5/12 情報を更新しました。
今は社会全体の大きな転換期!!ここで独立へ踏み切ろうとお考えの方は是非ご一読ください!!
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で飲食店には様々な逆風が吹いていて明日をも見えない状況ではありますが、しかしながら感染拡大から1年が経ち各々がウイルスとの付き合い方を経験した事やワクチンの供給等、少しずつ希望の光が見え始めました。
残念ながら店舗を畳まれた事業者・縮小した企業もありますが、これまであまり出回らなかった良物件が少しずつ出て来るようになりました。
今回はこれまで飲食店で働いて独立・開業をお考えの方をサポートするべく、開業までの流れ・資金・資格・コンサルティング等を詳しく記事にまとめました。
なぜ今が独立のチャンス⁉
一言でいうと物件数です。コロナ渦で様々な物件が出てきています。緊急事態宣言の発令が終わり協力金や各種コロナに関する補助金の申請が終わると更に物件が出てきます。
またこれまでの飲食店とは違う新しい飲食経営を求められた1年でしたので、デリバリー・テイクアウト・ECサイトの運営等これから独立をお考えの方にはこれらの知識が初めから備わっていると考えて間違いないでしょう。
独立・開業を考えたら先ずするべき事!!
独立したいと思った方が陥り易い落とし穴があります。それは最初に物件探しをする事です。
もちろん物件探しは重要ですが物件情報を見て妄想して満足してしまいがちです。
ではその物件で利益が出せますか?自宅から無理なく通えますか?近くに競合店はありませんか?
一番大切な事はコンセプトと執念
物件探しよりも大切な事はコンセプト案の作成です。今まで飲食店で培ってきた経験がベースになるでしょうから、それにプラスして自分のやりたい事・誰のために・どの様に社会貢献が出来るか・コンセプトを書き出してみて下さい。
自己主張の激しい独りよがりのお店を軌道に乗せるのは至難の業です。
それよりもお客様とどの様に付き合っていきたいかを明確にしておく事が重要で、オープンして苦しい時がきた時はこのコンセプトシートが支えになってくれます。
物件情報サイトに登録しよう(現職は続けよう)
物件情報サイトに登録して物件を毎日チェックしましょう。良い物件は早い者勝ちですので毎日欠かさずチェックしましょう。ある程度出店場所が決まっていればサイトによって場所・家賃の希望を設定しておけば、希望に近い物件が出たらメールにて知らせてくれます。
また現職を辞めて物件を探す方もいますがこれは失敗です。
物件は都合よく見つからないので生活費の為に、貯めていた自己資金を使ってしまうパターンがあるので注意が必要です。(物件は見つかるまで1年~3年程の覚悟が必要です。)
またお世話になっている会社の上司には物件を探している事は話しておいた方が退職する際にトラブルを避ける事が出来ますので相談しておきましょう。
コンサルティングの本を読もう(オープンして1年後を想像しましょう。)
忙しい合間を縫ってでもコンサルティングの本は数冊読んでおいた方がいいでしょう。
これまでは従業員として働いていたけれど独立したらオーナーです。
経営に関する最低限の理論・知識は必要になってきます。
漫画等で解説してあり読み易い物も沢山発行されていますので自分に合った物を手に取り読み進めていきましょう。
事業計画書を作成する(金融公庫でお借入の方は一度相談にいきましょう)
コンサルティングの本を読んだら事業計画書の書き方も分かる様になりますので実際に自分で作成してみましょう。
ここで注意すべき点はコンセプトがしっかりしているか・物件のある商圏で価格設定、集客の構造で利益が出せるか・返済計画に無理はないか等の数字面はかなりシビアにチェックされます。
また金融公庫に電話予約をし一度相談へ行ってみてください、金融公庫は事前相談をしていないと個人での借り入れは厳しいです。
各SNSを使えるようになりましょう
有料の飲食メディアでも良いですがSNSでの集客が可能な時代になりました。
Instagram・facebook・twitter等では利用ユーザーが違いますので自分のやりたい商売に合わせて1つは使いこなせるようになっておくとオープン前後のバタバタした時でも難なく更新出来て集客の近道になります。
各種の補助金をチェックしておこう
自治体によって様々ですが創業支援等の補助金もありますので時間がある時に利用できそうな補助金は必ずチェックしておきましょう。
また補助金申請は難解な物も多いので代行業者に依頼しても良いです。
申請出来る物はなるべく申請して初期費用を抑えましょう。
店舗が見つかったら
いよいよ店舗が見つかりました。ここからは慌ただしい毎日になりますので、前項で何処まで準備をしているかが非常に重要です。
1.資金調達
作成した事業計画書を持参して金融公庫で借り入れを行いましょう。開業時に必要な資金は大きく分けて開業資金と運転資金です。基本的に運転資金は最低半年から10ヶ月分は用意しておきましょう。
また個人での借り入れで最初は1000万円が限度です(地銀等との強調融資を助言してくれる公庫の担当者もいらっしゃいます)何に幾ら必要か明確に記載しましょう。
※基本的に公庫での借り入れは開業資金になります。
2.店舗の契約
店舗の契約です。金額が大きいので注意事項をよく読み契約しましょう。
また長いお付き合いになりますので物件オーナーとは良好な関係を築きましょう。
3.内装・外装業者の選定
知り合いに頼めるのが一番良いですが、最低2社から見積を貰い比較検討が必要です。
その際に金額も重要ですがこちらからの質問に対しての返答内容やレスポンスの速さも大切です。
また物件オーナーの許可があれば店舗の契約前に(理想は内見の段階で)店舗物件を業者に見てもらいたい自分の要望を伝える事が大切です。
設計士もこれまで飲食店を手掛けた事がある方が望ましいです(お洒落にこだわり過ぎて実用的ではない店舗が出来上がる等のトラブルもあります。)
着工・工期の確認と保健所・警察署等での届出
業者が決まったら契約書を交わします。この時も予算をオーバーしてないかチェックが必要です。予算をオーバーしている所があれば業者へ質問し、そこが削れる所かを判断しましょう。
工期(受け渡し)が決まったら保健所へ申請予約をしにいきましょう。だいたい予約から2~3週間はかかるのですぐに行くのをお勧めします。
また深夜酒類の許可を取るには保健所の許可証が必要ですのでこちらは保健所の許可が下りてからで大丈夫です。※警察への届出はバタバタしていて後回しにしてしまいがちですが無許可営業になりますの注意して下さい。
什器・家具等の選定と搬入時期の確認
什器・家具等の大きな物は搬入時期を間違うと厄介です。また椅子等の小さな物でも早く納品があると工事の邪魔になりますので、現場監督と話して工事の妨げにならない時期に納品予約をしましょう。
店舗契約前後で同時進行
開業時には必ずトラブルがおきる物です。ついつい後回しにして忘れていた等も有りますので時間を見つけて同時進行出来る事は早めに済ませておきましょう。
職場への退職届出
お世話になった職場だからこそ応援して貰える形で辞めたいです。早めに退職願いを出し引き継ぎを済ませておきましょう。
もしかしたら貴方のお店のお客さんとして来て頂けるかも‼
メニューの選定・商品開発
料理の経験がある方はレシピが頭に入っているからとついつい後回しになってしまいがちですが、売れる商品というのは季節・立地に依って左右されますし設備がないと調理・保存に無理があるケースもありますので、今一度レシピに書き起こす事が大切です。
また人を雇って調理をお願いする際にもレシピがあればスムーズに伝達が出来ます。
スタッフの雇用・育成
スタッフを雇う予定の方は早めに面接を済ませて適性を見ましょう。
必要とあればトレーニングを行い、オープン後に活躍してもらいましょう。
卸売業者の選定
業者も2社以上から見積書を貰い比較検討を行いましょう。
今は現金でのやり取りは少なく翌月払いの売掛が殆どですので契約書を交わす必要があります。
意外と時間が取られるので注意が必要です。
オープン前のチェックリストの作成
チェックリストを作成して抜けがないかを確認しましょう。コンサルティングの本に簡単なチェックリストが付いてる事もありますので、そちらをベースにご自身のお店に必要な事を書き加えるやり方が得策です。
クラウドファンディングを活用しよう
最近ではクラウドファンディングで初期費用を調達される方も多いです。
オープンの宣伝・集客にも役立つのでお勧めですが、準備から初めて最低3ヵ月は見ておいた方が良いのでクラウドファンディングのみで資金繰りをするのではなく、自己資金・借入金と組み合わせて上手に活用しましょう。
またサイトにアップすれば資金が集まるという優しい物ではないので、熱意を持って取り組んで頂きたく思います。
いよいよオープン!!1週間乗り切りましょう!!
プレオープンから1週間は怒涛の毎日になる事が予想されます。初めての独立・開業はワクワクと緊張で胸が高鳴る物です。ただもう従業員ではなく経営者ですので冷静にお店を俯瞰する目が必要です。
商売を楽しみながら先ずは1週間を乗り切りましょう!!
初めての休みを有効に使いましょう
1週間慌ただしく過ぎ去ったと思いますので休みは必要です。しっかりと体を休め明日からの営業に備えて頂きたいのですが、オペレーションの確認等、頭の中で整理出来る作業は必ず行いましょう。
プレオープン等・ご来店頂いたお客様にお礼状を出しましょう
プレオープンのお客様は知り合いがメインになりますので必ずお礼状を出しましょう。
今はメールやlineでのやり取りをされる方も多いですがその際もあくまでお客様としてメッセージを送りましょう。※友達口調で馴れ馴れしくなりすぎないように。
またご紹介などで名刺を頂く事もあります、顧客情報はお店の宝物ですのでこちらもお礼状を出しておいた方が良いです。
各種手続きの確認
各種手続きはお済みですか?深夜酒類の手続きは済ませましたか?
今一度振込み等必要な事をピックアップしましょう。
一年間は1ヵ月×12
1ヶ月の営業を終えたら月締め・棚卸等を行い無駄な在庫などはないかのチェックを行いましょう。また業者への入金もありますので忘れずに振込みましょう。
一年間は3ヵ月×4
シーズン事の売上データ・売れ筋商品のデータを集めて来年以降の経営に役立てていきましょう。
データ収集は時間が必要ですがやるかやらないかに依って来年以降の売上・人件費・コストカット・食品ロス等に大きな影響が出ます。
自分にご褒美を(まとめ)
沢山のトラブルや困難を乗り越えて1年間営業を続ける事は大変な事です。
1年間無事に営業を終えたらどの様な形でも構いませんので自分にご褒美あげて下さい。
貴方が元気に営業なさっている姿がお客様に活力を与えますので、身体を労わってあげて下さい。
この1年間は飲食業界にとって試練の1年でした、しかしお客様自身をただ注文して口に入れるだけではなく「食事」を楽しむという外食産業の価値を見直して頂けた1年だったのではないでしょうか。
当サイトではその様な飲食人を応援し続けます。
しかし残念ながら新型コロナウイルスの影響でお店を畳まれる方もいらっしゃいます。上手に撤退して再起を図るのも戦略だと考えます。
その様な方はこちら下の記事を参照して頂けると幸いです。