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近年、さまざまな専門店が人気となっているなかで、ひとつのメニューに絞らずにあえてジャンルの異なる名物メニューを2つ作る飲食店が話題となっています。
そこで今回は、ジャンルの異なる名物メニューで人気の飲食店をご紹介します。なぜ人気になっているのかについても本稿で触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
各地で話題!ジャンルの異なる名物メニューで人気の飲食店5選
ここからは、ジャンルの異なる名物メニューで人気の飲食店を5選紹介します。
これから新店舗をオープンする話題店も取り上げています。ぜひ注目して見てみてください。
挽肉と米
公式サイト:https://www.hikinikutocome.com/
東京・吉祥寺と渋谷に店舗を構える「挽肉と米」。連日行列のできる人気店ですが、なんとメニューは「挽肉と米 定食」1種類のみ。定食の内容は、炊きたてご飯・味噌汁・目の前で焼かれるハンバーグという構成で、ハンバーグは3つまで食べられます。
看板メニューのハンバーグとご飯は、「挽きたて、焼きたて、炊きたて」のこだわりのもと、できたての美味しさを楽しめるお店として話題を集めています。
お客様に「ハンバーグ」の先入観がない状態で目のまえで焼かれるハンバーグを提供することにより、「ハンバーグ」のイメージと実際の体験とのギャップをなくすため、インパクトのある「挽肉と米」という名前になりました。
串 ポロ衛門
公式サイト:https://poro-g-emon.com/
「串 ポロ衛門」は名古屋発、イタリアンやフレンチの要素も取り入れた変わり種の「創作串揚げ」と、名産地・小田原の練り物や神戸の牛すじを煮込んだ「小田原おでん」が名物の店です。
2023年11月に東京1号店である中目黒店をオープン。2024年3月に恵比寿店がオープンし、4月21日には渋谷・道玄坂に出店しています。今後3年以内に首都圏での15店舗展開を計画する、今勢いのある飲食店のひとつです。
カヌレとアイス
公式サイト:https://www.caneleandicecream.com/
売り上げの一部を社会貢献の寄付に充てている名古屋発のスイーツ専門店が「カヌレとアイス」です。寄付先はお客様自身が選べるように店内に投票箱が設置されています。グルテンフリーの商品もあり、環境と身体にもやさしいお店です。
また、ショーケースにかわいくディスプレイされているカヌレとアイスは、日本を代表する2人のパティシエが手がけています。
東京では吉祥寺に店舗を構えている「カヌレとアイス」ですが、2024年4月17日原宿に誕生した新施設「ハラカド」に店舗として入ることが決定しています。
焼きたてのかるび(カルビ丼とスンドゥブ)
公式サイト:https://www.yakitateno-karubi.jp/
「焼肉きんぐ」や「牛たん大好き 焼肉はっぴぃ」などで知られる物語コーポレーションが2021年から展開する「焼きたてのかるび」は、熟成肉を使用したカルビ丼と、牛テールをじっくり煮込んだユッケジャンスープの専門店です。
注文は食券機を介し、商品受取、食器の返却まですべてがセルフサービスの「ファストカジュアル業態」は物語コーポレーション初。
今年2024年3月13日に18号店目、小金井貫井南店をオープンしました。今回の出店で東京初出店となります。
ゆで太郎 もつ次郎
公式サイト:https://yudetaro.jp/
「もつ次郎」は「江戸切りそば ゆで太郎」の新業態です。もつ煮定食やもつ炒めを看板メニューに掲げ、「ゆで太郎」だけではできなかったちょい呑みを楽しむこともできます。
この「もつ次郎」の注目すべきポイントは、従来の「ゆで太郎」の店舗の中に併設する形でオープンしていることです。
新店舗を作って展開するのではなく、あえて既に存在する店舗に併設する形でオープンすることで、初期投資やリスクを抑えて出店することできます。新たな展開方法で急成長する新業態に今後も大注目です。
まとめ
ここまで、ジャンルの異なる名物メニューで人気の飲食店をご紹介してきました。近年専門店化していく飲食店が話題となっていますが、今回ご紹介したジャンルの異なる名物メニューで人気となった飲食店も専門店であることが多いです。
それは近年、お客様が飲食店に差別化や専門性などを求めるような動向が高まっていることが大きく関わっています。また、食同士の「ペアリング」に注目する傾向も強いと考えます。
お客様は、専門店のこだわりの料理をペアリングすることで、より新しい食の体験ができるという感動を求めて、専門的でストーリー性まで楽しめるような飲食店に今後も注目していくのではないでしょうか。
それが、今人気を集めているジャンルの異なる名物メニューを掲げる飲食店だと考えます。
また、飲食店にとって専門店化するメリットは「オペレーションをシンプルにできる」・「絞り込まれた食材を使用し食材ロスの削減に繋がる」・「スキルが磨かれ、提供するメニューのクオリティが高くなる」、などさまざまに考えられます。このことから今後も飲食店の専門店化の傾向は続き、専門店がより飲食店のスタンダードな形になっていくでしょう。
これから飲食店を展開しようとお考えの方も多いと思います。そのような方に本稿が新しい店づくりのヒントになっていただけると幸いです。
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