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【2025年グルメトレンド振り返り&2026年最新予測】セルフケアごはん・屋台グルメ・海藻ライフで“整う食体験”へ

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2025年のグルメトレンドをニュースや話題のメニューから振り返りつつ、2026年に流行しそうな最新グルメトレンドを予測します。韓国系×本格アジア系、ヘルシー志向、SNS映えスイーツなどの食トレンドをわかりやすく整理。ふだんのごはんやお出かけ先で“ちょっと試してみたくなる”ポイントをまとめました。

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2025年のグルメトレンドを振り返る


2025年のグルメシーンは、韓国系 × 本格アジア、ヘルシー・腸活・高たんぱく、映えスイーツ、低アル/ノンアル・クラフト系ドリンクなど、「楽しさ」と「健康志向」が同時進行した一年でした。ここでは、ニュースや話題のメニューを手がかりに、2025年のグルメトレンドを振り返ります。

韓国系 × 本格アジア系

2025年も韓国グルメとアジア屋台系の勢いはかなり強くなりました。ナッコプセ(タコ・ホルモン・エビの鍋)、韓国おでん、麻辣湯(マーラータン)、肉骨茶(バクテー)まで、「これも今年よく聞いたな」という名前がずらっと並びます。

ここ数年の違いは、「映える韓国料理」から一歩進んで、ちゃんとスープやだしにこだわった“本格系”が支持されていることです。辛さやトッピングで自分好みに調整できるメニューも多く、「その日の気分でカスタマイズできる一杯」として楽しんでいる人が増えました。

お店で本場に近い味を楽しみつつ、家ではスーパーのタレや冷凍食品を使って“おうち屋台”をする。この二つを使い分けるスタイルが、2025年の韓国・アジア系トレンドの特徴だったと言えそうです。

ヘルシー・腸活・高たんぱく

「健康志向」は、2025年には“特別なこと”ではなく、当たり前の前提になってきました。ヨーグルトや発酵食品、高たんぱくヨーグルト、オートミールなどはすっかり定着。「おいしい」を前提にしながら、たんぱく質や食物繊維、腸活といったキーワードで商品を選ぶ人が増えています。

海外のトレンドでも、腸内環境や血糖値、ホルモンバランスなど“体の内部コンディション”を意識した食の話題が増えているのが特徴。2025年の日本の動きは世界的な流れともつながっています。ガチガチのダイエットではなく、「明日もちゃんと動ける自分でいたいから、ちょっと意識して選ぶ」。そんなゆるい健康志向が、2025年の空気感でした

ハイブリッド&映えスイーツ

センイルケーキのようなデコレーションケーキ、カヌレ × チュロスを掛け合わせた「カヌチュロ」など、いくつもの要素を組み合わせた“ハイブリッドスイーツ”がSNSを賑わせました。

見た目がかわいいのは大前提。そのうえで、食感の重なりや香り、断面の美しさなど、「どう写真や動画に撮れるか」まで含めて楽しむスタイルが定着しています。

また、海外ではチリ入りグミのような“甘さ+辛さ”の「Swicy(スウィーシー)」系お菓子も話題に。「ただ甘いだけじゃない」スイーツの流れは2026年以降、日本でもじわじわ広がっていきそうです

低アル/ノンアル・クラフト系ドリンク

ここ数年で一気に選択肢が増えたのが、低アル・ノンアルドリンクです。クラフトビール風のノンアルビール、果物やハーブ、スパイスを組み合わせたモクテル、好きな茶葉やシロップを選べるカスタムティーなど、「飲み会=お酒」という固定観念から少しずつ解放されてきました

“酔うためのお酒”ではなく、

  • その場を楽しむため
  • 香りや味わいを楽しむため

の一杯を選ぶ人が増えた結果、「今日はノンアルにしておこう」が当たり前に言える空気もできつつあります。

2025年は、お酒の有無もふくめて「自分のペースで飲み方を決めていい」という感覚が、広がってきた一年だったのかもしれません。

2026年食トレンド予測


2026年の最新グルメトレンドは、「健康×おいしさの進化」「省エネごはん」「五感で楽しむ体験コンテンツ」「AIとレトロ」「古き良き日本食文化」といったキーワードで語られそうです。ライフスタイルや価値観の変化とともに、私たちの食卓や外食はどう変わっていくのか、その変化の方向性を、具体的なキーワードとともに整理していきます。

健康 × おいしさが進化

ワンボウルで健康と時短を両立する「一汁三菜ボウル」や、いつもの料理に薬膳の考え方を少しプラスする「フュージョン薬膳」などが注目されています。

どちらにも共通しているのは、「我慢して健康になる」のではなく、「ちゃんとおいしいままで、自分の体調も整えたい」という発想です。

疲れて帰ってきた夜に、コンビニ弁当で済ませるのではなく、

  • 冷蔵庫の残りおかずをボウルに盛り合わせて一皿ごはんにする
  • スープに生姜やナツメ、クコの実などを足して“整う一杯”にする

そんな“小さなセルフケア”が、2026年はもっと当たり前になっていきそうです

省エネごはん

光熱費の高騰や、真夏の台所の暑さを考えると、「できるだけ火を使う時間を短くしたい」と思う人は多いはずです。

蒸してそのまま食卓に出せる「ワンプレートせいろ」や、少ない材料でボリュームを出す「かさまし料理」など、省エネ × 節約 × ちゃんとおいしいを両立する料理が注目されました。

そこから一歩進んで、2026年は

  • 短時間で作れる「煮込まないスープ」
  • 冷凍食材や下味冷凍を上手く使った“すぐごはん”

など、手を抜きつつも「自分をないがしろにしない」省エネごはんが増えていきそうです

五感で楽しむ体験コンテンツ

「写真映え」から、「五感で楽しむ体験」へ。2026年は、食を“アトラクション”のように味わうお店やメニューが増えそうです。

熱々の鉄板から立ちのぼる音や香り、スパイスの香りがふわっと広がる瞬間、見た目の色合いや盛り付け、口に入れたときの食感の変化。こうした要素を組み合わせて、その時間そのものを楽しむ食体験が求められています

外食はもちろん、家でも

  • 音のいい鉄板や土鍋を使ってみる
  • 香りの強いハーブやスパイスを一つ取り入れてみる

など、小さな工夫で「ちょっと特別な夜ごはん」を演出できそうです。

AIとレトロ

冷蔵庫の中身や好みからAIがレシピを提案してくれたり、アプリが“今日の気分”に合わせて献立を組んでくれたりと、「選ぶ手間」を減らしてくれるサービスは今後さらに増えそうです。

一方で、AIがどんどん便利になるほど、手書きのメニューや、ナポリタン・プリンアラモードのような昔ながらの喫茶メニュー、家庭の煮物やお味噌汁など、“人の手のぬくもり”を感じるレトロなごはんに惹かれる人も増えています。

ハイテクと懐かしさ。この両極端なものが並んで存在するのが、2026年らしい景色になりそうです

古き良き日本食文化

「古き良き日本食文化」への注目も、2026年のキーワードのひとつです。昭和レトロ喫茶や、家庭料理の再現、発酵食品や漬物など、いわゆる“地味だけど落ち着く味”が見直されています。

サステナブルな観点では、日本で昔から食べられてきた海藻も主役級の存在に。ミネラルや食物繊維が豊富で、腸にもやさしく、育てるときの環境負荷が少ない海藻は、「体にも地球にもいい食材」として、和食だけでなくサラダやパスタ、スムージーにまで使われ始めています。

“派手な新グルメ”だけでなく、こうした「古き良き日本」の伝統の味を、自分なりにアレンジして楽しむ人が増えていきそうです。

2026年に注目したい最新グルメトレンド


具体的な最新グルメトレンドとして、「セルフケアの一皿ごはん」「世界の屋台ごはん」「健康と環境を兼ね備えた海藻グルメ」に注目が集まりそうです。日常のごはんから外食、商品開発まで、自分らしく取り入れやすい“次の一品”を紹介していきます。

セルフケアの一皿ごはん

「がんばった自分のために作る一皿」。そんなコンセプトで注目されているのが、一汁三菜をひとつの器にまとめた「一汁三菜ボウル」です。増え続ける単身世帯のライフスタイルに合った“自分をいたわるごはん”として注目を集めています。

ごはん、メインのおかず、野菜のおかず、汁気のある一品を、深めのボウルやワンプレートにぎゅっと盛り合わせるだけで、栄養バランスも見た目の満足感もアップ。

  • 疲れた日は冷凍食品や総菜も組み合わせる
  • お気に入りの器を一つ決めておく

こんな小さな工夫で、「今日はちゃんと自分を大事にできたな」と思える一皿になります。

世界の屋台ごはん

ナッコプセや韓国おでん、麻辣湯、ビリヤニ、タコスなど、世界の屋台ごはんは2025年の段階でかなり浸透しました。

2026年は、こうした料理が

  • スパイスやハーブを本格的に使った“ガチ系”
  • 体を温めたり整えたりする薬膳の考え方を取り入れたメニュー

へと進化していきそうです。

外食でビリヤニ専門店を開拓してみたり、家ではレトルトのビリヤニソースや麻辣湯の素に、クコの実やナツメなどを足して“整う一杯”にしてみたり。旅先で出会った味を、少しずつ自分のキッチンに持ち帰るイメージで楽しむと、「今日はどこの国にしよう?」とごはんの時間がちょっとした世界旅行になります。

健康と環境を兼ね備えた海藻

最後は、2026年の主役候補とも言われている「海藻」です。

海藻は健康面と環境面の両方で注目される食材としてたびたび取り上げられています。ミネラルや食物繊維が豊富で、腸活にも役立つうえ、栽培時の環境負荷が比較的少なく、サステナブルな食材として世界的にも研究が進められています。

わかめや昆布だけでなく、アカモクや海ぶどうなど、これまであまり馴染みのなかった海藻もスーパーやネットで手に入りやすくなってきました。

味噌汁にひとつかみ足したり、サラダのトッピングにしたり、パスタソースに刻んで混ぜたり。難しいことをしなくても、「いつもの一皿に海藻を少し足す」だけで、体にも地球にもやさしい海藻ライフを始められます

まとめ


  • 2025年は韓国系×本格アジアや腸活・高たんぱくなど、“健康志向グルメ”が定着
  • 2026年は健康×おいしさ、省エネごはん、体験コンテンツ、古き良き日本食文化など、“自分を整える食体験”
  • セルフケアの一皿ごはん・世界の屋台ごはん・海藻グルメが、最新グルメトレンドのキー

2024年ごろから続いている、健康志向や多様性、SDGsへの関心は、2025年で一気に“日常の当たり前”に近づきました。2026年は、その延長線上で「どうやって自分の機嫌を取りながら生きていくか」を、食を通して考える一年になっていきそうです。

自分の体調や気分に正直になりながら、「今日は何を食べよう?」と考える時間そのものを、2026年の小さな楽しみにしてみてください。


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