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東京・表参道に店を構える参鶏湯専門店「shiari samgyetang(シアリサムゲタン)」。
韓国の伝統料理として知られる参鶏湯に、日本の「旨み」の文化を掛け合わせ、これまでの参鶏湯のイメージを軽やかに更新する一杯を提案しています。
テーマとなっているのは、「セルフケア」。
身体に良いから我慢して食べるのではなく、まず料理として美味しいこと。その先に、美容や健康が自然と寄り添っていること。
8時間かけて炊き上げる濃厚な鶏白湯、昆布や干し椎茸による和出汁、薬膳素材を組み合わせたスープは、濃厚でありながら後味は軽やか。さらに、目の前でグツグツと煮立つ参鶏湯を仕上げるライブ感のある提供スタイルも、この店ならではの魅力です。
今回、hibana編集部はメディア向け試食会に参加。店主・竹田志有氏への取材を通して見えてきたのは、単なる「参鶏湯専門店」にとどまらない、“心身を整えるために参鶏湯を食べる”という新しい食文化への挑戦でした。
- 「自分が本当に美味しいと思える参鶏湯を作りたい」から始まったshiari samgyetang
- 8時間炊いた鶏白湯×和出汁。濃厚なのに重たくない「rich samgyetang」
- 6種類のおかずと3種類の調味料。参鶏湯を「自分好み」に楽しむ
- グツグツと煮立つ音まで料理の一部。目の前で完成する参鶏湯
- 女性ひとりでも入りやすい。表参道に溶け込む「カウンター×アート」の空間
- 「セルフケアとして参鶏湯を食べる」という提案
- 薬膳茶から韓国ビールまで。参鶏湯を中心に広がる楽しみ方
- 参鶏湯はもっと自由でいい。次に目指す「新しいサムゲタン」
- 表参道で「自分を労る一杯」を。shiari samgyetangが提案する新しい参鶏湯
- 店舗情報
「自分が本当に美味しいと思える参鶏湯を作りたい」から始まったshiari samgyetang

「shiari samgyetang」を手がけるのは、店主の竹田志有(たけだ・しあり)氏。店名の「shiari」は、自身の名前に由来しています。
竹田氏が参鶏湯専門店を始めるきっかけとなったのは、意外にも、初めて参鶏湯を食べた際の体験でした。
初めて食べた参鶏湯を「あまり美味しいと思えなかった」という竹田氏。身体に良い料理という印象はありながら、「何度も食べたい」と思える料理ではなかったといいます。
そこで生まれたのが、「それなら、自分が本当に美味しいと思える参鶏湯を作ってみよう」という発想でした。
目指したのは、本場・韓国の参鶏湯をそのまま再現することではありません。
韓国で古くから親しまれてきた料理の背景を大切にしながら、日本だからこそ表現できる味を加える。その答えのひとつとなったのが、日本の「旨み」の文化でした。
竹田氏は、韓国伝統の薬膳に昆布や干し椎茸の旨みを掛け合わせ、8時間炊き上げた濃厚白湯を組み合わせることで、「深いコク」と「軽やかな後味」の両立を目指したと説明しています。
竹田氏はラーメンづくりで培ったスープ技術をルーツに持ち、父親もラーメン店を営んでいるといいます。また、薬膳調整師、漢方コーディネーター、JSAソムリエ、ドイツワインケナー、チーズエキスパートなど、食と飲料に関する複数の資格を保有。店で提供する3種類の薬膳茶も監修しています。そうした料理人としての経験と知識が、「shiari samgyetang」の一杯に落とし込まれています。
8時間炊いた鶏白湯×和出汁。濃厚なのに重たくない「rich samgyetang」

看板メニューが、「rich samgyetang」です。
最大の特徴は、そのスープ。
韓国伝統の参鶏湯スープだけで完成させるのではなく、8時間じっくり炊き上げた濃厚な鶏白湯を合わせ、さらに干し椎茸と昆布による和出汁を重ねています。
つまり、
韓国伝統の参鶏湯 × 濃厚鶏白湯 × 日本の和出汁
という三層構造です。
さらに、高麗人参や黒ニンニクなど5種類の薬膳素材を使用。薬膳特有のクセを抑えながら、日本人の味覚にもなじみやすい深みのある味わいに仕上げています。

鶏の旨みをしっかり感じさせる濃厚さがありながら、後味は必要以上に重くない。
竹田氏が目指したのは、「身体に良いから食べる」参鶏湯ではありません。
「美味しいから食べる。しかも身体に良い」
この順番こそ、「shiari samgyetang」の料理を理解するうえで重要なポイントです。
健康や美容を前面に押し出すのではなく、まず一杯の料理として「また食べたい」と感じてもらう。その先にセルフケアとしての価値がついてくる。
従来の薬膳料理や健康食とは少し異なるアプローチが、この店の個性を形づくっています。
6種類のおかずと3種類の調味料。参鶏湯を「自分好み」に楽しむ

「rich samgyetang」の楽しみは、スープだけではありません。
セットには参鶏湯を引き立てる6種類のおかずが用意されています。
もやしナムル、キャロットラペ、温玉韓国風、紫キャベツのシュークルート、長ネギのヴィネグレット、白菜キムチと、韓国料理の枠だけにとらわれないラインアップです。
さらに卓上には、レモン胡椒・ハリッサ・自家製コチュジャンという3種類の調味料を用意。

途中で少しずつ加えることで、一杯の参鶏湯の中でも味わいの変化を楽しめます。
特に興味深いのが「ハリッサ」です。
北アフリカなどで親しまれる調味料を韓国料理の参鶏湯に合わせるという発想からも、竹田氏がサムゲタンを固定された料理として捉えていないことが伝わってきます。
伝統を大切にしながら、国やジャンルの境界を越えて「美味しい組み合わせ」を探していく。
それが「shiari」らしい参鶏湯の楽しみ方です。
グツグツと煮立つ音まで料理の一部。目の前で完成する参鶏湯

試食会で印象的だったのが、参鶏湯が提供されるまでのライブ感です。
「shiari samgyetang」は全13席のカウンタースタイル。
カウンター越しに料理が運ばれ、目の前のコンロで最後の火入れが行われます。
スープが温まるにつれて立ち上がる湯気。
グツグツと煮立つ音。
広がっていく香り。
そして最後に薬味が盛り付けられ、一杯の参鶏湯が完成します。
こうした湯気や香り、煮立つ音、最後の盛り付けまでを「五感で感じてもらう」ことを大切にしていると説明されています。
料理が完成した状態で運ばれてくるだけではなく、「完成する瞬間そのものを食体験にする」。
ここにも、竹田氏が考えるセルフケアの思想が表れています。
忙しい日常から少し離れ、目の前の鍋から立ち上る湯気を眺めながら料理を待つ。
その時間も含めて、自分自身を労るひとときなのかもしれません。
女性ひとりでも入りやすい。表参道に溶け込む「カウンター×アート」の空間

参鶏湯と聞くと、大きな鍋を囲みながら複数人で楽しむ韓国料理店をイメージする人もいるでしょう。
「shiari samgyetang」は、そんなイメージとは大きく異なります。
店内は全席カウンターの13席。
アートを取り入れたスタイリッシュな空間に仕上げられ、表参道という街にも自然に溶け込む雰囲気です。

竹田氏が意識したのは、女性がひとりでもフラッと入れる店であること。
実際、来店客の95%が女性で、そのうち働く女性世代が70%を占め、おひとりでの来店も増えているとされています。
表参道でのショッピングの合間やランチはもちろん、仕事終わりに「今日は少し自分を労りたい」と感じた日にも立ち寄りやすい。
誰かと食事をするためだけではなく、自分自身のために食事をする場所として設計されていることが伝わります。
「セルフケアとして参鶏湯を食べる」という提案

「shiari samgyetang」が掲げる大きなテーマが、セルフケアです。
近年、薬膳や温活など、「食を通じて身体を整える」という考え方への関心は高まっています。
プレスリリースでも、参鶏湯が韓国料理の一メニューとしてだけではなく、「心身を整えるための食事」として選ばれるようになっているとの見方が示されています。
ただし、「shiari samgyetang」が面白いのは、健康だけを目的にしていないことです。
「身体に良いから食べなくてはいけない」のではなく、
美味しいから食べたい。
食べ終わったあと、心と身体も少し整ったように感じられる。
そんな自然な関係を目指しています。
だからこそ、セルフケアという言葉が押し付けがましくありません。
「今日は疲れたから参鶏湯を食べよう」
「少し身体を労りたいからshiariに行こう」
そんな選択肢が日常の中に生まれることこそ、竹田氏が目指している食文化なのだと感じます。
薬膳茶から韓国ビールまで。参鶏湯を中心に広がる楽しみ方

店では、竹田氏が監修する3種類の薬膳茶も用意されています。
一方で、参鶏湯=健康食というイメージだけに限定しないのも「shiari samgyetang」の面白いところ。
韓国ビールや韓国のお酒も取り揃え、参鶏湯とのペアリングを楽しむことができます。
プレスリリースでは、韓国の定番ラガー「テラ」「カス」「ケリー」のほか、ウィットエールやペールエール、シャンパンマッコリなどが紹介されています。 身体を整えたい日は薬膳茶と。
休日にはビールや韓国のお酒と。
「こう食べなければならない」というルールを設けず、その日の気分に合わせて自由に参鶏湯を楽しめることも、現代的な専門店としての魅力です。
参鶏湯はもっと自由でいい。次に目指す「新しいサムゲタン」

竹田氏が見据えているのは、さらに自由な参鶏湯の世界です。
取材では、今後、エジプトのモロヘイヤスープとの組み合わせや、麻辣湯を想起させるアレンジなど、国や料理ジャンルの枠を越えた新しい参鶏湯をを開発・提案していきたいという構想も聞くことができました。
そこにあるのは、「参鶏湯とはこういう料理」という固定観念から、少し解放してみようという発想です。
韓国の伝統をルーツに持ちながら、日本の出汁文化を掛け合わせる。
さらに世界各地のスープやスパイスの文化とも組み合わせる。
そう考えると、参鶏湯にはまだ多くの可能性が残されているのかもしれません。
竹田氏が目指すのは、一店舗の人気だけではなく、
「心身を整えたいときに、参鶏湯を食べよう」
と自然に思ってもらえるような食文化をつくることです。
表参道で「自分を労る一杯」を。shiari samgyetangが提案する新しい参鶏湯

「shiari samgyetang」の参鶏湯は、韓国の伝統料理をそのまま再現したものではありません。
韓国伝統の参鶏湯。
8時間炊き上げた鶏白湯。
昆布と干し椎茸による日本の旨み。
薬膳。
さらに、世界各地の調味料や食文化。
それらを竹田氏自身の感性で組み合わせることで、「美味しいから、また食べたくなる参鶏湯」へと再構築しています。
そして料理だけでなく、カウンター越しに一杯が完成していく時間や、ひとりでも気兼ねなく過ごせる空間まで含めて、「自分を労る食体験」が設計されています。
表参道でランチを探しているとき。
仕事帰りに温かいものが食べたくなったとき。
あるいは、少し疲れを感じて「今日は自分を労ろう」と思ったとき。
そんな日に思い出したい一軒です。
「身体に良いから食べる」のではなく、「美味しいから食べる。その結果として身体にも寄り添ってくれる」。
「shiari samgyetang」は、そんな新しい参鶏湯のあり方を、表参道から提案しています。
店舗情報
店舗名
shiari samgyetang(シアリサムゲタン)
業態
参鶏湯専門店
住所
東京都渋谷区神宮前3-4-3 パークサイド表参道 1F
アクセス
表参道駅から徒歩5分
席数
13席(カウンター席)
営業時間
11:00 -22:00(L.O. 21:30)
定休日
年末年始
運営会社
株式会社grand air
代表・店主
竹田志有
Instagram:https://www.instagram.com/shiarisamgyetang/
Google:https://share.google/Qn9gTv7HNmnAEHlYu
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