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【ニューオープン|せきらら】三軒茶屋で厳選した“あふれる野菜”と秋田の日本酒を味わえる大衆割烹

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三角地帯を中心に飲食店が軒を連ねる三軒茶屋。ワイワイと大衆居酒屋で飲みたい人にも、しっぽりと飲みたい人にも人気のエリアです。

2025年7月18日に三軒茶屋にオープンした『せきらら』秋田の日本酒と新鮮野菜のおばんざいを楽しめる身体にも心にも優しいお店です。

今回、『せきらら』を運営するマルホ株式会社 代表取締役である池上善史さんにお話をお伺いしました。

本稿では、池上さんが『せきらら』をオープンするまでの経緯やこだわりのメニューを紹介します。池上さんが日本酒と野菜のおばんざいをコンセプトにした理由や今後の展望を知りたい人は、ぜひチェックしてください。

三軒茶屋への出店は挑戦だった


マルホ株式会社の店舗は、渋谷の『酒場きんぼし』『渋谷きんぼし』、学芸大学の『びゃく』と三軒茶屋以外のエリアでした。今回4店舗目を出店するにあたって、三軒茶屋はチャレンジだったそうです。

おばんざいの居酒屋『酒場きんぼし』がビルの老朽化で退去を余儀なくされ、急きょ新しいお店を開くことになりました。本当は新店舗は退去から1年後の予定でしたが、ちょうど三軒茶屋の物件を紹介され、出店を考えたそうです。

しかし、同業の友人が先に三軒茶屋で出店し、成功しているのを見て「自分にはできるかな」と不安を感じたという池上さん。同時に、コロナを経て「どうやったら生き残れる店を作れるか」という課題に立ち向かう必要があると思っていたそうです。そのなかで、思い切って三軒茶屋への出店を決めました。

飲食店の出店は大きなチャレンジだからこそ、生き残れる店のノウハウが確立できることは再現性のある強みになりますね。

池上さんは物件が決まってからコンセプトを考えるそうです。コンセプトを決めるときに考えたのは「自分が行きたいお店はどんなところか?」。そしてたどり着いたのが“日本酒とアテ”を楽しめるお店でした。

スタンダードな居酒屋を作りたい


池上さんはコンセプトを考えているとき、「スタンダードな居酒屋が少ない」ということに着目しました。個性的なお店が増えているからこそ、”日本酒とアテ”で昔ながらの居酒屋を作りたいと考えました。三軒茶屋をはじめ、野菜をウリとした居酒屋が少ないという点も、野菜をメインにするというコンセプトの後押しとなりました。

日本酒をつぎあって飲み、会話に花が咲くような文化を復活させたいと語る池上さん。その想いを『せきらら』という店名に込めました

そして、いつでも高いクオリティのアテを提供できるように、池上さんは京都の有名店に勉強に行ったそうです。ただおいしい野菜を使うだけでなく、”絶対においしい状態で食べてほしい”という想いが、せきららの野菜のおばんざいに表れているのですね。

さらにメニューのラインナップにもこだわりが。定番だけでは大衆になり、ぜいたくメニューばかりではスタンダードな居酒屋から外れてしまう。そこで池上さんが考案したのが定番とぜいたくメニューどちらも楽しめる『大衆割烹』です。普段は気軽に定番メニューを味わい、特別な日はぜいたくメニューを選べるので、いつでもせきららに行きたくなりますね。

産地厳選の食材


せきららのメニューは、フード・ドリンクともに産地にこだわっています。食材だけでなく、調理法や日本酒との相性などにもこだわっています。なかでも野菜の仕入先である、秋田県の八百屋『保坂青果』は一流店も指名する有名店。せきららでは池上さんの義実家でもある保坂青果の野菜を使用したおばんざいやアテを楽しめます

こだわりの野菜のおばんざい

画像のおばんざいは以下のとおりです。

  • 左手前:ひばり野オクラと木耳 キムチ
  • 中央手前:アスパラガスとズッキーニ 辛子酢味噌
  • 右手前:はるかエイトトマト 酢橘ジュレ
  • 左奥:鳥海なめこ旨煮 辛味大根
  • 中央奥:生じゅんさいと冬瓜 叩き梅
  • 右奥:イソガキほうれん草と茶えのき お浸し

せきららの野菜料理のなかでも看板メニューである『あふれる野菜6種盛り』。季節ごとに入れ替わる12種類のラインナップから、6種類を日替わりで提供します。どのおばんざいが出るか、来店のたびに楽しみになりますね。

野菜本来の味をベースとしており、シンプルな調理がほとんどです。おいしさを重視しており、どの産地の野菜を使うかは都度考案するそうです。食材・味付け・調理法などすべてが一体となったハイクオリティな一皿なのですね。

画像のラインナップ以外には、以下のような野菜のおばんざいメニューがあります。

  • 加茂茄子と万願寺唐辛子 揚げびだし
  • 北あかりと実山椒 ポテトサラダ
  • 青森牛蒡と人参 きんぴら
  • 赤ミズと紅心大根 松前漬け
  • 白瓜と八色しいたけ 山わさび
  • 無花果とコリンキー 白和え

ここでしか味わえない個性豊かな野菜料理を、ぜひご堪能ください。

身体に優しいメニューも豊富


せきららには、野菜以外にも身体に優しいメニューが豊富です。健康に気を遣ってお酒を楽しみたいという人にもおすすめです。

ズワイガニ 甲羅詰め

ズワイガニの身を、たっぷりと甲羅一杯堪能できるぜいたくな逸品。ズワイガニ本来の味わいをそのまま楽しめるシンプルなメニューで、日本酒との相性も抜群です。

稲庭うどん

秋田県が誇る伝統名物『稲庭うどん』を東京で。

のど越しの良いツルツルとした細めのうどんで、飲みの〆にもぴったりな一品です。薬味で味を変えながら、最後までバリエーション豊かに楽しめますよ。あっさりとした出汁との相性をお楽しみください。

鯖のきずしと燻製梅干し

脂の乗った鯖の旨みと爽やかな梅の酸味がマッチする、日本酒が進むさっぱりメニュー。臭みのない鯖の引き締まった食感を楽しめます。暑い夏でも食欲をそそりますね。

あて巻き

あて巻きとは、お酒のおつまみになるような細巻き寿司のこと。せきららのあて巻きは、野沢菜と納豆というシンプルな具材を使用しており、お酒の味を引き立たせます。日本酒のアテとしてだけでなく、〆としてもおすすめです。

秋田を中心とした日本酒

せきららのおすすめドリンクといえば、秋田県産の日本酒。甘口から辛口まで、幅広いラインナップを揃えています。料理との相性や好みに合わせて、好きなものを選べます。どの日本酒を選べばいいかわからないときは、スタッフに気軽に相談できますよ。

メニュー表もわかりやすいので、日本酒が初めての人でも安心ですね。

唯一無二の野菜居酒屋を広めたい


左:マルホ株式会社 代表取締役 池上善史さん、右:『せきらら』店長 藤野廉さん

「2026年、せきららから独立して自身のお店を開くスタッフがいる」とお話しされる池上さん。東京では野菜を軸に展開する居酒屋が少ないことから、マルホブランドが唯一無二の野菜居酒屋になることを目指しているそうです。

秋田は少子高齢化や過疎化が進んでいることから、八百屋の後継者における課題があります。お店を展開するうちに農業に興味を持ち、生産や卸しのスタッフも増えると、全員で秋田の食を守れますね。

マルホブランドが広がるほど、居酒屋も八百屋も支えあえる基盤が強くなるというサイクルです。これからもおいしい秋田の野菜が食べられるように、マルホブランドの展開に目が離せません。

店舗情報


店名:せきらら
住所:東京都世田谷区太子堂4-27-3
電話番号:03-5787-6857

Google map:https://share.google/nuGf4GOb8o9iWyUuS

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