾で創業し、世界で2,000店以上を展開する最大級のティーカフェです。2015年に日本へ進出し、タピオカブームと共に全国的な人気を獲得しました。

人気の理由は、ブランド産地の茶葉を使用し、高品質な紅茶を提供していること。さらに、最大3つまで選べる多彩なトッピングに加え、甘さや氷の量まで細かくカスタマイズできる点も魅力です。選択肢は2,000種以上あり、自分好みのオリジナルドリンクを楽しめます。

特に人気のタピオカは、作り置きをせず店内で煮込み、賞味期限わずか5時間という新鮮なものを提供。こうした素材へのこだわりも、根強い人気を支えています。

公式サイト:https://www.gongcha.co.jp

まとめ


  • 専門店は、独自の強みをアピールできる
  • 2024年の人気店の特徴は、健康志向とコスパ、目新しさ
  • 開業時はメリットとデメリットを把握し、十分なリサーチを

人気の専門店を比較することで、独自の強みや共通点が見えてきます。日頃からトレンドをチェックし、成功の秘訣を学びましょう。


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水島みほ

東京都在住。グルメを愛するフリーライター。趣味は商店街巡り、個人系の飲食店を食べ回ること。

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