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【特集|やなか風紡(つむぎ)】谷中で出会う、新しいふぐ体験。「熟成とらふぐの藁焼き」が紡ぐ日本料理の新境地

この記事の読了は約4分です。

東京・谷中にある「やなか風紡(つむぎ)」では、「ふぐは冬の味覚」という常識を覆す看板料理「熟成とらふぐの藁焼き」を一年中提供しています。

7〜10日熟成させたとらふぐを、お客様の目の前で稲藁の炎で瞬間的に焼き上げる一皿は、香ばしい燻香と凝縮した旨みが魅力。さらに、日本各地の国産食材や日本ワイン、日本酒とのペアリングを通して、日本の食文化を五感で楽しめます。

1日2組限定・完全予約制の特別な空間で味わう、新しい日本料理の魅力をご紹介します。

「ふぐは冬の食べ物」という常識を覆す、一皿との出会い


東京・谷中の路地にひっそりと佇む日本料理店「やなか風紡(つむぎ)」。2025年9月にオープンしたこの店では、「ふぐは冬だけの味覚」という固定観念を覆す看板料理「熟成とらふぐの藁焼き」を一年を通して提供しています。

締めてから7〜10日ほど熟成させたとらふぐを、お客様の目の前で稲藁の炎によって一気に焼き上げる――。

表面には香ばしい燻香をまとわせながら、中は生のままという大胆な仕立ては、まるで“ふぐ版カツオのタタキ”ともいえる唯一無二の一皿です。

さらに、日本各地から厳選した国産食材や調味料、日本ワイン、日本酒とのペアリングまで楽しめるのも大きな魅力。「谷中 日本料理」を探している方はもちろん、日本の食文化を深く味わいたい方にもぜひ訪れてほしい一軒です。

「風」を紡ぐ日本料理店。谷中という街で生まれた運命の出会い


やなか風紡の店主・中井隆裕氏は、東京・銀座の日本料理店で約27年にわたり腕を磨いてきた料理人です。

独立当初は、修業時代を過ごした銀座周辺への出店を考えていました。しかし、住まいのある台東区を散歩していた際、現在の店舗となる建物と出会います。

一度は飲食不可物件という理由で諦めたものの、その場所がどうしても忘れられず、思い切ってオーナーへ相談。日本料理店であることを伝えると、「この庭を生かせる店なら」と特別に承諾を得ることができました。

店舗には、長年大切に守られてきた「漱石庭」と呼ばれる美しい庭園があります。

※取材当時の庭園の景色

季節の移ろいを映し出す庭を眺めながら料理を味わう時間は、単なる食事ではなく、日本文化そのものを体験するようなひとときです。

外国人観光客にも人気の谷中という街で、日本料理を通して四季や文化、生産者の想いまで届けたい――

そんな中井氏の想いが、この場所には詰まっています。

店名「風紡」に込められた、師から受け継いだ教え


店名にも、中井氏の料理人としての哲学が込められています。

師から教えられた三つの「風」

  • 風味(料理の味)
  • 風土(産地)
  • 風景(季節)

これら三つの「風」が重なり合うことで、人々の暮らしの中に「風習」が生まれていく。

この考えを大切にしながら、料理だけでなく、生産者や日本の食文化そのものを未来へ紡いでいきたいという願いから、「風紡(つむぎ)」という店名が誕生しました。

名物は一年中楽しめる「熟成とらふぐの藁焼き」


やなか風紡を訪れたなら、必ず味わいたいのが看板料理「熟成とらふぐの藁焼き」です。

一般的に、とらふぐは冬の高級食材というイメージがあります。しかし同店では、大分県産のとらふぐを通年で仕入れ、7〜10日間じっくり熟成させています。

熟成によって旨味成分が増し、身質はほどよくやわらかく変化。

そこへ稲藁の炎をまとわせることで、外側には香ばしい燻香、中はしっとりとした生の食感を残す絶妙な火入れが完成します。

口へ運ぶと、まず藁焼きの香りがふわりと広がり、その後から熟成によって引き出された濃厚な旨味がじんわりと押し寄せます。

噛みしめるほどに甘みが増していく味わいは、これまでのふぐ料理とはまったく異なる印象。

「こんなふぐは初めて食べた」

そう感じる人も少なくないでしょう。

切り方で変わる食感。調味料で変わる表情


この料理の面白さは、一皿で何度も新しい発見があることです。

まずはひら切り

しっとりとした口当たりで、熟成ならではの甘みをストレートに感じられます。

続いてぶつ切り

弾力ある食感と噛み応えが際立ち、ふぐ本来の魅力をより力強く楽しめます。

さらに味付けも二通り。

伊豆大島産の天然塩で味わえば、熟成による旨味がより繊細に引き立ちます。

一方、兵庫県たつの市の無添加薄口醤油を合わせると、藁焼きの香ばしさと熟成のコクが一層深まり、また違った表情を見せてくれます。

一皿の中で食感も味わいも変化していく様子は、まさにコース料理のハイライトです。

日本ワインとのペアリングが、ふぐの概念を変える


やなか風紡が提案するのは、料理だけではありません。

ソムリエ資格も持つ中井氏だからこそ実現した、日本ワインとのペアリングも見逃せません。

白ワインには、山梨県・丸藤葡萄酒工業の甲州樽貯蔵

塩で味わう熟成とらふぐと合わせることで、果実味とミネラル感がふぐの甘みをより引き立てます。

一方、薄口醤油で味わう藁焼きには、メルロー主体の赤ワイン

一般的には白ワインが定番とされる魚料理ですが、藁焼きによる香ばしさと熟成の旨味が赤ワインとも見事に調和します。

さらに提供されるワインは、やなか風紡オリジナルラベル

この店だけで味わえる特別な一本です。

最後はオリジナル日本酒の「ひれい酒」で締めくくる


コースの締めには、筑波の浦里酒造と共同開発したオリジナル日本酒が登場します。

そこへ、とらふぐのヒレを漬け込んだ冷酒仕立ての「ひれい酒」

一般的な温かいヒレ酒とは異なり、冷酒ならではの透明感のある香りが特徴です。

ワインから日本酒へ。

最後までふぐの魅力を存分に味わえる流れが丁寧に設計されています。

国産素材だけで完成する、一皿のストーリー


やなか風紡では、「すべて国産」を大切なテーマに掲げています。

とらふぐだけでなく、

  • 大分県産とらふぐ
  • 伊豆大島の天然塩
  • 兵庫県たつの市の無添加薄口醤油
  • 静岡県産わさび
  • 国産旬野菜
  • 山梨県産日本ワイン
  • 茨城県・浦里酒造の日本酒

など、日本各地の生産者が育んだ素材だけで一皿を構成しています。

中井氏は「料理を提供するだけではなく、生産者の想いまでお客様へ届けたい」と語ります。

その想いは、料理の味だけでなく、器や酒、ペアリング、空間のすべてに表れています。

谷中だからこそ体験できる、日本料理の魅力


やなか風紡は、1日2組限定・完全予約制。

カウンター7席と個室1室だけという贅沢な空間で、店主との会話を楽しみながら料理を味わえます。

窓の外には、四季折々の表情を見せる「漱石庭」。

季節の風景を眺めながら、日本料理を味わう時間は、まるで一編の物語の中に入り込んだようです。

谷中という街の穏やかな空気と、日本料理が持つ季節感。

その両方を楽しめることも、この店ならではの魅力でしょう。

「日本の食文化」を五感で味わう特別な一軒


やなか風紡 店主 中井隆裕氏

やなか風紡は、単に美味しい料理を提供する日本料理店ではありません。

熟成魚、藁焼き、日本ワイン、日本酒、国産食材、季節、庭、生産者の想い。

それらを一つのコースの中で丁寧に紡ぎ、日本の食文化そのものを体験できる場所です。

なかでも「熟成とらふぐの藁焼き」は、「ふぐ=冬」という常識を覆す革新的な一皿。

谷中でしか出会えない、新しい日本料理の世界をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

店舗情報


店名
やなか風紡(つむぎ)
住所
東京都台東区谷中3-4-9 tomoss 1階
アクセス
東京メトロ千代田線 千駄木駅 徒歩3分
JR日暮里駅 徒歩8分
開業日
2025年9月29日
営業時間
火〜土 17:30〜22:00(最終入店20:00)
定休日
日曜日・月曜日
席数
カウンター7席、個室1室(6名まで)
営業形態
完全予約制・1日2組限定
コース料金(税込)
・やなかコース:19,800円
・はつねコース:27,500円
・国産ドリンクペアリング:+7,700円
予約
TableCheck・電話(03-5842-1221)

公式サイト
https://www.tsumugi-yanaka.com/
Instagram
https://www.instagram.com/yanaka_tsumugi/
Google
https://share.google/cJAw6yvccihSBH5eb


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