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【コロナ禍で生き残るためにどのように活用すべきか!!】グルメサイトの最新機能&サービスのご紹介

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、飲食業界は大きく変化しています。特に、飲み会、接待を伴うアルコールを提供する飲食店では、店内予約が大きく減少し店舖の売上が半分以下になるケースが多い状況です。

これまで飲食店における予約売上は大きな割合を占め、そのほとんどがグルメサイトのネット予約に依存している状態が続いていました。これまで飲食店にとって大きく貢献していたグルメサイトが機能しなくなった昨今。飲食店はグルメサイトに依存していた状態から脱却し、自らの力で集客し、売上をつくる道を歩みだしています。しかしながら、これまで飲食業界に影響を与えていたグルメサイトの活用頻度が低下したととはいえ、ネット上にはこれまで蓄積してきた実績があります。

今回の記事では、ネット予約が減少し、飲食店とグルメサイトの関わり方を見直す必要性がある中、現時点でのグルメサイトの最新情報をまとめ、状況を知っていただくことで、今後の活用の仕方を判断する1つのきっかけになればと考えております。


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グルメサイトの最新機能&サービスのご紹介

食べログの最新機能

大切なお知らせ

引用元:食べログ

新型コロナウイルス感染拡大により飲食店の営業自粛要請が求められる時期に追加された機能になります。主に、現在の飲食店の営業時間など緊急性が高く、飲食店側がお客様に最初に伝えたい情報を記載する機能になります。

この機能に記載される情報例は以下になります。

  • 臨時休業、営業時間
  • テイクアウト、デリバリーの有無
  • 感染症対策の取り組み状況

※テイクアウト、デリバリーに関するおすすめメニュー情報の記載などもあります。

※1,000文字以内で記入することができるため、かなり自由に情報を記載することが可能です。

テイクアウト情報の掲載

引用元:食べログ

食べログTOPページに表示するテイクアウト情報の入力項目になります。

テイクアウトの営業時間、メニュー、画像などを登録することが可能です。また、食べログでは「食べログテイクアウト」と呼ばれるテイクアウト特化アプリも提供しています。そのアプリと情報連携することも可能になります。

注意点としては、食べログテイクアウトアプリに登録すると今後成果報酬型で費用がかかってしまうこと、また、通常の管理画面でのテイクアウト情報の修正ができなくなってしまうことが挙げられます。

テイクアウト売上の向上を目的にアプリ登録もありですが、まずは通常の食べログページでしっかりテイクアウト情報を掲載するのからはじめられると良いと思います。

衛生対策の表示

引用元:食べログ

7月以降から追加された機能になります。

店舖側で実施している主な感染症対策事例をページ上に表示することが可能になります。チェック項目と備考欄があり、簡単に情報追加することが可能です。現在飲食店を利用したいと考えているユーザーの関心として飲食店が独自に行っている感染症対策情報が挙げられます。

外食はしたいけれども、しっかり感染症対策を実施しているお店を選びたいというニーズの高まりを日々感じます。簡単な設定をすることで、お客様にプラスの印象を与えることが可能になるため、是非一度確認しておきたい機能になります。

代表写真設定の仕様変更

引用元:食べログ

検索エンジンでヒットした食べログページを検索すると出てくる店舖ページのTOP情報です。

これまでPC版では画像を最大5つまで設定することが可能でした。しかし、最近仕様変更がありこれまでのスマホ検索では3枚しか表示されなかったのと同じ仕様になりました。3枚の画像掲載を考えると店舖の看板メニュー(単品orコース)、店内画像、サービス画像(誕生日・お酒集合・調理風景など)がバランスが良いと考えられます。その他にもテキスト付き画像、スマホ表示特化した3枚組み合わせの一枚画像など、他店舖と違う画像を掲載しユーザーの興味を引く考え方もあります。

いずれにせよ、自分のお店の代表写真が現在何に設定されているかを確認してみることをお勧めします。

口コミの利用種類にテイクアウト・デリバリーが追加

引用元:食べログ

食べログの代表的な機能として口コミ投稿があります。その投稿の利用種類に「テイクアウト」「デリバリー」が追加されました。これにより、テイクアウトやデリバリーに関する評価も対象になるように変更されました。現在のコロナ禍の中でテイクアウト、デリバリーサービスを実施されている店舖が多くなりましたので、今後テイクアウトやデリバリーに関する口コミが増えることが考えられます。

ユーザー側としては様々な視点での口コミ情報が増えることは良いものの、飲食店側はデリバリーを外部企業のサービスに委託しているケースも多く、そのデリバリー配達員の過失があった場合も店舖の評価をされてしまう可能性もあります。デリバリーを実施している飲食店については、より料理提供のフローに注意が必要かもしれません。

食べログの最新サービス紹介

ここでは、食べログとして新しく提供しはじめたサービスについてご紹介します。印象としましては、コロナによってサービスが開発されたというよりも、コロナ禍によって前倒しでサービスがスタートした印象が強いです。まだまだ、認知されていないサービスもありますので、この機会に知ってもらい、今後の飲食店経営の参考になればと思います。

食べログテイクアウト

引用元:食べログテイクアウトhttps://tabelog-takeout.com/owner/

食べログが提供する飲食店のテイクアウト情報アプリになります。

お店選び、商品の事前注文、決済を行えるシンプルなテイクアウト特化のアプリになります。現在はスタートアップキャンペーンを実施しており、初期費用、サービス料、販売手数料が無料となります。販売手数料については販売開始後1ヶ月間が0円になり、その後1オーダーあたり売上の9%が販売手数料とし発生します。ランニングコストはかからないため、テイクアウトアプリを全く導入していない店舖には選択肢としてありかもしれません。

食べログMall

食べログmall
引用元:食べログmall https://mall.tabelog.com/?cid=group_tblg-pc_top-feature

食べログ運営によるグルメ通販サイトになります。

食べログのネットワークを活用し、厳選した美味しいグルメのお取り寄せができるサービスになります。飲食店側としてはEC事業の強化。ユーザー側としては食べログ厳選の安心感から美味しいグルメがお取り寄せ可能。ECセレクトショップということで真新しさは感じられませんので、今後どのように展開されるのかが注目です。

食べログ仕入

スマホ発注
引用元:食べログ仕入 https://shiire.tabelog.com/?cid=member_screen_oshirase&utm_campaign=tabelog_member&utm_medium=oshirase&utm_source=member_screen#anc-lp-consumers-merit

食べログが提供するスマホ発注アプリです。

食べログの店舖会員に登録されている方向けのサービスになります。アナログな発注作業をデジタルに切り変えるサービスは現在も様々なものがあります。こちらのサービスは食べログ会員の付加価値サービスのような位置づけになりそうです。食べログ会員であり、スマホ発注に興味がある店舖様はこちらで一度試してみるのはありかもしれません。

ぐるなびの最新機能

衛生対策のアイコン表示

引用元:ぐるなび

入力方法

表示状況

ぐるなびのTOPページに衛生対策に関する情報を掲載できる機能があります。「レストラン基本情報編集」→「席・設備の編集」→「衛生環境に対する取り組み」から対象項目をチェックすることで表示可能になります。ぐるなびページでチェックされていない飲食店様はすぐに設定できる内容となりますので、是非対応することをお勧め致します。

テイクアウト情報のアイコン表示

こちらは「レストラン基本情報編集」→「メニューのサービス・関連情報の編集」内に設定項目があります。チェックすることで、店舖TOPページの店名周辺に「テイクアウト」のアイコンを表示させることが可能になります。

ぐるなびの最新サービス紹介

ぐるなびFOODMALL

ぐるなびFOODMALL
引用元:ぐるなびFOODMALL https://foodmall.gnavi.co.jp/pr/?sc_lid=foodmall_about_pr

こちらのサービスは「飲食店関係者限定で通常販売価格よりも最大50%OFFで食材を購入できるECサイト」です。

ぐるなびのネットワークを活かして、飲食店と生産者をつなげるサービスがスタートしました。生産者の問題としては流通量が減少し在庫が滞留してしまうこと、飲食店はテイクアウト、デリバリー、新商品開発など新しいチャレンジをしたいもののコストがネックになってしまう課題があり、その解決につながるECサイトになります。コロナ禍の中で、新チャレンジを検討中の飲食店にとっては新しいアイデア創出のきっかけになるサイトになるかもしれません。

HOT PEPPER グルメ

テイクアウト情報の掲載

食べログ、ぐるなびと同じように「テイクアウト」情報の専用ページが追加されました。これまでのメニュー編集と同じように「店舖管理TOPのサイドメニュー」→「ページ編集のテイクアウト」から編集可能になります。メリットとしてはテイクアウト情報を記載できるだけでなく、ホットペッパーの「テイクアウト特集ページ」への店舖掲載が可能になります。

引用元:HOT PEPPER グルメ

https://www.hotpepper.jp/takeout/

衛生対策の表示

ホットペッパー内にも感染症対策の関連情報記載が可能になりました。サイドメニュータブ「お店詳細情報」から店舖情報の編集が可能となり、感染症対策項目があります。チェックするのみの仕様となりますので、すぐに記載可能なので、ホットペッパーに掲載している店舖はチェックされることをお勧め致します。

食事券の設定

ホットペッパーでは先払いで購入できる「お食事券」とい機能がありました。その機能を活用して特集ページを立ち上げ、飲食店支援サービスとして展開しています。こちらの「食事券」機能も店舖管理画面からすぐに設定が可能となります。ユーザーとしてはポイントを利用した購入やポイント獲得もできるため、意外とお得な利用もできます。

コロナ禍におけるグルメサイトの活用方法

活用するメリット

予約獲得にはやはり効果的

コロナショックにより飲食店利用(予約は)3月末から大きく減少しました。感染者数のの減少拡大が繰り返される中、予約数も安定していない飲食店がほとんどかと思います。しかしながら、予約がどのように入るかというとグルメサイトからの予約がほとんどかと思います。それほどまでに、グルメサイトからのネット予約(当日予約)が定着しました。

結果的に、コロナ禍においてもグルメサイトを完全に切り離すことは難しいと考えられます。特に、コロナ禍により事前予約ではなく当日予約が圧倒的に増加している印象です。

当日予約の管理などにはやはりグルメサイトの管理システムが最も使いやすいため、引き続き、状況に合わせて活用していくことをおすすめ致します。

店舖情報を調べるユーザーには必須

最近ではGoogleマイビジネスやSNS経由の飲食店探しも増加しました。しかしながら、知るきっかけにはなるものの、最終的にお店を決める際の情報はグルメサイトを経由することが多いです。

そのため、これまでご紹介してきたように、営業時間、最新メニュー、店舖の感染症対策、ネット予約の管理など、正確な情報管理は必須かと思います。各グルメサイトでも機能改善などを定期的に実施していますので、その情報も確認しながら、利用できる機能は最大限活用することをお勧めします。

活用するデメリット

費用対効果が見合わない

グルメサイト活用の今後大きな課題は費用対効果になります。これまで同様利用していきたいところですが、店舖の売上が見込めない中、販促費用の見直しは必須です。

そのため、まずは各媒体の掲載の圧縮また、掲載媒体の削減を行う必要があるかと思います。自店のこれまで貢献した媒体を客観的に把握し、掲載費の集約を行います。店舖のあるエリアや客層、店舖の業態によっても効果が異なりますので、様々な視野から分析していくことがよろしいかと思います。

また一度媒体解約するとスタートすることが難しかったり掲載金額が異なる場合もありますので、最低の掲載金額で様子を見るのもありです。是非各媒体の営業担当者に相談することをお勧め致します。

情報の管理が難しくなる

現在、多くの飲食店がテイクアウト、デリバリーを実施しているかと思います。その際、管理する媒体や管理画面が増えてしまい、情報管理のミスや編集作業が追いつかないケースも出てきます。

日々、飲食店向けの新しいサービスがリリースされ、試して見たいところですが、それによって自店との相性の良いサービスを見つけられない事態は避けたいところです。新しいサービスを試すことも必要ですが、その場合、現状使用しているサービスを停止する選択肢も必要になるかと思います。

現時点でのおすすめ活用方法

①掲載媒体、費用を見直す

有料媒体のプラン見直し→最低プランor契約解除。店舖として延命することが最優先となります。まずは、販促媒体、販促費用を整理することが大切です。コロナ禍の流れを見ながら、責めるべき時期に合わせて体力を温存すると良いと思います。

②グルメサイトの営業担当者から情報収集する

現在はエリアによって、飲食店の重要は大きく異なります。多くの飲食店状況を把握している飲食関連の営業マンや関係者から情報を収集し、しっかりと売上をつくる戦略を考える必要があります。

③引き続き利用する媒体の機能やサービスはしっかり使う

飲食店ページへのアクセスは以前に比べ半分以下になりました。しかし、外食する方は必ずいます。またその際は店舖情報(営業時間、メニュー、感染症対策)を事前に調べる傾向が強くなりました。そのため、ネット上に掲載している媒体情報は正確に管理することが必須と考えられます。

最後に

7月8月と全国的にコロナ感染者数は増加し、飲食店(外食)市場は引き続き、厳しい状態が続いています。これまで売上に大きく貢献していたグルメサイトはあまり機能しない中、各店舗独自の営業努力が必要となります。

店舖として新しい営業へのチャレンジを行いつつも、グルメサイトはこれまでの強みが完全に失われたわけではありませんので、現状でも活用できるポイントを見極めて是非活用していきたいところです。

今回は現時点でグルメサイトの活用できるポイントをご紹介しましたので、店舖で活用できるとこあ是非試して頂ければと思います。今後もグルメサイトに関する動向はリサーチしていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。

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