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2023年の食を振り返ると、馴染みのあるおにぎりや米粉から、進化系クロワッサン、韓国で流行ったスイーツなど、さまざまな食のトレンドが生まれ、外食するシーンも増えていきました。そんな2023年を経て、2024年となりました。
本稿では、2023年にZ世代の間で人気となった飲食店をご紹介します。また、併せて2023年のグルメトレンドを振り返り、2024年のトレンド予想もご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
2023年Z世代に人気の飲食店5選
2023年、Z世代の間で話題となった飲食店を5選ご紹介します。
おにぎり ぼんご
公式サイト:https://www.onigiribongo.info/
東京都大塚にある昭和35年創業のおにぎり専門店「おにぎり ぼんご」。目の前でおにぎりが握られる動画がSNSで話題となりました。今では休日に6時間待ちの行列を作ることもあります。
具材がたっぷり入っていて、どこを食べても具材が現れます。また、おにぎりの頂点にも具材が乗せられているのが特徴的です。何十種類もある具材の多さは、客足が絶えない理由のひとつでもあります。
NAMCHINI 82Cafe(ナムチ二ハニーカフェ)
公式サイト:https://82cafe.jp/
韓国から日本に上陸した「NAMCHINI 82Cafe」は、今Z世代の間で話題となっている「猫プリン」を日本で初めて提供したお店です。「ぷよぷよ動物プリン」と呼ばれることも。
お皿を揺らして、かわいい猫の見た目をしたプリンをぷるぷると揺らす動画が、韓国のみならず日本でも注目を集めるようになりました。プリンはプレーン味、イチゴ味、チョコ味と味と色が違う「猫プリン」を楽しめます。
友達がやってるカフェ/バー
公式サイト:https://www.instagram.com/tyc_harajuku/
「友達がやってるカフェ」は、友達のバイト先にいった気持ちになれる店というコンセプトで原宿にオープンしたカフェ・バーです。話題になった一番の理由はその接客。店員が友達として接客してくれます。
メニューも「いつも飲んでるやつ」「サッと出てくるおつまみ、何かある?」という名前で、注文をするだけで店員との会話が楽しめる内容となっています。
新しい顧客体験ができるという目新しさだけでなく、コロナ禍を経て、体験することの喜びや人と直接会って話せることの大切さの見直しがあったことで、より注目を集めたと考えられます。
the LAZY HOUSE
公式サイト:https://www.instagram.com/the.lazy.house/
新しい個客体験が話題となっているなか、こちらも今までになかった個客体験を提供しています。2023年7月愛媛県名古屋市にオープンした「the LAZY HOUSE」は、「日本一接客態度が悪い」演出がZ世代の間で話題となりました。
今までの常識だったこととは違う体験は、SNSで「ショート動画映え」します。こうしたZ世代の間で拡散していく「ショート動画映え」するお店は、2024年も引き続き流行していくかもしれません。
包華堂(ほうかどう)
公式サイト:https://www.instagram.com/houka_dou/
京都にある「包華堂」はフルーツ大福を自分で包んで食べられるお店です。メニューの「自分で包むフルーツ大福」は6種類のフルーツと好きなあんこが選べ、フルーツとあんこを自由に組み合わせることで、自分だけのオリジナルフルーツ大福を包めます。
陶芸×和食やアート作品×カフェといった、ワークショップと食が楽しめるお店も2023年には話題となりました。
2024年のトレンドのヒントにも!2023年に流行したトレンドグルメ6選
ここからは2023年のトレンドグルメを6選ご紹介します。
2024年も引き続き話題となっているものや、これからのトレンドのヒントになるかもしれない情報も併せてご紹介しています。
おにぎり専門店
Z世代の間でも人気となった「おにぎり ぼんご」が代表的な「おにぎり専門店」。日本人のソウルフードとして、昔から食べられてきたおにぎりが2023年に大変話題となりました。
物価が高騰しているなか、米は比較的国内産が多く、価格も安定していることや、調理の難易度も高くないことから、おにぎり専門店が続々と展開されています。
ライスペーパー
「ライスペーパー」は米粉やタピオカ粉をシート状に加工した、ベトナムの食材です。SNSではライスペーパーのアレンジレシピ動画や、ライスペーパー料理をシェアするTikTokクリエイターが話題となりました。
クックパッドの「食トレンド大賞2023」において、大賞を受賞しました。
米粉フード
「米粉」は、グルテンフリー志向が高まっていることや、価格が高騰している輸入小麦の代替として注目を集めるようになりました。
ドーナツチェーンであるクリスピー・クリーム・ドーナツが、ブランド初となる国産米粉入りミックスを使用した新生地を開発し、2023年11月に期間限定で販売。米粉は昔からせんべいや団子などに使われていましたが、2023年にはパンやスイーツなどとして親しまれるようになりました。
10円パン
韓国で流行っていた「10ウォンパン」を、日本で取り入れた際にアレンジしたものが「10円パン」です。硬貨のデザインがされた「10円パン」を求めて、2023年は多くのZ世代が行列を作りました。
10円パンの中身は大量のチーズ。「10円パン」を割り、両手でチーズを伸ばすインパクトのある写真がSNSでバズりました。
切り株クロワッサン
「切り株クロワッサン」とは、切り株のような厚みのある円形のクロワッサンの中にクリームを入れ、上面をチョコレートなどでデコレーションした新しいクロワッサンです。ニューヨーク発祥のため、「ニューヨークロール」という名前でも呼ばれています。
そのほか、「デニッシュロール」「クロワッサンロール」「シュプリームクロワッサン」など、さまざまな名前で提供されています。
ノンアルコール飲料
コロナ禍をきっかけに、自分の好きなお酒を自分のペースで楽しむ人が増えたことや、健康志向の高まりからノンアルコール飲料の需要が高まっています。アルコールを入れないカクテルの「モクテル」など、ノンアルコール飲料の種類も豊富になってきました。
2023年10月にはオランダのビールメーカー・ハイネケンのノンアルコールビール「ハイネケン0.0(ゼロゼロ)」が日本に上陸。今や、お酒の選択肢のひとつとしてノンアルコール飲料が選ばれるようになりました。2024年も引き続き市場は拡大していくかもしれません。
2024年トレンド予想!Z世代人が選ぶ最新トレンドグルメ5選
ここからは、2024年にZ世代の間で話題となると予想するトレンドグルメを5選ご紹介します。
クルンジ
「クルンジ」とは、韓国語で「おこげ」を意味する「ヌルンジ」とクロワッサンを合わせた言葉で、クロワッサンをぺしゃんこにプレスした韓国発のスイーツです。
「切り株クロワッサン」に引き続き、進化系クロワッサンが近年のトレンドではよく見られます。
チムニーパン
「チムニーパン」は、ハンガリー発祥の煙突型のパンのこと。韓国で流行していることで、日本でも注目され始めているパンです。
煙突のように中が空洞になっており、端からくるくるとほどくように食べ進めていきます。パンの表面にシナモンやチョコなどのフレーバーがついているものもあり、華やかでかわいい見た目がSNSで話題です。
ぷよぷよ動物プリン
日本では「猫プリン」が代表的な「ぷよぷよ動物プリン」。「うさぎプリン」とも呼ばれ、お店によって動物の表情や形、提供方法の違いも見られます。
昨今、日本でも注目されることが多い韓国発のスイーツ。次に何が話題になるか、今後も韓国のトレンドに要注目です。
スコーン
Z世代が2024年のトレンドとして今注目しているスイーツのひとつが「スコーン」です。クロテッドクリームにジャムといった、伝統的な英国式スコーンを楽しむZ世代が増えています。
百貨店でスコーンに特化した催事が開催されて話題となりました。アフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」から派生して、スコーンのような伝統的な焼き菓子に注目が集まっています。今後、英国の食文化への関心がより高まっていくかもしれません。
おじいちゃん・おばあちゃんの味
Z世代の間でレトロな喫茶店や老舗の飲食店の様子がSNSで拡散されており、おじいちゃん・おばあちゃんが経営するお店や作る料理に注目が集まっています。
昭和レトロ喫茶やおにぎり専門店が流行していることもあり、日本の昔からある味・料理を提供する老舗の飲食店に注目が集まっています。
まとめ
ここまで、2023年にZ世代の間で人気となった飲食店をご紹介し、併せて2023年のグルメトレンドを振り返り、2024年のトレンド予想もご紹介しました。
Z世代に人気になるものの共通点は、「ショート動画映え」するもの。SNS上の「ショート動画」からトレンドに上がることが主流になっています。また、昔ながらのレトロな雰囲気の飲食店や料理がZ世代には新しく感じられ、人気となることも増えてきました。
2024年はより一層、「どのような新しい体験ができるか」という要素がトレンドに上がるうえで重要になってくるでしょう。
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