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2025年6月30日、日本橋に新しく誕生したSiKiTO CAFE(シキト カフェ)。季節ごとに変わる切り枝やオリジナルのアート作品が飾られた開放的な空間がポイントです。四季を感じる料理が魅力のこの場所は、四季とともに歩むというコンセプトを大切にしています。本記事では、SiKiTO CAFE 運営会社の「株式会社四季とカフェ」の取締役であり、SiKiTOを運営している株式会社TRINUSの代表取締役、さらにSiKiTO CAFE 日本橋店の店長も務める佐藤 真矢さんにインタビュー。SiKiTO CAFE 日本橋店の魅力やこだわり、今後の展望を伺いました。
カフェを開くきっかけ

SiKiTO CAFE 日本橋店は、切り枝や雑貨を扱うECサイト「SiKiTO」を運営する株式会社TRINUSと東京都町田市を拠点に国内6店舗、海外2店舗で人気を集める本格カフェ「LATTE GRAPHIC(ラテグラフィック)」を運営する株式会社LATTE GRAPHICの共同運営によって誕生しました。
LATTE GRAPHICの代表である保志(ほし)さんと佐藤さんは小学校時代の同級生で、保志さんは20年にわたって飲食事業を手掛けています。保志さんがもともとSiKiTOの枝もの定期便のユーザーで四季のある暮らしの魅力に共感してくれたところから話が始まり、2024年3月に合弁会社「株式会社四季とカフェ」を設立。LATTE GRAPHICの自家焙煎コーヒーなどのこだわりカフェメニューと、SiKiTOが提案する季節感あふれる暮らし・時間のマリアージュがSiKiTO CAFEの魅力です。TRINUSは今まで飲食業とは無縁だったため、新たな挑戦でした。
佐藤さんのビジョンは、自然の美しさを五感で感じられる空間を提供すること。実際にお客様に販売している枝ものを体験してもらいたいという想いから、店内は四季に合わせた枝ものを装飾しています。
体験型の場所で季節感を提供
「リアルに商品に触れてもらうことは大切だと思っていました。カフェは、自然を感じる体験の場として最高の選択肢だと思います。」と佐藤さんは語ります。自然を感じる場所として、カフェは絶好のステージでした。
1店舗目は、幕張エリアに出店。新しいタワーマンションが多く、若い世代やライフスタイルに敏感な層が住んでいます。SiKiTO CAFEのコンセプトにぴったりな街を選びました。
今回、2店舗目の日本橋店がオープンした背景にも、街の特性が大きく関わっています。日本橋は平日にはオフィス街として多くのビジネスパーソンが行き交い、週末には観光地として賑わう繁華街でもあります。ここは、まさにSiKiTO CAFEのコンセプトに合った客層が多く、発信力のあるエリアでもあります。
印象的なエピソード
1号店の開店時には、共同運営会社のLATTE GRAPHICが主導となって立ち上げを進行したものの、2号店の日本橋店では佐藤さんが初めて自らオープンの指揮をとることとなりました。
「1店舗目の立ち上げは、LATTE GRAPHICが主導してくれたので、安心して任せられました。でも、2店舗目では全てを自分で決めなければならなかったので、最初は非常に大変でした。予想以上に準備することが多く、細かなことまで目を配らなければいけませんでした。そんな中でも、経験豊富な友人に相談できたことは本当に心強かったです」と、佐藤さんは当時の苦労を振り返ります。
店内のコンセプト

SiKiTO CAFEのコンセプトは「四季のうつろいを、愛おしむカフェ」です。店内には、季節に合った切り枝が飾られ、訪れるたびに新たな季節を感じられるように工夫されています。春には桜、秋には紅葉、冬には雪景色を思わせる枝ものが飾られ、季節感を存分に楽しめます。それぞれの時間をほっと過ごせる“庭”のような存在のカフェです。
SiKiTOを感じてもらえる場所
SiKiTO CAFE 日本橋店では、カフェとしての楽しみだけでなく、SiKiTOの商品を実際に体験できる場としても魅力を提供しています。店内には、切り枝や花瓶、フレグランスなど、SiKiTOが取り扱うアイテムが飾られており、訪れるたびに自然と触れ合い、季節を感じることができます。
また、店内には物販スペースもあり、SiKiTOの商品をその場で購入することができます。中でも、剪定した細かい切り枝を活用した枝ブーケは、SiKiTOの枝もの定期便で出たロスを有効活用したエコな商品として、店頭限定で販売されています。これらの商品を手に取ることで、SiKiTOの世界観をさらに深く感じることができ、素敵なギフトとしても喜ばれそうです。
四季を感じる外観と内観の魅力
SiKiTO CAFE 日本橋店の外観には、季節感のある植栽が施されており、訪れる人々が四季の変化を感じられるのが魅力です。お店の前を通るたびに、季節ごとに異なる植物の表情を楽しむことができ、自然と調和した雰囲気が広がっています。
店内では、季節ごとに変わる切り枝が飾られ、訪れるたびにその変化を感じられます。さらに、日本在住のフランス人アーティストに依頼した、オリジナルのアート作品も展示されています。アートと自然が調和した空間で、より一層の魅力を感じることができます。
メニューのこだわり
SiKiTO CAFEのメニューは、季節感を大切にしています。季節の食材を使った料理やデザート、ドリンクを楽しめるのが魅力です。イタリアンをベースにしながら、八丁味噌を使用したハンバーグや、大福など和風テイストを取り入れた料理もあります。
季節のパスタ

季節のパスタは、生パスタを使用した四季で内容が変わるパスタです。夏のメニューは「赤海老とムール貝のペスカトーレ」。まるごと2尾の新鮮な赤海老がのった贅沢な海鮮パスタです。海老は生でも食べられるほど新鮮で、そのぷりっとした食感と自然な甘みが絶品です。海老の甘みがトマトソースと見事に絡まり、魚介の旨みを存分に楽しめます。
季節のグラスパフェ

季節のグラスパフェは、見た目にも美しく、季節ごとに異なるフルーツや素材が使われ、訪れるたびに新しい驚きがあります。盛り付けをしているグラスは、お花を飾ることができるものを使用。カフェの雰囲気に合わせて、食べる前から楽しめるビジュアルが広がります。
夏の季節には、ジューシーなマンゴーとサクサクとしたフィアンティーヌが飾られており、食べる前からその豊かな香りが広がります。マンゴーの甘さとフィアンティーヌの軽やかな食感が絶妙にマッチし、口に入れると爽やかな夏の味わいが広がるのがポイントです。
ドリンク
SiKiTO CAFE 日本橋店では、ドリンクメニューにもこだわりが詰まっています。日本の3つのワイナリーから直接仕入れたワインを取り揃えており、その土地の味わいを楽しむことができます。
ワイン以外で特におすすめするのは、「檜ジントニック」です。グラスに添えられたひのきの葉は、見た目にも印象的で、和の趣を感じさせるアクセント。ジンに漬け込まれた甘夏・かぼす・ゆず・山椒といった柑橘やスパイスが織りなす、爽やかで奥行きのある風味が主役です。ひのきの葉がもたらす視覚的なインパクトと、ジンの香りが融合し、五感で楽しむ一杯に仕上がっています。
他にも、カフェタイムのドリンクや、アルコール・ノンアルコールのドリンクを多数取り揃えています。
今後の展望とブランド強化

「まずはメニューなどを強化し、ブランドとして定着させていきたい」と語る佐藤さん。1店舗目から2店舗目までをオープンする期間が短かったこともあり、今はブランドを強化する時期と考えているようです。より多くの人々に愛される店舗作りを目指しています。また、女性のお客様が多いので、健康や美容に良いメニューを作ったり、プラントベースの料理を取り入れたり、より多様なニーズに応えるカフェへと成長させていく計画です。
新たな体験を提供し続けるSiKiTO CAFEで、季節の移ろいを感じながら、特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
お店からのお知らせ

SiKiTO CAFE 日本橋店では、平日7:00〜22:00、土日祝日9:00〜22:00と長時間営業を行っており、モーニングメニューも充実しています。卵の調理方法を選べる「エッグスユアウェイ」などを提供しているので、朝から気軽に利用いただけます。
また、店内はパーティー利用にも最適な空間となっており、夜はアルコールメニューも豊富で、会社の集まりにもぴったりです。
朝から夜まで、さまざまなシーンでご利用いただけるので、ぜひお気軽にご来店ください。
店舗情報
店名:SiKiTO CAFE 日本橋店
住所:東京都中央区日本橋2-10-4
電話番号:03-6262-6770
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13309792/
Instagram:https://www.instagram.com/sikito_cafe/
SiKiTO CAFE 公式HP:https://sikito.com/pages/cafe
株式会社TRINUS 公式HP:https://trinus.co.jp/
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