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人手不足は飲食店の大きな課題のひとつ。急な欠勤や団体予約など「今だけでも人手を増やしたい!」という場合もありますよね。スポットワークは必要なときに必要な時間だけ採用できる点から、飲食店にもワーカーにも年々人気が高まっています。この記事ではスポットワークのメリット・デメリットに加えて、おすすめのスポットワークサービスについて5つ紹介します。人手不足を解消したい飲食店の方は、ぜひチェックしてください!
スポットワークとは?
最初に、スポットワークについて説明します。よく似たワードとの違いも認識して、効果的に活用しましょう。
スポットワークの概要
スポットワークとは、「スポット」と「ワーク」を繋げた造語で、単発・短期間のみの雇用形態を指します。スキマバイトとも呼ばれるように、必要なときにだけピンポイントで必要な人材を確保できます。飲食店はあらかじめサービスに登録して求人を出すと、マッチングした働き手を一定時間だけ雇用できます。
ただし、一時的ではあっても雇用契約を結ぶことになるので、労働基準法や最低賃金を守らなければなりません。
ギグワークとの違い
一方、ギグワークとは、「ギグ(1回きりの契約)」と「ワーク」でできた造語です。ギグワークもスポットワークと同様に雇用契約を結ぶ場合もありますが、業務委託という働き方もあります。
業務委託の場合は委託・受託という対等な関係となり、雇用側が働く時間や場所を指定できません。
飲食店がサービスを選ぶポイント
ここでは、飲食店がスポットワークサービスを選ぶポイントについて3つ紹介します。サービスによって特徴が異なるので、自店とマッチしたものを選びましょう。
すぐ優良ワーカーとマッチするか
「今日の夜に急遽人手が必要になった」というように、すぐにワーカーとマッチしたい場合もあるでしょう。すぐに優良なワーカーを見つけるには、登録人数が多いサービスや即日対応可能なサービスを選ぶことが大切です。
手数料などコストを抑えられるか
スポットワークサービスを利用する際、ワーカーに支払う報酬以外にも、システム利用料や手数料などが発生します。コストを抑えるためには、報酬だけでなく手数料などが安いサービスを選ぶことをおすすめします。
ワーカーを引き抜きしやすいか
スポットで働いた人をそのまま直雇用したくなった場合、引き抜きが可能かどうかも重要です。引き抜きNGなサービスや別途料金が必要なサービスは、せっかく良い人材を見つけても雇用しづらくなるでしょう。長期雇用を見据えている飲食店は、引き抜きの融通がきくかどうかもチェックしてください。
おすすめスポットワーク5選
最後に、おすすめのスポットワークサービスについて5つ紹介します。それぞれの特徴を把握し、自店にぴったりのものを選びましょう。
タイミー
公式サイト:https://timee.co.jp/
タイミーは有名スポットワークサービスのひとつで、以下のような特徴から、ワーカーにとっても企業にとっても使いやすいと言えるでしょう。
- ワーカーが700万人以上と多い
- 優良ワーカーへ優先的に求人を公開できる
- 引き抜きが無料
ニーズにマッチした人材を選びやすい点や長期雇用の人材を見つけやすい点など、総合的なメリットで選びたい飲食店におすすめです。
シェアフル
公式サイト:https://sharefull.com/
シェアフルは650万人以上のワーカーが登録するサービスで、以下のような特徴があります。
- 求人掲載費が無料
- 即日応募が可能
- 事前質問でミスマッチを回避しすい
掲載費用がかからず、採用が決まってからのみ費用が発生するというコスト的なメリットがあります。また、アカウント登録後最短5分で募集開始できるので、緊急時でも安心です。
メルカリ ハロ
公式サイト:https://hallo.mercari.com/
メルカリ ハロはスキマバイト募集サービスで、以下のような特徴があります。
- 15分単位の超スポットの募集が可能
- 電話・メールでのサポートあり
- 初期費用・掲載費用が無料
最短15分からの募集が可能なので、本当に必要な時間分だけワーカーを募集できます。電話やメールでのサポート付きなので、疑問がある場合も安心です。
スキマワークス
公式サイト:https://sukimaworks.app/
スキマワークスは2020年にできた比較的新しいサービスで、以下のような特徴があります。
- 求人に対する応募率は90%超え
- 飲食店勤務経験者が85%
- ワーカー登録数は東京都内だけで1万人
応募率が高いうえに、飲食店勤務経験者が多いことから、即戦力をすぐに確保しやすいと言えるでしょう。東京都内で利用している飲食店が多いです。
スポットシェフ
公式サイト:https://spot-chef.com/
スポットシェフは、フリーランスのシェフをスポットで採用できるサービスで、以下のような特徴があります。
- スキルのあるシェフを採用できる
- 無駄な広告費をカットできる
- 食材費も人件費も節約できる
洗い場やホールよりもスキルが求められるシェフも、最低3時間から簡単に応募できます。シェフを雇うまでにかかる広告費や人件費なども効率的にカットできます。
活用するメリットは?
飲食店がスポットワークを活用するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
必要最低限のコストで抑えられる
アルバイトやパートを雇用すると、店の事情に関わらず継続的なコストを支払わなければなりません。
一方、スポットワークは「急な欠員が出た」「今日は団体予約があるのでスタッフを数名増やしたい」というように、必要な日時のみ増員ができます。
さらに、スポットワークサービスが管理代行するため、契約書の締結・労働時間の管理・社会保険の手続きなどが不要で、従業員の管理コストもかかりません。
システム手数料などを差し引いても、長期雇用の人材よりもコストを抑えられるでしょう。
募集が来る可能性が高い
飲食店だけでなく働き手も同様に、スポットワークを必要としています。働き方が多様化し、「レギュラーバイトは難しい」「時間があるので今日だけ働きたい」という人にとって、高いニーズがあります。
長期的なアルバイトのように熟考する必要もないため、場所や日時がマッチすれば、通常の求人よりも気軽に応募しやすいでしょう。
直雇用人材を確保しやすい
スポットワークサービスによっては、単発で働いたワーカーをそのままスカウトして直雇用することも可能です。実際の様子を見ているので、人柄やスキルなどを知ったうえでスカウトできるメリットもあります。長期的な人材を探している飲食店にとっても、スポットワークは活用すべきサービスと言えるでしょう。
活用するデメリットは?
一方、以下のような3つのデメリットもあるので注意してください。
人材のミスマッチもありうる
簡単な登録ですぐに働き始められるというメリットがある一方で、必ずしもニーズとマッチした人材が見つかるとは限らないというデメリットもあります。求められるスキルがなかったり、当日ドタキャンをされたりするリスクに加えて、応募が来ないリスクもゼロではありません。
ミスマッチを防ぐためにも、募集要項や条件は具体的に記載しましょう。
教育システムを整える必要がある
スポットワークは数時間だけの契約なので、教育にかけた時間と労働時間が割に合わないという可能性もあります。特にその職場ならではのルールややり方がある場合は、教えている時間が長くなり、実際に働いてもらう時間がどんどん減ってしまう……という事態になりやすいでしょう。
また、そのときのシフトによってはスポットワーカーへ教育できる人がいない可能性もあります。働き方だけでなく勤怠管理なども含めて、教育システムを整える必要があります。
人材が定着しづらい
スポットワーカーは、場所や日時がマッチしたからその職場を選んだという場合が多く、1回きりで同じ職場には来ないというケースも珍しくありません。毎回違う人が来ると、そのたびに教育の時間・人員を取られ、戦力を確保できないという事態になります。
まとめ
- スポットワークサービスは必要なときにだけ人材を採用できて経済的
- ミスマッチを回避しやすいサービスを選ぶことが大切
- スポットワークサービスはワーカーにとっても需要が高まっている
適切なシフトが都度変わる飲食店にとって、直雇用の従業員だけで完璧に運営することは難しいかもしれません。急な欠勤や団体予約など必要なときだけ人手を増やしたいときは、ぜひスポットワークサービスをうまく活用しましょう!
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