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飲食トレンド

【“中食”が浸透している今、他店と差をつける提供方法とは?】手渡しした瞬間から印象が変わるテイクアウト容器をご紹介

昨年から続々と需要が高まっているテイクアウトやデリバリー。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が提示されるたびイートインのみでの営業は限界が見え、新たな手法を取り入れるお店が増えてきました。そうしたなかでお客さまにとって印象に残るお店とはなんだろうか?また、他店との差をつける提供の仕方とは?時代にうまくあわせながら、独自の提供方法を見つけていきましょう。

テイクアウトの需要

外食市場におけるテイクアウト需要の変化

昨年は新型コロナウィルスの影響によって外出に制限がかかり、“おうち時間”なる自宅で過ごす時間が増えた方が急増。それによってライフスタイルの変化が各々生じるなかで、食事の支度に手間を感じたり、自分の手料理ではなく別の料理が食べたいなど食に関しては多くの方に思うところがあった期間でもあります。

参照:https://corporate.gnavi.co.jp/release/2020/20200521-019310.html

参照:https://corporate.gnavi.co.jp/release/2020/20200521-019310.html

そうしたさまざまな声があり、ぐるなびが実施したWEBアンケートを見ても、消費者のテイクアウト利用が今後も増えていきそうなことが分かります。利用者の声には「テイクアウトを実施する飲食店が増えたことで選ぶ楽しみがある」「入ったことのないお店の料理を食べられる」と以前と比べて選択肢があることに楽しむ様子が伺えます。それらの声があることには、イートインだけでは得られないお客さまがいて、実施していないお店は損をしている可能性があります。

コロナをきっかけに中食事業に参入し始めたお店が急増

参照:飲食店.COM(株式会社シンクロ・フード)調べ
(https://www.inshokuten.com/research/company/)

売上が例年に比べて8割減など、大幅に被害を受け多くのお店が経営維持に苦戦しました。当初は店舗の前で即席テイクアウトコーナーをつくり、販売を始めるお店もよく見かけましたが、今やデリバリーサービスアプリも多く活用されるなどテイクアウトやデリバリーに力を注ぐ時代に。

緊急事態宣言発令前である昨年4月3日~4月6日の期間に514名の飲食店経営者・運営者にとったアンケートではすでに、ほぼ半分がテイクアウトに関心を持っている様子。

参照:飲食店.COM(株式会社シンクロ・フード)調べ
(https://www.inshokuten.com/research/company/)

そして実際テイクアウトを行っているお店が大半を占めているのが分かります。

イートインでは集客が厳しくある今、お店の味を別の形で提供することが大きな鍵となってきそうです。

飲食店のテイクアウト事業について

大手飲食店チェーンでも中食を意識した動きが目立ってきました。従来のやり方では限界が見え、時代の流れに柔軟にのることで、リピーターのみならず新しい客層を得ることも可能に。

スシロー

コロナの影響を受ける前から持ち帰りサービスを取り入れていたお店の一つ、あきんどスシロー。体制がもともと備わっていたため進めやすかったことも大きいですが、時期によっては自宅で楽しめる「手巻き寿司セット」を用意するなど“おうち時間”に寄り添うメニューを追加したりと世間の流れに合わせてきました。また他にデリバリーや、待ち時間ゼロで受け取れる“自動土産ロッカー”の設置、更には持ち帰り専門店を今年2月にオープン。これまで郊外を中心に出店してきましたが、駅構内に構えることでより手軽になり、幅広い方が利用できるようになりました。

鳥貴族

料理のボリュームやそのコスパの良さに高評価を得ている、鳥貴族ホールディングス。昨年夏頃にテイクアウトメニューを導入しましたが、年内にはテイクアウトやデリバリーに重きを置いたチキンバーガー専門店を始めると発表しました。これまでと変わらず、原材料は全て国産を使用していることで新鮮・安心安全なものを提供、購入しやすい価格帯の予定なのでこちらも既存の居酒屋のように好まれそうな印象。

ロイヤルホスト

ロイヤルホールディングスが運営するロイヤルホストでは、コロナの影響を受ける前(2019年)から冷凍食品をオンラインや一部店舗にて展開しています。「レストランクオリティの味を家庭でも楽しめる」そして「世界各国の味が楽しめる」といったコンセプトを加えて飽きの来ないラインナップを用意し、手早く味わえるだけでなく保存に便利というのも好評を得ている理由の一つに。

素材の種類

いざ中食を導入するにも、提供の仕方はさまざま。そこでここではテイクアウトに欠かせない備品、容器とカトラリーに注目してみます。近年話題になっている環境問題に対し、意識しながら生活している消費者が増加。そのためチェックされるのはメニューだけでなく、環境への配慮がなされているかも含まれてきます。飲食店の”取り組みをみせる”チャンスでもあるテイクアウト、どんなエコ素材があるのか確認しておきましょう。

紙(クラフト)

参照:https://www.packstyle.jp/sp/act-detail/genre-9/orikane_cd-00609133/

KMランチボックス 未晒 M【weeco】単価¥62.00

一般的に使用されているプラスチック製の代替え、いうと紙を想像する方が多いと思います。プラスチックと比較すると強度は劣りますが、内側にフィルムが貼られているため水分や油分の染みはありません。また一見滑りやすいく感じる素材ですが、重ねやすいように工夫を凝らした型が多いので、実際は店頭で陳列するにも問題ない作りです。メーカーによってはFSC認証の材木を使用しているものも販売しています。

ファルカタシンゴン材

参照:https://www.packstyle.jp/sp/act-detail/genre-9/orikane_cd-00650634/?gclid=Cj0KCQjwvYSEBhDjARIsAJMn0lgdJS4ZC6hJ76BuPECiqGtcCJRAdxx2ZidYM1SSTC6URyWg6pOytIgaAu-DEALw_wcB

ファルカタ丸148-H45 本体【weeco】単価¥76.40

木材は有限な資源の一つ。ですがファルカタシンゴン材は成長が早い木なので資源の枯渇を避けられるエコ素材と言われています。軽くて柔らかく、木目も強調してこないやや白みがかった色合い。表面にラミネート加工など施してあるので食材がくっつきにくく、木材ならではのあたたかみや高級感もある見た目が好印象です。

バガス/パルプモールド

参照:http://www.bamlee.net/smartphone/detail.html?id=000000002043&category_code=ct467&sort=recommend&page=1

モールド容器 DKZ-1-FT (ふた付)単価¥72

葦といった非木材系の原料を使用したものやサトウキビから作られている素材もポピュラーです。砂糖を作り出す過程で出てしまうサトウキビの搾りカスを活用しているため、資源を無駄なく使えることに評価が高いです。他の植物由来の素材と組み合わせているため、比較的紙より厚みがあり安定しています。

参照:https://takepack.jp/collections/banboo

竹皮プレス 単価¥115.5

参照:https://takepack.jp/collections/banboo/products/wasara-竹スプーン

WASARA 竹スプーン 単価¥36.3

竹は成長が早く、天然素材で持続可能な資源。軽くて丈夫なためお箸に使われているのをよく見かけます。竹の皮は保湿力に長け、また他の素材に比べてデザインや色合いがしっかり出ているので似合う料理だと見栄えがぐっと上がります。

基本的に全て電子レンジの使用は可能です。液体漏れや強度など、私たちが抱く心配は大まか解消されているものばかりなのであとは料理との相性や予算との相談かと思います。サンプルを取り寄せて比較してみたり、自店にぴったりな備品を見つけておきましょう。

容器・カトラリー販売サイト

上記で挙げた種類にも特化しているサイトです。普段使用しているサイトも見直してみると、新しい型や種類が出ている場合もあります。いつものアイテムを購入する前に、改めてチェックを。

容器スタイル

https://www.packstyle.jp

Take pack

https://takepack.jp

BMT

https://www.bmtarget.com

BAMLEE

http://www.bamlee.net

e-cafe supply

https://e-cafesupply.com

改めて振り返りたい点

初心に還るように、些細な点を見逃さないようにしましょう。今一度提供の仕方、SNSやネットでの投稿の仕方の確認や見直しを。

SNSでの投稿

今や活用なしは考えられないほど影響力のあるSNS。アカウントを作ったはいいものの、定期的に投稿はできていますか?ハッシュタグや位置付けなど、こまめに情報を載せることでお店を見つけやすくしましょう。

手書きメッセージ

チェーン店とは違うあたたかみを感じられるところも、個人経営店の醍醐味。蓋に一言書いてみる、メッセージカードをつけるといった一工夫も見てる方はいます。店頭での接客ももちろん大切ですが、ちょっとしたところにそういった思いが添えられていると嬉しいものです。

盛り付け方

イートインのような盛り付け方をそのままとはいかなくても、ただ容器に詰め込むだけにはなっていませんか?蓋を開けて目に飛び込んでくる印象も大切に。料理にあった容器を使えているか、持ち帰りされることを踏まえて崩れにくい盛り付け方ができているかなど心配りを。

まとめ

お客さまと接する時間が以前より減少した今、お店の魅力を伝えるチャンスも限られています。そうした条件下で、些細な部分からもお店のコンセプトや取り組みが垣間見えるとお店のファンはきっと増えていくはず。他店との差をつけるためもありますが、何より自分たちお店の魅力を上げる提供の仕方を見つけていきたいですね。緊急事態宣言やまん防など今後もどうなるか読めませんが、時代の動きに柔軟に合わせて都度工夫していきましょう。

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