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飲食店を経営する方は、テレビに出てお店の認知度アップや集客につなげたいと考えるでしょう。しかし、取材を受けることは容易ではないため、どのようなことを実践すればよいか頭を悩ませてしまいますよね。
本記事では、テレビやメディアの取材を受けるための方法を紹介します。また、取材のメリット・デメリットも解説していきます。テレビ取材される方法を理解し、テレビからもお客様からも愛されて話題性のあるお店を目指しましょう。

なぜ「テレビ取材」なのか

SNSや口コミがある中で、なぜ「テレビ取材」が注目されているのでしょうか?こちらについて解説していきます。
飲食店 × テレビの相性〇
飲食店をテレビで紹介することは相性がよいと言われています。その理由は大きく3つあります。
- 視覚・聴覚で「おいしさ」が伝わる
- 「店主の想い」や「こだわり」がひとつの物語で紹介できる
- 視聴者が「行ってみたい」と感じやすい
特に物語で紹介できる点では、簡単なドラマ化をすることがよくあります。視覚的に面白く視聴者の記憶に残りやすくなるためです。グルメ番組が多く存在しているのも、相性が良いためなのですね。
PR手段として信頼性がある
テレビは「マスメディアの王様」とも呼ばれています。大きな影響力を持ち、地域のグルメ番組やニュースで紹介されることで、一気に認知度や信頼度が高まるのが魅力です。
テレビでのPRをすることで、信頼度が上がること間違いなしです。
テレビ取材を実現する3つの方法

テレビ取材が注目される理由を知ったところで、実現するための方法を3つ紹介します。
メディアへのアプローチ
飲食店側からテレビ局にアプローチする方法です。売り込みの方法とポイントは以下の通りです。
方法 | ポイント |
・テレビ番組の「情報提供フォーム」にアピールする ・番組会社のHPの「取材依頼」「企画募集」のページに情報を送る ・テレビ番組宛に直接メールやDMを送る | ・店の特徴(どんな店か、ユニークさ、地域性) ・写真やメニュー・テレビで取り上げたくなる内容(どんな感動ができるか、話題性はあるかなど) |
様々な方法で直接アプローチすることで意欲を伝え、テレビ取材を実現させましょう。
お店の「ストーリー性」を強化する
テレビではただ美味しいグルメを紹介するだけでなく、人のドラマやユニークなエピソードを重視します。ただ取材を受けるのではなく、お店に行きたくなる工夫に取り組むことも重要です。
例えば、
- 地域密着で〇年続く店
- 継承の危機にある郷土料理を守る店
- 店主が元〇〇(芸能人やスポーツ選手など)
テレビ取材を受ける前に、他の店にはない唯一無二な視点で自店を見直してみましょう。
情報発信
テレビ取材の多くは、リサーチ担当の人がネットや脚でネタを探すところから始まります。テレビ番組の目に留まるよう、日々情報を発信することが大事です。
飲食店の情報発信は大きく3つの方法があります。
InstagramなどのSNS | 普段の料理や日常、新商品の情報などを発信 |
Googleマップ | 口コミを充実させる |
ブログ | 店主やお客様とのストーリーを紹介する |
特にSNSは、定期的な投稿やハッシュタグを意識して投稿することが、より多くの人の目に留まる工夫といえるでしょう。
テレビ取材のメリットとデメリット

テレビ取材を実現することで得られるメリットはどんなものがあるのでしょうか。また、逆にどんなデメリットに注意すべきか、それぞれ解説していきます。
メリット
集客の効果絶大
テレビで取り上げられることによって、放送直後からお客様が急増するケースは非常に多いです。お客様が急増することで、高確率で売り上げアップにつながる可能性があります。
信頼性の向上
「〇〇テレビに出ました」という実績がそのまま店のステータスになります。そのため、テレビを見たほかの番組やメディアから、新たな取材に繋がることもあります。取材だけでなく、ほかの飲食店や番組とコラボするきっかけになることもあるのです。
SNSやWebでの拡散が加速する
テレビでの放送後、視聴者自身がInstagramをはじめとしたSNSで拡散をするケースが多く見られます。例えば、グルメインフルエンサーは情報に敏感なため、テレビのチェックも欠かさず行っています。影響力の大きい視聴者に拡散してもらうことで、さらに話題の飲食店になることができます。
デメリット
一時的な集客で終わる可能性も
テレビでの放送直後は繁盛しても、リピーターが定着しなければすぐに閑散としてしまうケースもあります。
対策として、大きく2つあげられます。
- 接客を見直す
- 再訪問キャンペーンなどの施策を行い、リピーターを増やす
それぞれの飲食店にあった施策で、集客を考える必要があるようです。
クレームや炎上の可能性
想像以上に話題になると、やはり批判的な意見が生まれるリスクも含んでいます。また、口コミに接客や商品に対して大仰に書く人もがいる可能性もあります。
このような事態を改善するためには、
- 口コミのマニュアル強化
- 働くスタッフの教育の改革
- SNS投稿時の言葉選び
などの対策があげられます。
マイナスな意見を言われたとしても、改善のヒントと捉え、信頼される店を目指しましょう。
テレビ取材を実現した飲食店2選

テレビ取材を実現させた人気の飲食店には、どのような工夫があったのでしょうか。人気店でテレビ取材を実現した事例を2つ紹介します。
うなぎ量深(茨城県)
茨城県笠間市にある2013年創業のうなぎの名店。160年受け継がれている秘伝のたれで作るうな重は伝説級。早朝15分で当日席が完売してしまうこともあり、大人気であることがわかります。
2025年5月にフジテレビのニュース番組「Live News イット!」で取材・放送されました。
お客様に感謝の気持ちをこめて行っている取り組みが紹介されており、お店が人気で行列が絶えない理由まで放送されています。
SNSを積極的に活用しており、Instagramだけでなく、YouTubeの投稿も行っています。うなぎを焼くシーンをあげたり、お店の誕生秘話を話している動画が注目を集めています。動画を投稿することで、視覚的に「おいしそう」と感じてもらいやすくなり、お客様の目に留まりやすくなります。テレビやメディア側からも見つけてもらいやすくなる工夫としても効果的ですね。
公式Instagram:https://www.instagram.com/unagi_ryoshin/
おむすび東雲(宮城県)
おむすび東雲は宮城県仙台市にあるおにぎり店で、間借り営業からスタートし2023年に実店舗へと移転オープン。平日朝10時の時点で満席で、出勤前に寄る方や外国人観光客にも人気です。
宮城のローカル番組「OH!バンデス」や「あらあらかしこ」などテレビ紹介は多数。約50種類あるおむすびは、東北の食材にこだわっているのが特徴です。東北での「おにぎりブーム」の先駆けであることは間違いなしです。
他にはない種類のおむすびや、様々なイベントなどへの出店で地域に密着した営業をしていることが、テレビ取材のきっかけのひとつといえるでしょう。
公式Instagram:https://www.instagram.com/shinonome_sendai/
まとめ

- 「ストーリー性」、「人間性」、「地域性」でテレビが求めるお店に
- SNSでのアプローチも地道に継続するとさらにメディアの目に留まりやすい!
メディア目線で考え、自分のお店を「取材されやすい存在」に整えることが、テレビ取材を目指す第一歩。テレビ取材の実現を目指すことが、自然とより良い飲食店作りへとつながります。お客様、テレビ取材者側の両方から信頼される店を目指しましょう。
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