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コロナウイルス感染症の流行以後、日常に浸透した「サブスクリプション(以下サブスク)」とは、一定期間、一定額を支払うことで商品やサービスを利用できる仕組みのこと。
今では、その年の最も優れたサブスクを表彰する「日本サブスクリプションビジネス大賞」にも注目が集められています。
本稿では、2023年に話題となったサブスクをご紹介。サブスクを始めたいと考えている飲食店の方におすすめのサービスについてもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
飲食店がサブスクを導入するメリットは3つ!
飲食店がサブスクを導入するメリットは3つあります。ここからはメリットについて解説していきます。
新規顧客を獲得でき、リピーターに繋げやすくなる
サブスクはさまざまなサービス内容を展開でき、内容を工夫することで新規顧客を獲得できます。例えば、「月額数千円で毎日食べ放題を利用できる」など利用者がよりメリットを感じるサービスを提供することで、インパクトを与えて話題性を呼び、集客に繋がります。
サブスクに登録してくれたユーザーは、料金を払っている分、サービスを利用するため積極的に来店してくれます。サブスクを入口に、お店を気に入ってリピーターになってくれるかもしれません。
収益を安定させられる
天候や季節、気温、祝日・平日などで売上げが左右されてしまうことが多い飲食店にとって、サブスクを展開していれば、集客が少ない日があってもサービスを利用してもらうための会員費で一定数の売上げを確保できます。
そのためにはサブスクを利用してもらえるような、ユーザーにとって魅力的なサービスを提供する工夫が必要です。しっかりとサービス内容を考えましょう。
顧客データをマーケティングに活用できる
ユーザーと継続的な関係を築くからこそ得られる情報は、マーケティングに活用できる重要なものです。
プロフィールや購入履歴からの情報だけでなく、ユーザーからのフィードバックで情報を得ることもできます。それらを活かすことで新たな商品やサービスの開発、事業分野の開拓などにもつながるでしょう。
最新!2023年に話題となったサブスク5選
「日本サブスクリプションビジネス大賞2023」に選ばれたサブスクや、メディアなどで取り上げられたサブスクなどから5選ご紹介します。
PostCoffee(ポストコーヒー)
公式サイト:https://postcoffee.co/subscription/
「PostCoffee」は、世界20ヵ国、200種類以上のスペシャルティコーヒーと呼ばれる最高品質のコーヒーから厳選した商品が届くサブスクです。初回のコーヒー診断に回答することで約30万通りの組み合わせから好みに合ったコーヒーが選定され、届いた後もフィードバックを通じてより好みのコーヒーが届きます。
EC事業を開始したことで、サブスクだけでは足りないと感じていたユーザーに単品商品にも手を伸ばしてもらえ、売上げ以外にユーザーの満足度も高めています。
snaq.me(スナックミー)
公式サイト:https://snaq.me/
「snaq.me」では、おやつ診断の回答をもとに、毎月変わる100種類以上のおやつのなかから、食べきりサイズのおやつが8つ届くサブスクを展開。リクエスト機能がついていることで、ユーザーは食べたいものも選べます。
苦手なものやアレルギーの登録も可能で、そういった食材が原料として含まれているものも届かない仕様です。万が一食べられないものが届いた場合、割引ポイントを配布するなどのサポートも行っています。
サブスクだけでなく直営店舗もオープン。「snaq.me」で取り扱っている50種類以上のおやつに加えて、おやつを少量ずつ試食できるおやつポーチなどを販売し、オフラインならではのリアルな体験の価値を高めています。
SAKURACO
公式サイト:https://sakura.co/
海外向けに日本のお菓子をサブスクとして提供している「SAKURACO」。「日本サブスクリプションビジネス大賞2023」にてシルバー賞を受賞した話題のサブスクです。
提供しているボックスのなかには、日本全国の老舗和菓子店の和菓子や日本茶を詰め合わせています。さらに現在は、神奈川県や京都府、さいたま市などの自治体と連携し、地方メーカーの製品やオリジナル商品を開発。地方メーカーに海外販路を提供することで地方活性化への貢献を目指しながら、全世界へ日本の文化や魅力を発信しています。
フィシュル!
公式サイト:https://fishlle.com/
「フィシュル!」は、魚のフードロス削減と漁業者の収入の底上げのために国産の「未利用魚」を活用したサブスクです。「未利用魚」とは、味とは関係ない理由で規格外にされてしまった魚のことを指します。
この「未利用魚」を使った調理済みのミールパックを提供するとともに、アレンジレシピを添えて届けることで魚食の新しい楽しみ方を提案し、魚食文化の再建に力を入れています。「日本サブスクリプションビジネス大賞2023」では、ブロンズ賞を受賞しました。
パンスク
公式サイト:https://pansuku.com/
「パンスク」は全国のベーカリーから、独自の冷凍技術で美味しさを閉じ込めたさまざまな冷凍パンが届くパンの定期便サービスです。個人店のスタイルを崩したくないベーカリーにとって「パンスク」への参加は、売れ行きにばらつきがある通販の運営や個別対応の負担も減り、事前に出荷個数が確定することで、ロスの削減にも繋がっています。
2023年12月には、日本トレンドマップ研究所が実施した「パン好きが選ぶパンの宅配サービス」における市場調査で、2年連続で人気No.1を獲得しました。
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サブスクを始めたい飲食店の方必見!導入・運用をサポートしてくれるサービス3選
favyサブスク
公式サイト:https://info.favy.jp/subscription/index.html
「favyサブスク」は、直営店で5年以上検証し続けたノウハウを元に生まれました。初期費用0円でサブスクを導入でき、導入後も、運用する上でのノウハウを学べる勉強会の開催など、まさに飲食店のためのサービスです。
また、飲食店のサブスクと聞くと、食べ飲み放題を想像することが多いかもしれませんが、実は割引やクーポンなどの提供も可能。「favyサブスク」では、どのようなサブスクの内容にすれば良いか分からないといった方にも、さまざまなサービス内容を提案しています。
GMOおみせアプリ
公式サイト:GMOおみせアプリ
「GMOおみせアプリ」はIT企業であるGMOが提供する、企業・店舗の公式アプリ制作サービスです。そのなかの「定期自動支払い」機能を使うことで、定期購入や有料会員サービスの管理が簡単に行えます。
サブスクの提供だけでなく、電子ポイントカードやクーポンの配布、広告運用など、さまざまな集客施策を一括して実施。豊富な機能からカスタマイズして店舗に合ったアプリを開発することができます。
MONSTER PASS(モンスターパス)
公式サイト:https://monster-pass.insightcore.jp/
「MONSTER PASS」は、掲載されているさまざまな店舗のサブスクをユーザーが発見・利用できるポータルサービスです。現在、200ブランド以上、1600店舗以上のサブスクを掲載しています。
気軽にサブスクを導入できるように、今なら初期費用・月額費用を0円で利用可能。「MONSTER PASS」の導入事例も掲載されているので、気になった方はチェックしてみてください。
まとめ
ここまで、話題のサブスクから、飲食店のサブスク導入・運用でおすすめのサービスをご紹介しました。
サブスクが広く浸透し、サブスクを提供する店舗も増えており、ユーザーも多くのサービスを精査したり比較したりします。そのなかで目に留まるためによりユーザーにとってメリットになる嬉しいサービスを考えるのが第一です。
もしサブスクの契約関係がなくなっても、お店との関係が切れるとは限りません。始めたいと考えている方、サービス内容に悩んでいる方は、サブスクから始まる継続的な関係を考え、より良いサービスを考えてみてください。