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【NET資金で街おこし!!】北陸地域でクラウドファンディングによる街活性化

【富山】北陸地域でインターネットで小口資金を募る「クラウドファンディング(CF)」を街おこしに活用する動きが広がっている。富山県高岡市では、金型製造のフジタが金属を使ったアート作品を集めた美術館「ファクトリー・アート・ミュージアム・トヤマ」を開設した。同社の切削技術を生かしたアルミ欄間や、金型と針金を組み合わせたオブジェなど全国の町工場から作品を集めた。【引用元】日経MJ2017/1/9

これまでも、起業や新規事業の立ち上げのためにネット上で資金集めを行い事業資金に充てるクラウドファンディングが注目されていました。近年では、テーマの違うクラウドファンディングが続々と登場し、現在では地方活性化のための資金集めに活用されるようになっているようです。

ファクトリーアートミュージアムトヤマ

引用元:https://www.fujita-k.co.jp/art/

今回「ファクトリー・アート・ミュージアム・トヤマ」開設のために活用されたクラウドファンディングサイトは「zenmono(ゼンモノ)」のようです。これにより200万円を越える資金調達に成功し、4月から本格的に開業するようです。

もう一つの事例として眼鏡で有名な鯖江の街おこしのクラウドファンディング活用事例をご紹介します。

鯖江メガネファクトリー

引用元:http://www.city.sabae.fukui.jp/users/monodukuri/sabaemegane/

鯖江をディズニーランドならぬメガネーランドに――。福井県鯖江市では、JR鯖江駅東口からめがね会館に続く歩道に「隠れメガネ」などのデザインを整備する。鯖江の眼鏡産業が111周年を迎えたことにちなみ、歩道のベンチやマンホール、車止めなどに眼鏡の形を111個ちりばめる。ふるさと納税と同様に寄付金控除と返礼品が受けられるCFサイト「F×G」で1500万円を目標とした。歩道に置くタペストリーはメガネーランド実行委員会が制作。CFサイト「FAAVO(ファーボ)」で当初目標の100万円を達成した。支援者の手形や名前入りの眼鏡型プレートも設置する予定。いずれも6月の完成をめざす。【引用】日経MJ2017/1/9

こちらでは、「F×G」というサイトで1500万円、「FAAVO(ファーボ)」で100万円の資金調達に成功したようです。

今回はクラウドファンディングについてもう少し見ていきたいと思います。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディング各社

クラウドファンディング各社

クラウドファンディング(英語:Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる。引用元:Wikipedia

これまでは資金集めといえば、銀行や投資家からの出資がほとんどかと思いますが、現在はNETを通して、
個人でも資金集めができるようになり、資金調達のハードルを下げたサービスとなります。

現在提供されているクラウドファンディングの種類は大きく3つに分けられます。

1.金銭的リターンのない「寄付型」
2.金銭リターンが伴う「投資型」
3.プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型」

一般的によく使われているのが、3つ目の購入型になります。

例えば、ある事業テーマに対して、1000円出資したいただいた方には主力商品の限定版を限定でプレゼントします!
や飲食店立ち上げの資金調達の場合であれば、3000円出資して頂いた方に対しては、来店時に何名でも飲食無料で楽しめますなど、出資者に対して独自のリターンを提供する形になります。

今回利用されたクラウドファンディングサイトの特徴は?

zenmono(ゼンモノ)

zenmono

引用元:https://zenmono.jp/

⇒ zenmono(ゼンモノ)は、モノづくりに特化したクラウドファンディングになります。

また、お金とお金以外の支援を集めることのできるプラットフォームになることがコンセプトとなります。具体的には、製品のアイデアを考える者、資金援助をする者、製品の形にして販売する者(デザイナー、工場、販売者等)のネットワークを作り、世に新しい製品を送り出すためのプラットフォームとしての機能もあるようです。※詳しくはこちらをご確認ください。

特徴

サイトのコンセプト通り、プロダクト(製品・商品)の製造のための資金集め目的のプロジェクトが多いです。町工場支援やIot製品の開発に関する情報が多い印象です。特徴的だったのがzenschoolという形で商品開発のノウハウを提供しているところです。

個人的にはコンセプトやコンテンツ内容、見せ方共にすごく興味の沸く内容でしたが、プロジェクト数があまり多くない印象を受けました。今後さらにIot、AI、AR、VRなど注目の製品開発が活発になるかと思いますので、話題の商品開発などのプロジェクトも増えるとおもしろいのではないかと感じました。

FAAVO(ファーボ)

FAAVO

引用元:https://faavo.jp/

⇒ FAAVOは「取り組みのPR」と「資金調達」と「ファンづくり」が同時にできる新しい仕組みです。

クラウドファンディングは、様々な取り組みやアイデアをサイト上で発表することで、その取り組みに共感した全国各地の人々から広く支援金を募ることができるサービスです。補助金や助成金、融資や投資ではない、全く新しい資金調達手法として世界で注目を集めています。インターネットで支援を集めるという性質上、取り組み自体の認知が広がっていくという効果もあります。地域では特に苦手意識がある人も多い、PRの部分も資金調達と一緒に行うことができます。※詳しくはこちらをご確認ください。

特徴

地域活性化、文化復興など地域を盛り上げるプロジェクトに特化したクラウドファンディングサービスになります。

このサービスでは、地域にフォーカスしたサービスではあるものの、地方においてクラウドファンディングはまだまだハードルの高いサービスのため、エリアオーナーというクラウドファンディング活用方法のサポートをする役割の人を配置しているようです。また、FAAVOのルールとしては、「購入型」また、「All or Nothing方式」であるというルールがあります。「購入型」とは上記でも触れましたが、支援者にはリターンが発生する形であるということです。プロジェクトが進捗し、実際に商品化、サービス化に至った暁には、限定商品を受け取れるとかがこのリターンにあたります。「All or Nothing方式」とは、スタート時に、目標金額と募集期間を設定することになりますが、その目標に対して達成しないと集まった資金をうけとることができないというルールになります。集まった資金は支援者に返金される形になります。

地域活性化に関するプロジェクトに特化するコンセプトはすごく面白いと個人的には思います。ただ、やはりネットリテラシーの低い方が対象になる可能性が高いため、活用方法のフォローは必要になるかと思います。また、目標金額達成が必須のため、ハードルが高いので利用者の拡大も今後課題になる可能性はあるかと思います。私としては、コンセプトがはっきりしていること、また、本気度も試されるサービスになるので、クラウドファンディングのサービスの中では注目しているサイトになります。

今回は2つのクラウドファンディングサービスをピックアップしましたが、そのほかにも多数あるので、興味のある方は是非見てみると良いかと思います。

そのほかの有名CFサイト

CAMPFIRE⇒日本最大規模のクラウドファンディング。手数料5%で最安というのは強み。

Makuake⇒サイバーエージェント運営。サイトとしての認知度もあり、ユーザーが集まりやすい。

Readyfor⇒最大規模のクラウドファンディング。プロジェクトも多数登録されており、実績がある。

現在日本でも多くのクラウドファンディングサービスが展開されています。地域活性化、社会貢献、エンタメ、芸術など各ジャンルに専門特化したサイトが展開されています。全てのサイトを調べることはできませんでしたが、こちらに一覧で取り上げられていたので、興味のある方は、確認してみてください。

クラウドファンディング活用のポイントは?

クラウドファンディング各社

クラウドファンディング各社

各CFサイトの特徴を知る

⇒自分が始めるプロジェクトにあったサービスを選択する。

上記でも少しお話しましたが、現在クラウドファンディングにはジャンルに専門特化したサイトが数多く運営されています。プロジェクト数が多く、手数料が安い大手から、地域、文化、芸術など一部の分野に関連したプロジェクトが集まるサイトまであります。では、自分のプロジェクトはどのサイトで資金集めをすべきなのかに答えは特になく、得られる成果と目的にあったものを選ぶしかないかと思います。

有名サイトであれば、手数料も安く、ユーザーのアクセスも多いため、高額の資金を集められる可能性はあります。一方で、掲載数が多いということはプロジェクトとしての競合も多くなるので、インパクトがあり、共感を得られる特別なプロジェクトでないと埋もれてしまう可能性もあります。逆に専門特化したサイトであれば、コンセプトに興味を持ったユーザーがもともと集まっているため、プロジェクトの相性が良ければ、出資につながりやすく、協力者も集めやすいというメリットはあると思います。一方で、ユーザー数が限定されるため、高額な資金を集めるのは難しくなります。このような点を確認しながら、自社に合った最適なサイトを選択させるのが良いと思います。ちなみに、複数クラウドファンディングを活用することもありかと思います。しかし、この方法にもデメリットがあり、クラウドファンディングの継続が難しくなるという点があります。理由は2つ目、3つ目のポイントをお伝えするとわかるかと思います。

人脈をとにかく活用する

⇒自分の始めるプロジェクトをまずは知ってもらう。

クラウドファンディングを始め、サイトにプロジェクトが掲載されるとすぐに支援金が集められると思われがちですが、現実はそう簡単ではありません。私が知る情報によると、もともと話題性のあったプロジェクトを除くと、支援してくれる人のほとんどは知人になるそうです。つまり、まったく面識のない方から支援して頂くことは簡単ではなく、自分がもともと持っている人脈がどれほどあるか重要となります。クラウドファンディング活用を視野に入れている方は、より多くの知人に情報を発信し、仕込みをしておくことが重要となります。

情報を発信し続ける

⇒プロジェクトの進捗状況を発信し、実現に向けて確実に前進していくrことを伝える

クラウドファンディングの反響は、掲載スタート時と募集期間の終了時に最も支援金が集まるといわれています。掲載時は、新しいプロジェクトで注目を浴びる点と事前に知っていた知人による資金が得られるからです。終了時は目標金額を達成したかどうかに注目があつまり、あと少しの場合は興味のある方が滑り込みで支援して頂ける可能性があります。では、その間の期間はどうなるかというと、話題を提供しない限り、注目されず、資金が集まる可能性は少なくなります。つまり、常にプロジェクトの進捗状況の発信や、支援者に話題を提供し続けることが重要となります。支援を受ける方は熱が冷めないように絶えず努力することが求められるのです。1つ目のポイントで複数のサイトで資金集めするデメリットに少し触れましたが、プロジェクト熱が分散され、中途半端な資金集めになる可能性があることがデメリットになるかと思います。しかも、プロジェクトを進行するという本業がある中、クラウドファンディングで情報を投稿し続けるということはかなりの負担になります。私としては、業務負担の面を考えると、相性の良いサイトに絞り、資金集めをした方が最大減の効果が得られるのではないかと感じています。

以上、クラウドファンディング活用のポイントを話してきましたが、最も参考になるのはやはり、実際に活用したことがある人に話を聞くことだと思います。または、サイト運営者側に直接相談してみることもありかと思います。クラウドファンディングは可能性を秘めたサービスではあるものの、使い方を間違えるとマイナスの要素も発生してきますので、まずは活用すべきかすべきでないのかと検討する方がよいかと思います。

まとめ

クラウドファンディング

クラウドファンディング

インターネットの普及により、クラウドファンディングという新しい資金調達が可能になったため、確実にビジネスの幅は広がったと思います。しかし、資金調達方法の選択肢が広がっただけであり、決して資金集めが簡単になったわけではないことを理解しておくことは必要かと思います。クラウドファンディングで自分に目標とする資金を集めるためには、事前準備から実際に資金を得られるまで、各個人の共感得て、応援したいと思ってもらうために絶えず努力をする必要があります。それは、一人の出資者に高額の資金を得るよりも、個人から少額の資金を得ることの方が難しいかもしれません。

どちらにせよ、自分の気持ち次第で、資金を集め、何かを成し遂げることのできる自由な時代になっているかと思います。

何かにチャレンジしたいと考えている方はまずクラウドファンディングを知ることから、初めてみることも良いかと思います。

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