日本酒を温かい出汁で割って楽しむ「出汁割り」に注目が集まりそうです。
首都圏を中心に総合酒類卸・業務用販売を行う榎本酒類株式会社が、2026年10月1日に「出汁割りプロジェクト」を始動しました。日本酒と出汁を組み合わせる新たな飲み方を提案し、これまで日本酒に馴染みがなかった人にも楽しんでもらえる「新しい入口」をつくる取り組みです。
業務用酒販店5社と連携し、首都圏・関西地区から展開。初年度1,000店舗への導入を目指します。
榎本酒類が「出汁割りプロジェクト」を始動

「出汁割りプロジェクト」は、日本酒を温かい出汁やスープで割って楽しむ飲み方を、新たな飲酒文化として広げていくプロジェクトです。
背景にあるのは、日本酒市場の長期的な縮小です。日本酒の出荷状況を表す課税数量は、ピークだった1973年と比較すると、近年では約4分の1まで減少しています。
そこで榎本酒類では、日本酒そのものの魅力を伝えるだけではなく、日本酒をあまり飲んでこなかった人にも手に取ってもらえる「新しい飲み方」を提案。日本の食文化に根付く「出汁」と日本酒を組み合わせた「出汁割り」に着目しました。
2026年10月1日にプロジェクトを発足し、首都圏と関西地区から展開をスタート。初年度1,000店舗への導入を目指します。
「店の出汁」を生かした一杯を飲食店で提案
「出汁割り」の特徴は、飲食店が普段から料理に使用している出汁やスープを生かせることです。
例えば、和食店のおでん出汁や鰹・昆布出汁だけでなく、中華料理店の鶏ガラスープ、洋食店のコンソメやブイヨン、ラーメン店の鶏・煮干し・魚介スープなど、さまざまな組み合わせが考えられます。
同じ日本酒を使っていても、合わせる出汁によって味わいは変化します。
そのため、和食や居酒屋に限らず、中華、洋食、ラーメンなど幅広い業態で、その店ならではの「出汁割り」をつくれるのがポイントです。
料理に使っている出汁を新たなドリンクメニューとして活用することで、飲食店にとっても独自性のある一杯を提案できる取り組みとなっています。
業務用酒販店6社が連携して飲食店への導入を支援
「出汁割りプロジェクト」には、榎本酒類株式会社のほか、東京・大阪を拠点とする業務用酒販店5社が参加します。
「出汁割りプロジェクト」参加酒販店
- 榎本酒類株式会社(東京都大田区)
- 株式会社 小倉(東京都港区)
- 株式会社幸田(大阪府大阪市)
- 東酒類株式会社(東京都千代田区)
- 株式会社オリカサ(東京都台東区)
- 株式会社 塩田屋(東京都渋谷区)
各社は、日頃から酒類や飲料などの供給を通じて、多くの飲食店と接点を持っています。
今回のプロジェクトでは、そのネットワークを生かし、単に商品を供給するだけではなく、それぞれの飲食店が持つ出汁や料理に合わせた「出汁割り」の開発や導入を支援します。
榎本酒類では、業態別POPや専用グラス、標準レシピ、スタッフ向けの説明・提供手順など、導入に必要な支援策も用意。
商品供給からメニューへの導入、店頭での提案、販促までを酒販店と連携してサポートし、「その店ならではの出汁割り」を増やしていく考えです。
日本酒の新たな入口として「出汁割り」を提案
「出汁割り」は、日本酒を普段あまり飲まない人にとっても、新たな選択肢となる可能性があります。
日本酒というと、冷酒や燗酒をそのまま味わう飲み方が一般的ですが、出汁で割ることで、料理と一緒に楽しむドリンクとしての新しいスタイルを提案できます。
特に出汁には、料理との親和性があるのも特徴です。
和食だけでなく、中華や洋食、ラーメンなどにも出汁やスープが使われているため、さまざまな飲食店で日本酒との組み合わせを考えられます。
飲食店が普段提供している料理と「出汁割り」を組み合わせることで、日本酒を飲むシーンそのものを広げていくことが期待されます。
「出汁割り」推奨PB商品「菊佳盃」を11月下旬から販売
プロジェクトの展開に合わせ、榎本酒類は菊正宗酒造株式会社と協力し、「出汁割り」に適した推奨PB商品「菊佳盃(きっかはい)」を開発しました。
「菊佳盃」は、生酛造りの本醸造酒。出汁で割った際にも味わいがぼやけず、料理と調和する酒質を目指しています。
商品名には、「佳い料理・佳い時間」という意味を込めた「佳」と、日本酒の一杯を表す「盃」を組み合わせています。
和食から中華、洋食まで、さまざまな料理の出汁や旨味と日本酒を組み合わせ、料理とともに楽しむ一杯を提案する商品です。
「菊佳盃」商品概要

- 商品名:菊佳盃(きっかはい)
- 酒質:生酛造り本醸造
- 原材料名:国産米100%
- 容量:1.8L
- アルコール分:14%以上15%未満
- 日本酒度:+5
- 販売開始:2026年11月下旬予定
2026年11月下旬から、首都圏・関西地区での販売開始を予定しています。
酒場案内人・塩見なゆ氏が公式アンバサダーに就任
「出汁割りプロジェクト」の公式アンバサダーには、酒場案内人で酒場情報メディア「Syupo(シュポ)」編集長の塩見なゆ氏が就任しました。
塩見氏は、全国の酒場を取材・紹介し、日本の酒場文化や飲食文化の魅力を発信している人物です。
「マツコの知らない世界」などのテレビ番組をはじめ、新聞、雑誌、Webメディアへの出演・寄稿、講演やイベントへの登壇など、幅広く活動しています。
プロジェクトでは、塩見氏とともに「出汁割り」の楽しみ方や料理との組み合わせ、導入店舗などを発信。飲食店への導入促進と、消費者への認知拡大を目指します。
塩見なゆ氏コメント

江戸の酒文化が花開いた頃から、出汁と日本酒は互いの旨味を引き立て合う存在として選ばれてきました。時代が変わり料理のジャンルが和洋中へと広がっても、出汁と日本酒の旨味が重なり合い、互いの輪郭を深くする関係は変わりません。
普段から酒場で出汁割りを好んで飲んでいる私にとって、アンバサダー就任は嬉しい限りです。出汁はその店の個性が詰まった味の土台でもあります。
全国の美味しい出汁とお酒があるお店と出会い、それぞれの店が醸し出す一杯の魅力をお伝えできる日が楽しみです。
【塩見なゆ氏メディア】
酒場情報メディア「Syupo」 https://syupo.com/
Youtubeチャンネル「居酒屋の達人 by 塩見なゆ」 https://www.youtube.com/@Syupo
「出汁割りプロジェクト」概要
- 名称:出汁割りプロジェクト
- 発足:2026年10月1日
- 推奨PB商品:菊佳盃(きっかはい)
- 販売開始:2026年11月下旬予定
- 参加酒販店:榎本酒類株式会社、株式会社 小倉、株式会社幸田、東酒類株式会社、株式会社オリカサ、株式会社 塩田屋
- 展開地域:首都圏・関西地区より開始
- 導入目標:初年度1,000店舗
- 公式アンバサダー:塩見なゆ氏
日本酒と料理をつなぐ「出汁割り」に注目

日本酒市場の縮小が続くなか、榎本酒類が新たな飲み方として提案する「出汁割り」。
日本酒と出汁という、日本の食文化に馴染み深い2つを組み合わせることで、これまで日本酒を飲む機会が少なかった人にも、新たな楽しみ方を提案します。
さらに、和食だけでなく中華、洋食、ラーメンなど、さまざまな業態の「店の出汁」を生かせる点も特徴です。
2026年11月下旬から首都圏・関西地区で展開を開始し、初年度1,000店舗への導入を目指す「出汁割りプロジェクト」。今後、飲食店ごとにどのような個性豊かな「出汁割り」が登場するのか注目されます。
榎本酒類株式会社について
榎本酒類株式会社は、1936年に東京都大田区で創業した業務用酒販会社です。
創業当初は小売酒販店向けの卸売業としてスタートし、1973年には外食産業向けの「業務用小売業」へ本格参入。現在では、個人経営の飲食店から全国展開するチェーン店まで、約8,500軒と取引しています。
2022年には社名を「榎本酒類株式会社」へ変更。「ユニバーサル・ディストリビューター(UNIDIS)」を経営理念に掲げ、世界中の酒と食文化を届けるとともに、飲食店の商売繁盛と豊かな社会の実現への貢献を目指しています。
会社概要
会社名: 榎本酒類株式会社
所在地: 東京都大田区西蒲田1-22-20
創業・設立: 創業1936年、設立1954年
代表: 代表取締役社長 榎本一二
売上高: 302億8548万円(2026年1月期)
事業内容: 業務用酒類・飲料等の販売、及び飲食店の経営
企業サイト:https://enomotonet.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/e.nomoto_style/
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