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2025年大注目の飲食フランチャイズを厳選紹介!飲食店のフランチャイズは、大手の経営サポートとブランド力を活かし、初心者でも比較的始めやすいビジネスモデルです。本稿では、2025年に注目されるフランチャイズの特徴と、おすすめの9ブランドを紹介します。これから飲食業界でフランチャイズ経営を考えている方は、本稿を参考に最新トレンドと成功のヒントを探りましょう。
最新の飲食フランチャイズ市場
飲食フランチャイズ市場は、コロナ禍からの経済回復とともに堅実に成長しています。各所の調査データをもとに最新の市場動向を見ていきましょう。
外食産業におけるFC市場規模
2023年4月~2024年3月における国内外食産業の市場規模は、コロナ前の2019年を上回る規模に回復。消費者支払金額ベースで、31兆2,411億円(前年比6.5%増)と推計されています(※①)。
こうした状況の中、飲食フランチャイズ市場でも一定の成長が見られました。飲食フランチャイズ全体の店舗数は、前年比1.0%増、売上高は8.7%増という結果に(※②)。店舗数と売上高が増えた要因としては、アフターコロナにおける人出の回復や単価上昇などが挙げられます。
ただし利益率や運営コストも考慮する必要があるため、一概に好調とは言い切れませんが、市場は拡大傾向にあると言えるでしょう。
※①参照:株式会社矢野経済研究所「外食市場に関する調査を実施(2024年)」
※②参照:日本フランチャイズチェーン協会「フランチャイズチェーン統計調査 2023年度(2023年4月から2024年3月)」
業態別の成長傾向
一般的なレストラン(イタリアンや焼肉店など)は、店舗数に大きな変化はないものの、売上高は前年比6〜13%増加。
一方、居酒屋業態には特徴的な動きが見られました。相次ぐ倒産や閉店により、店舗数は前年比1.1%減少したものの、売上高は13.8%増加。DX化による営業効率の向上や、単価の引き上げが影響したと考えられています。
カフェ業態は、店舗数4.5%増、売上高10.3%増と好調。季節限定メニューやコラボ商品が新規顧客の獲得に貢献したと言えるでしょう。
※参照:日本フランチャイズチェーン協会「フランチャイズチェーン統計調査 2023年度(2023年4月から2024年3月)」p.5
外食形態かテイクアウト店か
2023年度の市場規模は、外食形態の成長が目立ちました。ファミレスや居酒屋などの外食業態は前年比20.9%増、テイクアウト店は3.1%増と、外食形態のほうが拡大しています。今後ますます競争激化が予想されるため、店舗設計やマーケティング施策の強化が今後も重要なポイントとなるでしょう。
※参照:日本フードサービス協会「令和4年・5年の食品業界の市場」(2024年9月発表)
これから伸びる飲食FCの特徴
飲食フランチャイズの成功のカギは、消費者ニーズの変化に対応した業態選び。コスパ抜群の居酒屋や、五感で楽しめて体験価値のあるお店、本場の味を提供する専門店などが注目されています。さらに、モバイルオーダーやアプリ決済の導入といったDX化も収益を確保するうえで重要になるでしょう。
2025年注目のフランチャイズ
これから伸びると期待大の飲食フランチャイズは、強いブランド力と独自性が魅力。2025年注目のフランチャイズを9つ厳選し、それぞれの特徴を紹介します。
居酒屋 新時代
「コンビニ感覚で楽しめる居酒屋」として、圧倒的なコスパが魅力!生ビールは209円、名物の伝串(でんぐし)は55円(いずれも税込)と、破格の安さで人気を集めています。
特に注目すべきは、商標登録されている「伝串」。カリッと揚げた鶏皮が特徴で、“日本一のパリモチ鶏皮串”として、累計販売数2億本を突破しました。
運営は株式会社ファッズで、全国に同ブランドを150店舗展開。フランチャイズ加盟の初期費用は370万円と、比較的低コストで始められることが特徴です。気になる方は、公式サイトで公開されている収益モデルをチェックしてみましょう。
公式サイト:https://www.phads.jp/shinjidai.html
フランチャイズ関連ページ:https://www.phads.jp/franchise.html
牛たんの檸檬
SNSで話題沸騰の厚切り牛たん専門店。あの堀江貴文氏が創業に関わり、2024年にフランチャイズ展開を本格的にスタートしました。
名物は「厚切り牛たん」で、美しいロゼ色の断面美がSNS映え抜群のひと品。炭火で焼き上げた香ばしい表面とジューシーな肉質が特徴で、名物ドリンクの檸檬サワーと相性抜群です。
2025年1月現在、新宿や浅草、大阪にお店があります。お客様の半数以上が訪日外国人で、インバウンド需要を狙える点も強み。話題性と将来性を兼ね備えたフランチャイズブランドです。
公式Instagram:https://www.instagram.com/beef_lemon/
フランチャイズ関連ページ:https://www.gyutan-lemon.com/
豚丼屋 TONTON
北海道・帯広名物の豚丼専門店。東京を中心に全国展開しており、2025年1月には静岡・浜松に進出。オープン時は最大2時間待ちの行列ができたほど大注目のお店です。
香ばしく焼いた豚肉を薔薇のように盛り付けた豚丼は、SNS映え抜群。特製の甘辛ダレは、醤油ベースに魚介エキスをブレンドしたこだわりの味わいです。ランチやディナー、テイクアウトやデリバリーなど幅広いシーンで利用されています。
経営面では、一人で管理できるシンプルなオペレーションにより、カウンター15席程度の広さで運営できる点が魅力。安定成長を続ける「カレー・丼物」市場での展開を考えているなら、今注目のフランチャイズです。
公式サイト:https://www.butadon-tonton.jp/
フランチャイズ関連ページ:https://www.butadon-tonton.jp/franchise
北海道小麦の生パスタ 麦と卵
画像はイメージです
コンセプトは「日本一おいしい生パスタ」。株式会社イーストンが運営し、2025年1月からフランチャイズ加盟の募集を開始した注目ブランドです。
最大の魅力は、北海道産小麦とデュラムセモリナ粉をブレンドし、北海道産の「下川六〇酵素卵」を使用した生パスタ。つるっとモチモチの生パスタにオリジナルソースが絡む、本格的な一品です。
2025年現在、関東で7店舗を展開し、直営店の全てが黒字経営を達成。元々フランチャイズを想定して作られた業態のため、飲食未経験でもプロの味を提供できるよう設計されています。運営会社の30年以上の経営ノウハウを活かし、安定した運営が期待できるでしょう。
公式サイト:https://mugitotamago.eastone.co.jp/
フランチャイズ関連ページ:https://mugitotamago.eastone.co.jp/lp
やきとり大吉
鳥貴族と同グループの「やきとり大吉」は、株式会社エターナルホスピタリティ傘下の焼鳥居酒屋。国内外に500店舗を展開し、2030年までに700店舗を目指す、今勢いのあるチェーンです。
お店の特徴は、セントラルキッチンを持たず、店主が厳選した食材を店内で串打ちするスタイル。定番から創作系まで25種類以上の焼鳥メニューを揃え、1本154円(税込)〜というお手頃価格も魅力です。
お店は10坪・20席ほどの小規模で、住宅街に出店し個人店のような温かみを演出していることが特徴。2023年にブランドが再構築され、スタイリッシュな「白い大吉」と地元密着系の「赤い大吉」の2スタイルで展開しています。
公式サイト:https://www.daikichi.co.jp/
フランチャイズ関連ページ:https://dokuritsu.daikichi.co.jp/
山下本気うどん
メディアで話題の「白い明太クリームチーズうどん」を生み出した、大人気の讃岐うどん専門店。2024年東証スタンダードに上場した株式会社ガーデンが運営し、全国で18店舗を展開しています。
同店が提供するのは、香川県産の厳選小麦を使用し、店内製麺にこだわった一杯。45種類以上の豊富なうどんメニューと、SNSでの拡散力が高い点も魅力です。
フランチャイズとしての強みは、グループ200店舗のスケールメリットを活かした圧倒的な仕入れ力と投資回収率(ROI)。業界平均の3倍以上、平均74.6%の投資回収率を誇り、その収益性の高さも注目されています。
公式サイト:https://yamashita-honki-udon.com/
フランチャイズ関連ページ:https://gardengroup.co.jp/franchise-yamashita-honki-udon.html
BONTEMPS(ボンタン)
画像はイメージです
本店のある韓国で大ブームを巻き起こした、クァベギ(ツイストドーナツ)専門店。2025年1月には、国内6店舗目となる三軒茶屋店がオープン予定です。
名物は、韓国の伝統的なクァベギを現代風にアレンジしたSNS映え抜群の一品。生天然発酵種(ルヴァン)を使用した、独特のモチモチ食感と優しい甘さが特徴です。
提供メニューは、ドーナツとコーヒーのみ。指定工場から納品された生地を調理する、シンプルかつ効率的なオペレーションが魅力です。韓国スイーツブームの波に乗り、今後の成長が期待されるフランチャイズブランドと言えるでしょう。
公式サイト:https://www.bontemps-seoul.com/ja/japan
フランチャイズ関連ページ:https://www.bontemps-seoul.com/ja/post/20231108jp
ヨゴリーノ
イタリアで人気No.1のヘルシージェラート「ヨゴリーノ」は、世界で20カ国以上、日本で14店舗を展開しています。一般的なアイスクリームと比べてカロリーは約1/2、脂肪分は約1/5とヘルシー。健康志向の高まりとともに、今後ますます人気が期待できるブランドです。
フランチャイズの強みは、常温保存可能なパウダー原料を使用するため、ガスや油を使わず衛生的に管理できること。さらに、わずか2坪から開業可能で、立地コストを抑えながら出店することも可能です。
公式サイト:http://yogorino.co.jp/
フランチャイズ関連ページ:https://www.cleverlyhome.co.jp/yogorino/
パフェ&バーVIGO
2027年までに100店舗展開を目指す、今注目の夜パフェ専門店。株式会社CARTONが運営し、お酒とともに楽しめるパフェを提供しています。
パフェの特徴は、グラスの中にジュレやチョコレートなどを層状に重ねた、繊細な美しさが光る一品。見た目の華やかさや味のバランスにこだわった、特別感のあるスイーツを提供しています。
フランチャイズの強みは、セントラルキッチンで仕込んだ商材を使うことで、専門技術なしでも上質な味を再現できること。また、営業利益率20%という収益性も魅力です。
公式サイト:https://www.carton-inc.com/
フランチャイズ関連ページ:https://linktr.ee/yoruparfait_vigo
まとめ
- 2023年度の最新データによれば、飲食フランチャイズ市場は堅調
- これから伸びるフランチャイズは、コスパ・体験価値・専門性がカギ
フランチャイズは、個人の開業よりもリスクを抑えながら始めやすい点も大きな魅力。時代の流れに合うブランドを選び、フランチャイズ市場で成功のチャンスを掴みましょう。
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