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【2024年最新】飲食&外食トレンド予想!大注目の食品や食材の特集

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2024年に大注目の飲食トレンド予想をお届けします!2023年は、進化系クロワッサンやおにぎり専門店、ライスペーパー、ガチ中華、2Dスイーツなどがトレンド入りしました。2024年にブームになる食材、素材は何でしょうか?また、どのような食品がトレンド入りするのでしょうか。今回は、2024年の飲食トレンドを予想してみましたので、ぜひ最後までご覧ください。

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【カテゴリ】食材


まず、「食材」のカテゴリから考えていきましょう。2023年は米粉やライスペーパーなどの人気が上昇してきたことから、2024年もさらに、米や米粉食品の定着が進むと考えられます。近年のアジアンブームとも相まって、引き続きライスペーパーや、フォー、お粥などの米を使った食品は人気が継続するのではないでしょうか

米、米粉食品(お粥、フォー、ライスペーパーなど)

中華や、韓国・台湾・ベトナムなど、アジア料理がより注目されている昨今。スープの旨みを含んだ中華粥やナンプラーを加えるアジアン粥、米粉を使った平たい麺「フォー」、米粉で作られたライスペーパーなど、米を使ったアジア料理の人気が高まると言えるでしょう

日本食としては、健康志向が高まっていることから、さらに、寿司、おにぎり、米粉を使用したパン、スイーツなども人気が続きます。日本で古くから親しまれる「米」ですが、食業界での注目はさらに高まっていくと言えます。

プラントベースフード

プラントベースフードとは、動物性の原材料ではなく、植物由来の原材料を使っている食品のことです。大豆ミートやオーツミルクなどがこれに当たります。サステナブルや体調管理などの観点から注目されている「プラントベースフード」。調理技術も高まってさらに美味しくなり、動物性食品に慣れている人の口にも合うようになっていくのではないでしょうか。そして、植物性を原料としたものが、動物性食品の代替食品として注目されていくと考えられます

高タンパク食品(豆類をベースとした食材)

タンパク質を多く含む、高タンパク食品も注目です。豆100%で作られた、糖質オフ・グルテンフリーの豆の麺「ZENB NOODLE」や、低糖質のキッコーマン「大豆麺」には、植物性のタンパク質がたっぷり含まれています。また、様々な豆をパウダー化し、食品に練り込んだ商品も増加傾向にあります。大豆パウダーやひよこ豆パウダーなどは、パンや菓子だけでなく、カレーやパスタに加えることで、栄養価やコクが増すと言われています。

植物性チーズ(ヴィーガンチーズ)

「植物性チーズ」は、牛乳を原材料に使用せず、大豆やココナッツなどの植物性の原材料で作られるチーズのことで、ヴィーガンチーズとも言われていますViolifeは2013年にギリシャで誕生した植物性チーズのブランドです。ココナッツオイルを使用し、アレルギー物質(特定原材料等)28品目を使用していないのだそうです。そのため、ヴィーガンの方だけでなく、アレルギーを持つ方も楽しむことのできる植物由来のチーズなのです。また、六甲バターでは、「チーズ好きのための植物性」を掲げた「QBB PLANT MADE(キュービービー プラントメイド)」を立ち上げ、アーモンドを原材料とした植物性チーズを販売しています。動物性食品が原料のチーズとは異なる味わいで、何かしらの制限のある人も楽しめる植物性チーズは、今後も注目の食品です

【カテゴリ】料理


2023年は「ガチ中華」がトレンド入りを果たしましたが、中華に限らず「韓国料理」「台湾料理」なども変わらず根強い人気ジャンルになっています。今後は「ベトナム」「インドネシア」「ミャンマー」「マレーシア」「フィリピン」「カンボジア」などの東南アジア各国の料理が、日本人好みの味で、提供される可能性が高まっています。ここからは、そんな「料理」ジャンルについて考えていきましょう。

東南アジア料理

東南アジア料理は、国や地域などにより味わいは異なりますが、ハーブやスパイスなどを使った奥深い味わいが特徴です。今後は日本でも、東南アジア各国の料理が日本人好みの味に調整され、提供されると思われます

例えば、チェッターヒンは、ミャンマ―のチキンカレーです。こってりした味わいだけれど、インドカレーよりもスパイスの味わいはマイルド。マレーシアやシンガポールの肉骨茶(バクテー)は、骨付きの豚肉で作るスープで、数種類の生薬やスパイスが入っています。このような東南アジア料理が、新たなブームを作る日も近いかもしれません。

メキシコ料理

メキシコ料理は、ユネスコの無形文化遺産に登録されており、食文化として有名ですが、日本ではまだまだ一般的ではない料理もあります。しかし、近年タコス店が増えていたり、薄焼きパンの「トルティーヤ」が浸透してきていたり、少しずつ料理ジャンルとして興味を持たれるようになってきました。そこで、大手企業によってアップデートしたメキシカンを仕掛ける流れが起きていますそのため、2024年も注目の料理ジャンルです

ギリシャ料理

ギリシャ料理は日本料理と似た特徴があり、野菜や海の幸をシンプルな調理方法で食べる料理と言われています。オーガニックや無添加などの自然派の食材、食品を使用する流れが強まっている中で、ギリシャ料理はヘルシーな料理という印象もあり、注目を集めています

世界的に注目されている料理ということで、今後日本人に合わせてカスタマイズされた料理が生まれてくるのではないでしょうか。

【カテゴリ】ドリンク・飲料


続いて、「ドリンク・飲料」についてのトレンド予想です。世界的に「あえてお酒を飲まない」ソバーキュリアスの考えが広まってきています。日本でも、年々アルコールの消費量が減少し、大きな飲み会の開催も減少しており、お酒を飲む機会が縮小していると言えます。一方で、サントリーが展開しヒットした「翠ジン」は食事に合うお酒で、食事と共にお酒を楽しむ傾向にシフトしていると言えるでしょう。そのため、食中酒はもちろん、アルコールを控えたい人の間では低アルコールドリンク、ノンアルコールドリンクの需要が高まっています

ノンアルコールドリンク

ノンアルコールドリンクの市場は、近年も拡大しています。缶のノンアルコールドリンクだけでなく、ソバーキュリアスというスタイルが広まったことで、ノンアル専門店も増えてきています様々な理由からアルコールは控えたいけれど、バーの雰囲気を味わいたいという人でも楽しめるのが特徴です。「ノンアルコールビール」はもちろん、「モクテル」というカクテルを真似たという意味の造語もある「ノンアルコールカクテル」も人気です。ノンアル専門店は、今後も店舗が増えていくのではないかと予想されます。

クラフトドリンク

クラフトドリンクでは、「クラフトビール」「クラフトコーラ」「クラフトジンジャーエール」「クラフトレモネード」などが人気を博しています。ハーブ、スパイス、果実などを店舗ごとにオリジナルにブレンドしたシロップを製造し、ソーダで割るなどアレンジをして楽しむことができます。製造元のコンセプトや個性が際立っている点も若者にうける要因です様々なドリンクで「クラフト」化が進んでおり、2024年は「クラフトティー」にも注目したいです。持参したボトルにクラフトティーを提供してくれるサブスクリプション形式の店舗もあり、クラフトドリンクをより手軽に味わうことができます。

自然派ワイン

自然派ワインには、明確な定義はないそうです。一般的に、無農薬や有機栽培で育ったぶどうを使い、天然酵母で発酵、酸化防止剤をできるだけ少なく抑えて作るなどが自然派ワインの条件なのだそうです。この自然派ワインは、現在では色々な飲食店で飲むことができます。欧州の方では、自然派ワインづくりに切り替える生産者も増えているということもあり、自然派ワインが主流になる可能性もあります。引き続き、注目していきたいところです。

【カテゴリ】店舗


近年の宴会需要の低下、特にコロナ禍で大規模な宴会が大きく減少しました。忘年会など会社での宴会が減少した一方で、プライベートの飲み会を楽しむ人は増えてきたように思います少人数での外食は、お店の個性を楽しむ傾向が強いです。そのため、その個性を最大限に活かしやすい、小規模なカウンター席中心の店舗の人気が高まるのではないでしょうか

ライブ感を味わえる本格派店舗(炭火焼き・鉄板焼き)

ライブ感を味わえる本格派店舗、つまり、カウンター寿司や、炭火焼き、鉄板焼き、うなぎ屋などでは、「本格的な体験」がキーワードとなってくるでしょう。目の前で行なわれるライブ感のある調理を体験して食事を楽しむことが、お客様の目的となる場合もあるでしょう

また、日本人だけでなく、インバウンド集客も見据えた業態開発が加速している傾向にあると言えます。

わかりやすいストーリーやコンセプトのある店舗

近年の店舗には、明確なコンセプトやストーリーも重視されています。誰が、どのような思いでスタートさせた店舗なのかをユーザーに伝えることもより重要になってくるでしょう

例えば、ゼネラルオイスターでは、直営店舗に加え、牡蠣の種苗・生産・浄化加工から販売まで一貫して行っています。「オイスターの未来を創り、食文化の進歩発展に貢献する」という企業理念のもと、オイスターバーの経営などを行なっているのです。

このように、これから新店舗を立ち上げるときには、お客様に魅力を感じさせるコンセプト作りがより重要になると言えます

小料理店と居酒屋の間の少し上質な居酒屋

大衆酒場は引き続き人気の一方で、少し上質な居酒屋も人気が上昇中です。「めしやヒロキ倶楽部 新宿」は、「肩肘張らないお値段で季節の美味しいご飯が愉しめる居酒屋」をコンセプトに、四季折々の料理が楽しめます。「おでん居酒屋 おでん屋たけし」では、2種類の出汁で食材のおいしさを生かした創作おでんやおつまみとともに、お酒が味わえます。また、居酒屋で寿司とお酒が楽しめる、「寿司居酒屋」というスタイルも近年人気のジャンルです。小料理店と居酒屋の間の少し上質な居酒屋も2024年注目の店舗と言えるでしょう。

まとめ


  • 2024年の飲食トレンド予想のまとめをお届けしました。
  • 大注目の食材やドリンクなどをあなたのお店でも取り入れてみてはいかがでしょうか?
  • フードテック(急速冷凍、調理ロボットなどの活用)も進み、飲食店での導入も増えてくるでしょう。

2024年は、日本古来から親しまれる「米」が幅広い料理ジャンルで再注目されたり、プラントベースなど自然派志向の食品にも注目が集まりそうです。また、「あえてお酒を飲まない」ライフスタイル『ソバーキュリアス』のように、ポジティブな視点で、飲食店を選択できる自由のようなものが求められるのではないでしょうか?


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