上野駅から少し東へ歩いた先、観光地の喧騒から一歩離れた東上野エリアに、2025年11月1日、新たな寿司の楽しみ方を提案する一軒が誕生しました。
その名は食堂ボンドです。
寿司屋と聞くと、どうしても敷居の高さや緊張感を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、食堂ボンドが目指したのは、もっと日常に寄り添う存在です。
気軽に立ち寄れて、それでいてしっかりと美味しい寿司が楽しめる。そんな“チルな寿司食堂”という新しい選択肢が、いま静かに注目を集めています。
寿司屋ではなく「寿司食堂」。その名前に込めた想い

店名の「ボンド(bond)」は、“絆”“結びつき”を意味する言葉です。
人と人がつながり、一期一会の時間を共有できる場所にしたい。そんな想いから、この名前が付けられました。

オーナーの葛西さんが飲食の世界に入った原点は、カナダでの飲食店勤務にあります。
「目の前でお客様が笑顔になってくれる。その瞬間を見て、飲食は自分の天職だと感じました」
その後、日本で現場経験と経営の経験を積み重ね、「いつか自分の店を持ちたい」という想いを実現させたのが、食堂ボンドです。日本人だけでなく、日本を訪れる海外のお客様にも、日本らしいおもてなしを届けたい。そのための業態として選ばれたのが、“寿司食堂”でした。
温故知新とチル。伝統と今をつなぐコンセプト

食堂ボンドのコンセプトは、「温故知新」と「チル」。
古き良きを大切にしながらも、新しい発想を柔軟に取り入れ、肩肘張らずに楽しめる空気感を重視しています。あえて「寿司屋」ではなく「食堂」と名乗ったのも、寿司に対する固定観念を和らげるためです。厳格なイメージを払拭し、誰もが自然体で過ごせる場所にしたい。そうした想いが、店名や空間づくりの随所に表れています。

ターゲットは、地元の方々に加え、上野・浅草エリアに滞在する外国人観光客の皆さま。
言葉や文化の違いを超えて、料理と空間を通じて温かさが伝わる店を目指しています。
黄金色のすし酢が支える、食堂ボンドの寿司

食堂ボンドの寿司を語るうえで欠かせないのが、特製のすし酢です。
旨味・甘味・酸味、そのすべてのバランスを追い求め、何度も試行錯誤を重ねた結果、ほんのり黄金色に輝くすし酢にたどり着きました。まろやかな酸味の奥に、やさしい甘味とコクが広がり、ネタの持ち味を静かに引き立ててくれます。
一貫ごとに感じられる奥行きは、このすし酢があってこそ生まれるものです。
押し寿司を“推し寿司”へ。自由な発想が生む名物メニュー

【名物】アブREMIX|握り寿司と炙り押し寿司のREMIX
食堂ボンドの名物は、押し寿司ならぬ「推し寿司」です。
押し寿司は、にぎり寿司に比べて自由な発想を取り入れやすい。その特性を活かし、「寿司にとらわれない寿司」を追求しています。

看板メニューの炙りバラエティー押し寿司(6貫・12貫)は、まさにその象徴です。脂ののりや香りに合わせて、それぞれ異なる特製ソースを組み合わせた6種類は、一つひとつがまったく異なる表情を見せてくれます。

富士サーモンと自家製クリームチーズ、海老とトムヤムソース、しめ鯖とトマト江戸甘味噌など、和と多国籍の要素が自然に溶け合った味わいは、海外経験を持つ葛西さんならではの発想です。

寿司職人として、握り寿司にも一切妥協はありません。厳選して仕入れた食材を最高の握りにして、ご提供しています。
寿司屋のサンドイッチから定食使いまで、広がる楽しみ方

メニューは推し寿司だけにとどまりません。
「寿司屋のサンドイッチ」や「和牛すき焼き風の炙り押し寿司」など、寿司の可能性を広げる一品が揃います。

味づくりの軸にあるのは、とにかく妥協しない姿勢です。生産者や工場にも足を運び、素材の背景から理解することで、料理に説得力を持たせています。
昼は定食として、夜はお酒とともに。
寿司、居酒屋、食堂という要素が自然に共存している点も、食堂ボンドならではの魅力と言えるでしょう。
和モダンで温かみのある空間が生む、心地よい時間

店内は全14席。アースカラーを基調とした和モダンな空間が広がります。
古き良きをただ残すのではなく、現代の感性で丁寧に再構築することで、自然と落ち着ける雰囲気を生み出しています。

カウンター越しに交わされる会話や、料理が仕上がる音。
一人で訪れても、誰かと訪れても、心地よい時間を過ごせる空間です。
苦労の先に生まれた“BOND”。家族と仲間への感謝

開業までの道のりは、決して平坦ではありませんでした。
資金繰りや物件探しが思うように進まず、失敗を重ねる日々。さらに、夫婦で店づくりを進める中で、奥様の病気が発覚し、闘病と開業準備が重なる時期も経験されています。
それでも葛西さんは、「すべてが良い経験だった」と語ります。
家族の絆が深まり、支えてくれた方々との新たなつながりが生まれた。そのすべてが「ボンド」だと感じているそうです。
BONDをBONDSへ。食堂ボンドが描くこれから

食堂ボンド 店主 葛西氏
今後の目標は、この価値観に共感する仲間を増やし、店舗展開をしていくことです。
「BONDをBONDSにしていきたい」という言葉には、単なる拡大ではなく、想いを共有する輪を広げていきたいという意志が込められています。
寿司業態が二極化する中で、「寿司食堂」という立ち位置を明確に打ち出した食堂ボンド。
個人店ならではのストーリーと温度感を、体験価値として丁寧に表現している点は、飲食業界にとっても多くの示唆を与えてくれます。
東上野という街とともに育っていく一軒。
その魅力を、ぜひ現地で体感してみてはいかがでしょうか。
店舗情報
店名:食堂ボンド
オープン日:2025年11月1日
住所:東京都台東区東上野5-17-8 1F
電話番号:03-5811-1038
営業時間:
■月・火・木・金・土:11:30 – 14:30(L.O. 14:00)/17:00 – 21:00(L.O. 20:45)
■日曜日:11:30 – 15:30(L.O. 14:30)
■水曜日:定休日
席数:14席
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