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ファッションやグルメでにぎわう、多くの人たちが遊びや仕事に訪れる吉祥寺。
吉祥寺駅から徒歩2分の場所に位置するスタイリッシュなコンクリートの壁が特徴的な吉祥寺RETRO(レトロ)。一見洋風な外観ですが、実は親子丼や鶏鍋など豊富な鶏料理を食べられる和の焼き鳥店です。
中でも看板メニューの焼き鳥は、ここでしか食べられない希少な”本宮烏骨鶏”を使ったレアな逸品です。
焼き鳥店も居酒屋もたくさんある吉祥寺という激戦区で、現在のような人気店になるまでの道のりはどのようなものだったのでしょうか?
本稿では、吉祥寺RETROオープンまでの経緯やお店のこだわり、南雲店長にお伺いした内容をまとめて紹介します。
オープンの経緯
南雲店長は、吉祥寺RETROをオープンする前に、吉祥寺を含め都内で10店舗ほどの飲食店を立ち上げています。飲食店の経営やオープンのノウハウはあったので、「今後は違うコンセプトで」という理由で焼き鳥店をオープンすることに。
焼き鳥店として差別化をするため、普通のブロイラーではなく、希少な食材を直接仕入れることを目指しました。そこで、あらゆる業者に連絡しているうちに、福島県本宮市の生産者の方と繋がることができたのだそうです。
その生産者の方はあまり卸売りをしておらず、吉祥寺RETROも新しくオープンするという点で、“ゼロ”が共通点でした。そして、お互いゼロからスタートという点でタッグを組むことに。
そうして、希少な鶏肉を仕入れるルートができました。「このご縁が本当にラッキーだった」とおっしゃる南雲店長。新店舗のブランディングに有効になったそうです。
その希少な鶏肉というのが、“本宮烏骨鶏”です。
本宮烏骨鶏はほぼ市場に出回っておらず、店舗で取り扱うのは吉祥寺RETROが初になります。
オープンまでの苦労
本宮烏骨鶏は希少で美味しいというメリットがある一方で、食べられる部位が限られている・調理が難しいという特徴も。
ほとんど流通していない分、他の鶏肉のような部位が食べられるとは限らないという問題がありました。
それでも、試行錯誤し、メニューとして提供できるように。
苦労した分、他店での取り扱いが少ないため、今ではわかりやすく差別化でき、ブランディングに繋がっています。
お店のこだわり
お店には、料理・内観・接客などあらゆるところにこだわりが詰まっています。
料理のこだわり
吉祥寺RETROには看板メニューである本宮烏骨鶏の焼き鳥以外にも、さまざまな個性派メニューがあります。
シェフも務める南雲店長によるお料理。通常の焼き鳥店にはないオリジナリティー溢れる魅力的なメニューが並びます。
焼き鳥店では珍しい「RETRO風 炙りラザニア」や「自家製ローストポーク」は、スペインバルやビストロでの調理経験がある南雲店長の特製です。
チーズがたっぷりでトロトロのラザニアは、ミニフライパンで提供されるので、熱々の状態で食べられますよ。
ローストポークは大判の肉を贅沢に使用し、オリジナルソースとの相性も抜群。
自慢のお料理をいろいろと楽しめるという点で、コースもおすすめです。
今の時期の人気メニューは「究極の鶏鍋」。もともとあったノウハウを活かし、烏骨鶏と比内地鶏の鶏ガラ・秋田の醤油を使用した特製スープを味わえます。
寒い季節に嬉しい、身も心も温まる吉祥寺RETROの鶏鍋もぜひ味わいたいですね。
そして、吉祥寺RETROは夜だけでなくランチもにぎわっています。
特に人気が高い「本宮鳥骨鶏黄身のせ親子丼」。
本宮烏骨鶏のお肉の旨みはもちろん、上に乗っている黄身がさらに親子丼の味を引き立てます。プルプルでツヤのある見た目で、Instagramの画像に魅せられて来店されるお客様もいらっしゃいます。
ドリンクのこだわり
さまざまな鶏料理と合うドリンクを豊富に取り揃えています。
吉祥寺RETROは鶏料理とドリンクの組み合わせも、楽しみのひとつと言えるでしょう。
特に、「品揃えに自信がある」というのがハイボール。定番以外にも、10種以上のハーブをブレンドしたオリジナルのRETROハイボールも楽しめます。
他にも珍しい日本酒やカバランという台湾ウイスキーなど、希少なお酒のラインナップも豊富です。
内観のこだわり
吉祥寺RETROの内観は、焼き鳥店といっても和モダンでおしゃれな空間。男性だけでなく女性にも人気で、内観を重視してお店を選びたい人にもおすすめです。
そして、席はカウンターと座敷というシンプルな作り。
カウンターでは、オープンキッチンで調理の様子を見つつ、お酒のボトルを見ながら落ち着いて飲めます。
1席ごとのスペースにゆとりがあるので、隣を気にせずゆったり過ごしたい人にもおすすめです。
座敷は掘りごたつ付きで、ゆったりと足を伸ばしながら飲みたいときにぴったりです。
そして、パーティションで区切れるので、人数変更にも柔軟に対応が可能。
3名くらいの少人数飲みにも、20名までの大人数飲みにも使えるので、宴会や忘年会シーズンにもおすすめです。
今後の展望
「良い物件があれば、業態を問わず出店していきたい」と意欲的に語ってくださった南雲店長。
吉祥寺でのドミナント出店を目指しているそうです。
ドミナント出店とは、特定のエリアに集中して店舗展開すること。
吉祥寺にこだわる理由は、街の雰囲気や人が自分に合っていると感じるからだそう。また、ドミナントにより、自分の目が行き届くところで店舗経営をしていきたいという想いもあります。
「吉祥寺RETROや自分のお店を通して、吉祥寺という街を盛り上げていきたい」と話してくださいました。
お店からのお知らせ
吉祥寺RETROは、定期的にクラブイベントを実施しています。
「en?joy」と題し、吉祥寺のSTAR PINE’S CAFEで開催。
吉祥寺の店舗や飲食関係者が集まって遊べる場所を作りたいと思ったことが始まりで、なんと25年も続けているそう。
「先日、コロナ明けで5年ぶりに開催できたので、今後は定期的にやりたい」とおっしゃっていました。
このイベントを夜に開催することで、夜に集まりやすい飲食店関係者の方々の繋がりが生まれ、一緒に吉祥寺の街を盛り上げる関係を作っていければと考えているそうです。
「en?joy」公式Instagram:https://www.instagram.com/enjoy.since.1999?igsh=cXpnampuYjhyODds
店舗情報
店名:吉祥寺RETRO
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-5 レンガ館モール B1F
電話番号:0422-29-3936
公式サイト:https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13296772/
Instagram:https://www.instagram.com/kichijyouji.retro
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