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【インバウンド特集】外国人に喜ばれる日本のお土産を特集!隠れた名品も

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2025年、日本のお土産市場はますます熱くなりそうです!2024年の訪日外国人数は過去最高を更新し、お土産需要も拡大しています。観光庁の調査では、外国人が最も購入するお土産は「菓子類」(72.6%)、購入者単価は約11,000円という結果に。本稿では、人気のお土産から隠れた名品まで厳選してご紹介。外国人の興味を惹きつけ、海外で喜ばれるお土産のヒントを探してみましょう。

※参照:国土交通省観光庁「訪日外国人の消費動向」2024年1-3月期報告書

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外国人のお土産選びのポイント


日本を訪れる外国人観光客にとって、お土産選びは旅の大きな楽しみの一つです。せっかく日本に来たからには、自国ではなかなか手に入らないお菓子を持ち帰りたいと考えている方も多いはず。ここでは、持ち運びのしやすさや賞味期限の長さといった一般的な基準に加えて、外国人が日本のお土産に期待することを探ります。

日本を感じる味とデザイン

日本の伝統技術と素材が織りなす繊細な味わいは、外国人にとって大きな魅力。たとえば、抹茶のほろ苦さや柚子の風味、わさびの刺激的な辛さなど、海外では珍しいフレーバーが外国人の興味を惹きつけます。

また、パッケージのデザインも大切なポイント。桜や富士山など日本を象徴するものや人気キャラクターのパッケージなど、視覚的にも日本らしさを楽しめるお土産が人気です。

さらに、「どこで買えるか」や「キャッシュレスで購入できるか」も重要。空港やターミナル駅の売店、観光地の専門店など、訪日客のニーズに合わせた販売場所や決済方法を用意すると良いでしょう。

食文化や多様性への配慮

近年は、お客様の多様なライフスタイルや価値観に対応したお土産のニーズが高まってきました。動物性食品を使用しないヴィーガンの食べ物は、ベジタリアンや健康志向の外国人に支持されています。

また、宗教的な背景に配慮したイスラム教徒向けのハラール認証取得済みの食品も増えています。広島県の銘菓・やまだ屋の「もみじ饅頭」にはハラール対応版があり、ムスリム観光客からも人気です。こうした配慮がされた商品は、世界中から訪れる外国人が安心して楽しむことができ、今後も高い需要が見込まれるでしょう。

伝統菓子やネオ和菓子も人気

日本の文化や季節感を味わえる和菓子は、外国人にとって定番のお土産です。どら焼きや大福といった定番の和菓子に加え、雷おこしや甘納豆なども人気があります。近年は、伝統の枠を超えた「ネオ和菓子」も注目株。伝統と新しさを融合させた商品は、和菓子に馴染みのない外国人にも親しみやすいものとなり、広く受け入れられるでしょう。

外国人に人気の日本土産9選


日本の美味しいお土産は、SNSや通販サイトで話題となり、人気が急上昇することもよくあります。今回は、SNSで話題のアイテムや通販サイトで人気の商品を参考に、外国人に人気のお土産を厳選しました。日本らしさ満点の和菓子や洋菓子に加えて、意外な人気商品も取り上げます。「選ばれるお土産」の特徴をチェックしていきましょう。

おせんべい

パリッとした食感と醤油、海苔の風味が楽しめる、日本らしいお菓子の代表格。手軽に食べられ、梅味や胡麻せんべいなど、さまざまなフレーバーが楽しめる点も人気の理由です。

浅草の老舗「壱番屋」の手焼きせんべいは、食べ歩きを楽しむ外国人に大人気。目の前で焼きあげるライブ感や、香ばしい香りに引き寄せられる観光客も多く、お店の前は常に賑わっています。このように、現地で焼きたてを楽しむ体験価値も、定番のお菓子の魅力をいっそう引き立てるポイントです。

外国人にアピールする際は、メニューに英語表記を加えることで、より親切で分かりやすく商品への理解を深めてもらえるでしょう。

壱番屋 公式サイト:https://senbei-yaketayo.com/

おはぎ

もち米とあんこで作られた、日本の伝統的な和菓子。もちもちとした独特の食感は外国人にとって目新しい味わいです。

東京で展開するおはぎ専門店「タケノとおはぎ」は、外国人観光客向けガイドマップにも掲載されている話題のお店。定番のあんこの他、季節の素材を使ったユニークな創作おはぎが人気です。和菓子としての見た目の美しさや優しい甘さはもちろん、「手作り感」も外国人の心を掴んでいます。

飲食店では作りにくいおはぎも、専門店とのコラボやテイクアウト販売により、外国人にアピールするチャンスは広がりそうです。

タケノとおはぎ 公式サイト:https://www.takenotoohagi.com/#/

わらび餅

わらび粉を練り上げて作る、プルプルとした食感が特徴の和菓子。きな粉と黒蜜をかけて食べる、日本らしい上品な味わいが魅力です。

近年、SNSではわらび餅の製造過程や食べ方を紹介する動画が人気を集め、注目度が急上昇。専門店が増える中、「わらびもち専門店 甘味処鎌倉」は2024年1月に海外初出店を果たし、行列ができる人気店となっています。

同店では、定番のわらび餅に加え、斬新な「わらびもちドリンク」や「スティックわらびもち」など新感覚の商品も登場。わらび餅といえば、特に夏に人気の商品ですが、季節を問わず楽しめるメニュー開発に力を入れています。

わらびもち専門店 甘味処鎌倉 公式サイト:https://www.warabimochi-kamakura.com/

どら焼き

ふっくらした生地に甘さ控えめのあんこを挟んだ、日本を代表する和菓子。人気アニメでも知られ、外国人にとって最もお馴染みの和菓子の一つです。

店ごとに異なる生地の食感やあんこの甘さが個性を生み、近年は「ネオ和菓子」として新しいアレンジも登場しています。上野の老舗・うさぎやが運営する「うさぎやCAFE」では、どら焼きをフレンチトースト風に仕上げた変わり種を提供。新しい楽しみ方が広がっています。

伝統の味と革新のバランスが光るどら焼き。和菓子の入り口としても親しみやすく、インバウンド市場でも大きな可能性を秘めています。

うさぎやCAFE 公式サイト:http://usagiya-cafe.com/

洋菓子

日本の洋菓子は、繊細な味わいと独自の進化を遂げたバリエーションの豊かさが特徴。東京駅の洗練されたスイーツから、地方の素朴な逸品まで、多彩なお土産が揃います。

特に注目したいのは、観光地として人気急上昇中・山形県のお菓子。創業350年を超える老舗・清川屋は、山形駅すぐそばの商業施設にも出店しており、注目度が高まっています。名物の「ほわいとぱりろーる」や「おしどりミルクケーキ白」は、山形に来たら外せないお土産としてますます注目が集まりそうです。

このように、地元の新鮮な素材を活かしたメニュー作りは、日本の食文化を楽しんでもらえる絶好のチャンス。地方発の洋菓子にも、これからますます注目が集まりそうです。

清川屋 公式サイト:https://www.kiyokawaya.com/

おにぎり

近年は、おにぎりブーム真っ只中!その手軽さとシンプルながら奥深い味わいで、訪日外国人から高く評価されています。

数々のおにぎり専門店が新しく登場する中、東京駅で人気を集めているのが「TARO TOKYO ONIGIRI」。山形県産の雪若丸や宮城県石巻産の伊達の旨塩を使用し、素材の良さを最大限に引き出しています。2025年現在は2店舗ですが、2027年までに海外70店舗展開を目指すなど、世界的なおにぎり需要の高まりがうかがえます。

おにぎりブームが続く今、新しく取り入れる際は「差別化」がカギ。具材選びや提供スタイルを工夫することで、インバウンド戦略の強化に繋がるでしょう。

TARO TOKYO ONIGIRI 公式サイト:https://www.tarotokyo.jp/

たまごサンド

東京オリンピックを機に、外国人の間で話題となった日本のたまごサンド。シンプルながら濃厚な味わいが魅力で、コンビニから喫茶店の一品まで幅広く注目されてきました。マヨネーズと和えたたまごと食パンの組み合わせは、世界的に珍しいとも言われています。

東銀座の「喫茶アメリカン」の特大たまごサンドは、米国テレビ局・CNNの取材も相まって海外でも大きな話題に。ふわふわの食パンにたっぷり詰めた卵の贅沢な味わいは、日本ならではのこだわりを感じさせるひと品です。観光客が訪れやすい立地で提供すれば、話題性と集客力を兼ね備えたメニューとなるでしょう。

喫茶アメリカン 公式Instagram:https://www.instagram.com/kissaamerican/

抹茶

健康志向の高まりと日本の趣を楽しめることから、抹茶は世界的に人気沸騰中。浅草の銘茶問屋「壽々喜園」では、「世界一濃い抹茶ジェラート」が外国人の間で話題となり、SNSでも拡散されています。さらに、抹茶ジェラートだけでなく、抹茶そのもののお土産利用も人気です。

飲食店でも、抹茶をスイーツやドリンクに取り入れることで、日本文化を楽しめるメニューとして訴求できるでしょう。

壽々喜園 公式Instagram:https://www.instagram.com/suzukien.asakusa/

日本酒

和食のユネスコ無形文化遺産登録をきっかけに、日本酒は世界的に人気となりました。訪日外国人の8割が滞在中に日本酒を飲むという調査データもあり、インバウンド戦略において欠かせないお土産と言えます。

外国人ウケの良い日本酒は、国や地域ごとに異なり、アメリカでは「獺祭」、アジアでは「梵」が人気です。特に、「獺祭 純米大吟醸45」は初心者にも飲みやすく、海外の三つ星レストランでも提供されています。

日本酒は、英語で「Sake」としても知られるように、世界に誇る伝統的なお酒。今後、海外市場でも日本酒ニーズは高まることが予想され、世界中でその魅力を広める機会が増えるでしょう。

まとめ


  • 日本土産は、和菓子が人気!SNSでも話題になることも多い
  • 日本らしい味やデザイン性、多様性への配慮も選ばれるポイント

日本らしい丁寧な味わいのお土産は、外国人にとって特別な思い出になります。本稿を参考に、海外で喜ばれるお土産のヒントを探し、インバウンド需要を最大限に活用していきましょう。


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水島みほ

東京都在住。グルメを愛するフリーライター。趣味は商店街巡り、個人系の飲食店を食べ回ること。

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