Webを活用したマーケティング手法が日々進化していく中で、今や外すことのできなくなったSNSを活用したマーケティングについてご紹介していきたいと思います。
Webマーケティングの現状把握
WebマーケティングにおけるSNSの位置付けは?
まず企業が実施している主なWebマーケティング施策について確認したいと思います。
- SEO対策
- アクセス解析
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- レスポンシブWEBデザイン(スマホ最適化)
- メルマガ
- コンテンツマーケティング
- DMP
このような施策が考えられます。
その中で、SNSの運用やSNS広告運用などが行われています。
優先順位的には「SEO対策」「リスティング広告」の次あたりに実施されているようです。また、近年では「コンテンツマーケティング」が注目されており、その活用手段としてSNSが活用されていることが多いです。
近年注目されているコンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって必要とされるコンテンツを積極的に提供することで、顧客獲得を加速させるマーケティング手法のことを指します。また、WEBサイトを検索エンジン上位に表示させるSEO対策という観点においても、有用なコンテンツを提供することが効果的になります。
コンテンツマーケティングでは主に、自社サイトや自社ブログへ流入目的とした施策と、SNSを活用した情報拡散を目的とした施策が考えられます。近年では、情報拡散のための施策としてSNSを活用する企業が増えいています。
例えば、自社ホームページで新しい情報を更新した際には、自社のSNSアカウントでも連動した更新させることが効果的となります。
SNSの重要性が高まる理由は?
PCからの利用者は減少しているが、スマホ利用が圧倒的に増加している
スマホ普及により、SNS利用が定着し、ユーザーが圧倒的に増加した
スマホユーザーの約9割がSNSを利用している
LINE・YouTube・facebook・twitterや最近ではInstagram利用者も増加しています。また、友人とのコミュニケーションツールとして、LINEやTwitterなどSNSがメールや電話以上に使用されるようになりました。
SNSマーケティングとは?
SNSマーケティングのポイント
まず、注意すべきポイントがあります。それは、「ユーザー本位」出ることです。
一般的なWEBマーケティングのように企業側からのアプローチで運用たとしても効果は得られない可能性が高いです。そこで、SNSマーケティングの概要を把握する必要があります。
SNSマーケティングの流れ
- コンテンツ作成(SNS上に写真・動画・文章など投稿する記事を作る)
- SNSに投稿する
- 投稿記事を見たユーザーから共感を得る
- ユーザーの友人にコンテンツが共有される
その後、
- SNS以外の媒体にも流入する(相乗効果)
- エンゲージメントが高まる(愛着度・顧客満足度など)
全体的な結果として、自社サイトのアクセス増加・問い合わせ増加が見られるようになります。
SNSの種類と特性を知ることが重要!
SNSには種類があり特性があります。SNSマーケティングの効果を得るためには運用する前に特性を把握しておく必要があります。
各SNSの主な特徴
SNS | YouTube | LINE@ | |||
---|---|---|---|---|---|
公開タイプ | オープン | オープン | オープン | オープン | クローズ |
実名/匿名 | 実名 | 匿名 | 匿名 | 匿名 | 匿名 |
拡散のしやすさ | 拡散しやすい | 拡散しやすい | 拡散しやすい | 拡散しにくい | 拡散しにくい |
ハッシュタグ | あまり使わない | よく使う | よく使う | 使う | あまり使われない |
炎上のしやすさ | 炎上しにくい | 炎上しやすい | 炎上しにくい | 炎上しにくい | 炎上しにくい |
企業ページの作成 | あり | なし | なし | あり | あり |
メインユーザー層 | 20〜30代(男女) | 10〜20代(男女) | 10〜20代(女性) | 10〜20代(男女) | 10〜40代・幅広い世代 |
主な特徴 | 実名登録のため信用性が高い | 匿名性で情報を拡散しやすい | 画像中心のため、言語の壁がない | 動画で魅力を伝えやすい | 日本国内でのユーザーが多い |
業種や商材による効果の違いを把握する
SNSマーケティングはユーザーに与える影響度も少し特殊です。消費行動に結びつきやすい業種、共感を得られやすい業種などそれぞれ異なります。
効果が得られやすい業種は?
低価格で身近なサービスや商品に関しては、消費行動に結びつきやすい傾向があります。
消費行動に結びつきやすい業種
- ファストフード
- コーヒー
- 宅配
- コンビニ
- ゲーム
共感が得られやすい業種
- スポーツ用品
- レジャー施設
興味が持たれやすい業種
- 飲料、ビール
- 家電
- ポイントサービス
効果が得られにくい業種は?
購入までのリードタイムが長く高額な商品関連は消費行動に結びにくくなります。
- 自動車関連
- レジャー施設
- 通信、モバイル
- 旅行関連
まとめ
SNSは現代のマーケティング手法として、外せない手段となってきています。しかし、まだまだ、運用方法や成果について確立しているとは言えない状況です。今後は個人のコミュニケーションツールとしても、企業のマーケティングツールとしても発展していくと予想されるものではありますので、各SNSの特徴とユーザーの使い方を把握しながらトライ&エラーを行うことが重要かと思います。まずは、ユーザー動向を知るという意味でも、始めてみると良いかと思います。