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【2025年版】注目のサステナブルフードを徹底解説!最新トレンドもご紹介

この記事の読了は約5分です。

サステナブルと聞くと何だか難しいイメージがあるかもしれません。環境や健康にやさしい取り組みをしてみたいと思っても何をしたらいいか迷ってしまいますよね。本記事では、サステナブルについてわかりやすく解説。サステナブルがなぜ注目されているのか、日本が行っている取り組みや最新のサステナブルトレンドを紹介します。できることから取り入れて、地球にやさしくなってみましょう。

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サステナブルフードとは


まず「サステナブル」とは何なのかを簡単に解説します。

サステナブルの定義

サステナブルとは、「持続可能な」「持続力のある」という意味で、環境や社会、経済に対して使用される言葉です。

サステナブルフードは、サステナブルな食品で、要するに「環境や社会に配慮した持続可能な食品」を意味しています。

どんな食材を選ぶかが、環境に与える影響を大きく左右するのです。

環境にやさしい食事とは

温室効果ガスの排出を可能な限り減らし、資源を無駄にせず利用することを重視した食生活が環境にやさしい食事といえます。

具体的には植物性の食材を中心に、地元で生産された旬の食材を選ぶことが推奨されています。

また食品廃棄物を減らすために、余った食材を上手に使い切ることや、パッケージの少ない製品を選ぶことも、環境にやさしい食生活につながります。

手に取るものを少し意識することで、環境によりよい生活ができるでしょう。

サステナブルフードが重要視される3つの理由


なぜ今サステナブルフードが重要視されているのでしょうか? その理由を3つお伝えします。

人口増加による食料問題

国連の報告によれば、2025年には世界人口は82億人を突破し、約60年後の2080年には約103億人に達すると予測されています。(※①)

また、国連世界食糧計画の報告書によると、世界の7億人以上が飢餓状態であるといわれています。(※②)飢えに苦しむ国がある一方で、先進国ではフードロス(食料廃棄)が起きている現状があります。

食料の偏りは近年の環境問題がかなり関係していると言われ、よりサステナブルが求められている理由のひとつとされています。

食料問題の対応として、ひとりひとりと社会全体が協力し、新しい食の在り方を模索することが不可欠です。今後人口が増加しても、世界中の人々が食料の偏りなく平等に手にするために、サステナブルフードの重要性が高まっています。

参照URL:① https://www.unic.or.jp/news_press/info/50542/
     ② https://ja.wfp.org/news/SOFI2024_report

環境問題

世界レベルでの様々な環境問題が、サステナブルが注目される理由になっています。

環境問題
森林破壊森林は二酸化炭素を吸収する役割を果たしており、農地拡大による森林の減少は地球温暖化を加速させている。近年では温暖化による森林火災も問題になっており、日本でも問題視されている。
土壌(水質)汚染問題化学肥料・農薬の大量使用は土壌の質を低下させ、河川や海の水質も汚染してしまう。土壌や水質の汚染が、生態系や私たちの食生活にも悪影響を及ぼすことがある。
気候変動(地球温暖化)干ばつや気温上昇などによって、作物の収量が減少するリスクが高まっている。

上記の中でも温暖化による影響は森林火災だけでなく、気温の上昇や海面上昇、異常気象の増加などが問題視されています。環境への不安が高まるとともに、サステナブルフードが世界的に注目されているのです。

健康意識の高まり

健康意識の高まりは、サステナブルフードの需要拡大を後押しする要因のひとつです。

特にコロナ禍以降、世界的に健康意識が高まりオーガニックフードや無添加食品の需要が増加しました。 

より自然な生産方法で作られるオーガニックフードが、健康を気遣う人々の心を捉えました。それがサステナブルフードが注目される理由になっています。

健康を意識すると、必然的に環境にやさしい食生活ができるのかもしれませんね。

サステナブルフードの例


サステナブルフードは実際どのようなものがあるのでしょうか?

具体例を3つ紹介します。

オーガニック食品 

オーガニック食品は、サステナブルフードのひとつで、環境と人間の健康に配慮した食品です。

オーガニック食品の特徴としては大きく3つあります。

  • 化学肥料や農薬、遺伝子組み換え技術を使用しないこと
  • 自然のサイクルに則って育てられる
  • 土壌や水源の汚染を防ぎ、長期的に持続可能な食品生産を実現することが可能であること

オーガニック食品は、有機栽培で作られた食品を証明する、「有機JASマーク」がある商品のことをいいます。

身近なスーパーや仕入れ先でもチェックして、気軽にオーガニック食品を取り入れてみましょう。

スマート米

スマート米とは先進のIT技術を活用したスマート農業で作られたお米で、農薬や肥料の使用量を最小限に減らして栽培されるのが大きな特徴です。

スマート農業は生産の効率化と共に、環境保全型の農業を実践することも可能になります。

さらにメリットとして、

  • 残留農薬が不検出と証明されている
  • 農薬や肥料の使用量を減らすことで、環境負荷を低減している
  • 農家の手間を省くことで、生産性を高めている
  • 白米と同じように炊ける無洗米玄米もあり、手に取りやすい

などがあげられます。

最先端のスマート農業で生産されたお米を買うことも、環境保全の一助となり得ますね。

サステナブルコーヒー

サステナブルコーヒーとは、「現在のことだけではなく未来のことも考えた上で、 自然環境や人々の生活を良い状態に保つことを目指して生産・流通されたコーヒーの総称」と定義されています。

参照URL:https://suscaj.org/sustainable_coffee/sustainable/

現在、コーヒーは世界的に以下のような問題を抱えています。

1森林伐採によって、コーヒーの木を育てられる土地が減っていることなどの理由で生産量が安定しないこと
2コーヒーの低価格化が進むことで生産者への対価が少なく、生産者は小規模な農家が多いため、常に貧困状態で暮らしている方がいること

コーヒー業界で現状をどうにか変えるために「サステナブルコーヒーならこれらの問題を根本的に解決できるかもしれない」と注目されるようになりました。

サステナブルコーヒーは、「オーガニックコーヒー」「フェアトレードコーヒー」「シェイドツリーコーヒー」の3種類があります。 

サステナブルコーヒーを手に取ることが、生産者の生活や地球の未来を考えた取り組みの一歩となるでしょう。

最新のサステナブルフード事業2選


様々なサステナブルフードを知ったところで、最新のサステナブルフードの取り組みはどんなものが話題なのでしょうか。その取り組みを2つ紹介します。

ミュージアム

サステナブルフードを楽しみながら学ぶことができる「Sustainable Food Museum」が東京都港区に2025年2月3日に拡大新装オープン。

食の未来を体験しながら学べるミュージアムとして、「資源の保全」や「食の多様性」など6つの社会課題テーマが設けられています。

日本・アジアの企業約100社の最先端なサステナブルフードに関する商品やサービスを紹介しています。

ミュージアムの中でも、サステナブルでヘルシーな新食材を多数用いた、身体や地球環境を考えたランチ・カフェメニューを楽しむことができるカフェがあります。

ミュージアムで気軽に楽しくおいしく最先端のサステナブルフードについて学ぶことができ、新しい知識が得られること間違いなしです。

公式サイトURL:https://sustainablefoodasia.com/museum/

サステナブルフードツーリズム

サステナブルフードツーリズムとは、持続可能な食を楽しみながら旅行する、また持続可能な方法で料理を楽しむ旅行のことです。

サステナブルフードツーリズムのポイントは3つあります。

  • 天然資源への負荷を減らすために、地元の食材や料理を食べる
  • 地域の文化や歴史を体験する
  • 地域の生活を豊かにすることに貢献する

取り組みを行っている施設を1つ紹介します。

施設名特徴取り組み
SUIDEN TERRASSE
山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1
田んぼからインスピレーションを受け設計された建物は、「空間」「本」「食」「農」「地域」「癒」の6つのキーワードがある。・山形の地産地消の食事を提供し地域の食文化に触れる機会を作っている。
・「サスティナブルチャレンジ」として、山形庄内の食を伝え継承する取り組みの強化、自然に囲まれたウェディングプランなど人と環境に配慮した取り組みがある。

いつもの旅行にもサステナブルを取り入れて、環境について考える時間にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ


  • 環境を守りながら健康な食生活を実現するための重要なカギ
  • 知っておくことで食の選択肢が広がる!
  • イベントに参加してみる

環境・社会・経済に配慮した持続可能な食材である、サステナブルフード。

サステナブルフードを選ぶことは、必然的に環境に貢献することができるのです。毎日の食事で環境や他の誰かのためになったら嬉しいですよね。

今日からサステナブルな食生活を始めてみましょう。


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