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平日・土日を問わず多くの人が集まる渋谷駅から10秒の雲隠レ。若者に人気のにぎやかなエリアで、大人の隠れ家として新鮮かつリーズナブルな数々の魚料理を堪能できます。
料理のクオリティや親しみやすい接客が特徴のお店ですが、ここまでの人気店になるまでどのような道のりだったのでしょうか?
本稿では、雲隠レのオープンまでの経緯やお店のこだわり、大河内 翔オーナーにお伺いした内容をまとめて紹介します。
オープンの経緯
雲隠レ渋谷店は2024年5月3日にオープンした3店舗目で、1店舗目の雲ガクレと2店舗目の雲バナレは吉祥寺のハモニカ横丁にあります。
雲ガクレは別店舗の間借りで営業しており、3年ほど経ち、もっと大きな場所にも出店したいという想いから渋谷店ができました。
1店舗目の場所が吉祥寺となったのは、知り合いだったハモニカ横丁運営会社社長の手塚氏からのお誘いがあったからだそうです。「土日だけでもお店をやらないか」という誘いを受け、ハモニカ横丁でお店をオープンすることに。大河内さんを含め、立ち上げメンバーとなった友人2名も本業が飲食業ではなかったため、どの物件を選べばいいかわからない状態でした。
手塚氏からのお声掛けから、当初はスナックを経営する予定でしたが、物件の形から居酒屋が適していたため、予定を変更して居酒屋経営になりました。
渋谷への出店も、手塚氏に繋いでもらいました。
店名の由来
吉祥寺・ハモニカ横丁のお店は、別の飲食店の2階に位置していたため、看板が出せませんでした。看板が出せないというデメリットを逆手にとって、“隠れ家的”お店というブランディングにするため「雲ガクレ」になりました。
渋谷に出店するときにも、すでに雲ガクレを知っている方が増えてきていることを踏まえ、同じ店名の「雲隠レ」にしています。看板も「雲」という文字だけにして、大人の隠れ家として認知されることを目指しています。
オープンまでの苦労
「雲ガクレ」オープンの修行
創業時のメンバー3名は、全員飲食店とは関係のない仕事をしていました。大河内さんはビール販売の営業、友人はダンサーと俳優で、コロナによって仕事量が激減することに。
ビールやその他営業を通して飲食店と関わっており、いつか自分も飲食店を開きたいと思っていた大河内さん。緊急事態宣言の時に3人で話し合い、飲食店経営にチャレンジしました。
しかし、誰も飲食店の経験や知識がなかったため、自分たちでほとんど料理ができない状態でした。
ハモニカ横丁でのオープン後、料理経験のある店長が入店し料理を提供できるようになったものの、独学では成長が遅いと感じて修行を決意。
修行場所は『すっぴん』や『じゅん粋』など数々の人気飲食店を経営する株式会社バカワライ。もともと客としての立場からも好きなお店だったので、そのようなお店で修行できたことも嬉しかったとのことです。
店長を中心に、大河内さんもバカワライで修行(店長は1年半、大河内さんは約半年)。バカワライでは居酒屋の楽しさと基礎を教えて頂いたそうです。
「雲隠レ(渋谷店)」オープンの修行
そして渋谷店をオープンする際に、店内の機材の配置のアドバイスから、魚の流通と板場のオペレーションを教えてくれたのは、広島で『魚寅』などの人気居酒屋を経営する株式会社寅でした。
魚寅は魚の立ち飲み屋の名店で、魚を中心に展開していきたい自分たちにぴったりだったそうです。
そして、魚寅の修行を終えて、魚料理が自慢の雲隠レ渋谷店をオープンしました。
お店のこだわり
お店には、料理・内観・接客などあらゆるところにこだわりが詰まっています。
料理のこだわり
雲隠レは、魚料理を中心とした居酒屋です。酢でしめなくても食べられる生さば(むじょかさば)を始めとし、鮮魚からおでん、本気のチキン南蛮から本格タコスまで幅広く手作りで提供している点もこだわりのひとつです。
内観のこだわり
約30席のうち20席ほどはカウンター席で、オープンキッチンが見える構造になっています。スタッフが調理するライブ感を味わえるだけでなく、スタッフとの距離が近く、コミュニケーションを楽しめるお店です。
また、看板は「雲」という一文字だけにしてあえて目立たせず、口コミを通して“知る人ぞ知る”ような隠れ家にしています。
接客のこだわり
特に接客に関するマニュアルはありません。スタッフ全員が「お客様を楽しませたい」という気持ちで働いており、スタッフに会いにいきたいというお客様もいらっしゃいます。
メインスタッフはもともと友人関係なので阿吽の呼吸でコミュニケーションがとれます。新しく採用される方も、雲隠レの楽しい雰囲気を好きと感じてくれる人が自然に集まっているそうです。
今後の展望
大河内さんは、これからも居酒屋として店舗を拡大したいという展望を抱いています。
「今後もハモニカ横丁・渋谷を中心に店舗を展開していきたい。」
「両エリアのスタイルがバラバラで大変な時もありますが、その違いを全員で楽しんでいけたらいいですね。」
ハモニカ横丁にもう1店舗を来年中にオープンしたいという目標もあります。また、渋谷店は無休営業と一人でも気軽に入れる雰囲気を目指しています。
店舗情報
店名:雲隠レ
住所:東京都渋谷区道玄坂2-7-3 三喜ビル2F
公式サイト:https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13296145/
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