この記事の読了は約4分です。

現代は食べ物を食べるだけでなく、「見る」「撮る」にまで広がった“五感で味わうグルメ”の時代。若者を中心にSNS映えする“写真映えメニュー”が話題を呼び、飲食店はビジュアル戦略抜きには語れません。
現在はどんなグルメが話題になっているのでしょうか。
本記事では、圧倒的なビジュアルで人気のメニューと話題のお店を紹介。なぜ流行しているのかも徹底解説します。また、集客や拡散のヒントも説明していきますので、ポイントを抑えて話題のグルメの理解を深めていきましょう。

ビジュアル重視の時代

グルメにおける“ビジュアル重視”とはどういうことなのでしょうか。なぜ流行るのかをポイント3つに分けて解説します。
SNSは“新しいスタイルの口コミ”
InstagramやTikTokなど、写真や動画中心のSNSが主流となり、「映えるグルメ」が注目を集めるようになりました。
- 写真に収めたいからお店に行く
- SNSで見て知った
という視覚優先の動機で行動する若者が増えているのです。
口コミとしてのSNS活用は飲食店にとって、なくてはならないものとなりつつあります。
一瞬で“選ばれるか”が決まる時代
TikTokやYouTubeなどの縦動画では、視聴者自ら検索をすることよりも、「タイムラインからの出会い」が主流になっています。
つまり、「見た目で勝つことができない=スクロールをされて終わり」となってしまうのです。
だからこそ、「一目惚れ」されるビジュアルが重要になってきています。
“体験価値”が求められる時代
インパクトのあるメニューは食べるだけが楽しみではありません。
- 「友達と撮り合う」
- 「その場でのリアクションを動画に残す」
というような体験そのものを消費するように変わっているのです。
お客様を増やし、リピーターを作るためには、お店独自の「体験価値」を提供することが不可欠となります。
知っておきたい!映え商品と人気のお店

ビジュアルもよく、満足感のあるトレンドメニューを4つ紹介します。今注目のお店も合わせて紹介していきます。
揚げサンド
揚げサンドとは、サクサクの揚げパンにホイップやフルーツなどをサンドした見た目にも楽しいスイーツ。
福岡の「フルーツサンドスリー」が、新形態で話題沸騰の揚げサンド専門店「Age.3(アゲサン)」を東京銀座にオープン。人気を博し、2025年6月に浅草、7月に原宿と続けてオープンしています。
人気の理由は3つあります。
- 昔ながらの給食の揚げパンを思わせる懐かしさ
- パンからホイップがはみ出るほど挟まっている背徳感あふれる見た目
- ボリューミーな見た目の割に低カロリー・低糖質にこだわっている
揚げサンドの魅力は、インパクトのある見た目だけでなく、食感、懐かしさ、手軽さなど様々な要素が組み合わさっているのです。
今後、さらに多くの人に注目される人気メニューになること間違いなしです。
Age.3 公式サイト:https://fruitssand-three.com/pages/age-3
かき氷
かき氷のふわふわとした見た目は、視覚的に涼しさを感じさせ、暑い夏にぴったりのスイーツとして人気です。
かき氷の美しい見た目はSNSでシェアされやすく、多くの人の目に触れることでさらに人気が高まっています。
東京都台東区にあるかき氷専門店「ひみつ堂」は、自家製のシロップにこだわり果物と砂糖だけで作る‘完全果実蜜‘で見た目も美しいかき氷を食べることができます。
テレビで取り上げられることが多く、有名芸能人やアイドルも足を運ぶ人気店です。
豪華な見た目と話題性もあるかき氷は、今後もブームを掴み続けるでしょう。
ひみつ堂 公式サイト:http://himitsudo.com/
パフェ
パフェは、年齢問わず多くのスイーツ好きにとって特別なスイーツです。
フルーツやゼリー、アイスなどの材料がグラスに層をなし、まるでアート作品のような見た目は、目でも楽しむことができます。
東北、関東を中心に店舗展開をしている「フルーツピークス」は、旬のフルーツをパフェやタルト、ドリンクやお食事で楽しむことができるお店。桃が1つまるごと乗っているパフェや苺1パック分入ったパフェなど、果物屋ならではの商品を食べることができます。
SNSへの投稿も積極的に行っており、幅広い年代のお客様の心を掴んでいます。
瑞々しい豪華なフルーツパフェは、旬のフルーツが変わるたびにブームになるでしょう。
フルーツピークス 公式ホームページ:https://fruitspeaks.jp/
SNSで人気のベーカリー
全国的にSNSで話題となるベーカリーは年々急増しています。
- 「撮りたい」と思わせるビジュアル
- 韓国をはじめとした海外のブームになっているパンを取り入れる
- パンの種類が豊富で飽きがこない
このようなポイントを押さえたベーカリーが人気です。
そんな“ベーカリー激戦区”の日本で特に有名なのが「アマムダコタン」。福岡に本店があり、西日本を中心に店舗展開、以前ブームを巻き起こした“マリトッツォ”の発祥の店といわれています。
他にはない独創的なパンをはじめ、約120種類の豊富なバリエーションと店内のユニークな雰囲気で、人気を集めています。「選ぶ楽しさと、これまでに出会ったことのないパンを味わってほしい」という思いが込められています。
パンのビジュアルのよさやお店のこだわりから、多くの人々に愛されるベーカリーであることがわかります。
アマムダコタン 公式ホームページ:https://amamdacotan.com/
「映えて拡散される」工夫とは?

お客様から見て、飲食店側はどのような工夫をすれば“映えて拡散”されるのでしょうか?
定期的なメニュー更新
季節や旬によっておすすめのメニューを変えることで、拡散されやすく来店にも繋がります。
飲食店側はメニュー更新がスムーズにできるよう、入れ替えに必要なフォーマットなどを用意しておくと素速い対応ができるでしょう。
ビジュアル重視の撮り方を考える
商品を撮る時お客様目線で考え、綺麗にビジュアルよく撮れる席や背景を用意することも大切です。
- 自然光で撮影しやすい窓際の席を設置する
- 誰が撮影をしても映えるフォトスポットを作る
といった工夫をすることで、SNSで拡散されやすくなること間違いなしです。
SNS投稿を増やす仕組み
来店したお客様にSNS投稿をしてもらうのも拡散の方法の1つ。
SNS投稿画面の提示で割引や、クーポンを配布するのもおすすめ。「また来たい」と思ってもらいやすくなるためです。
例えば、
- お店が指定したハッシュタグをつけて投稿し、その画面を提示すると次回ドリンク無料
- ストーリーズでお店のアカウントをタグ付けすると、当日プチプレゼントサービス
- 毎月〇名様に無料クーポンが当たるキャンペーン
このような「お客様がちょっと得する仕組み」が、投稿のハードルを下げ投稿数を増やすことができるのです。
まとめ

- 「一目惚れ」させるビジュアルが話題になる第一歩
- ビジュアル×体験×拡散が成功のカギ!
- 拡散施策で多くの人に見てもらう!
飲食店にとって、SNS時代は「映える瞬間を提供できるか」が重要なポイント。
SNSをうまく活用し、集客やブランディングに力を入れていきましょう。
▶最新の飲食ニュースはこちら

