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【2022年の飲食トレンドがわかるかも!?】海外で話題になっている飲食ビジネスまとめ

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2020年から2022年の今もなお、新型コロナウイルスによる、世界的パンデミックが進行しています。多くの業界がダメージを受けている中で、特に飲食業界は世界的に問題になっているのが現状です。海外での事例が、日本の飲食ビジネスにおいても大きく影響を受ける可能性が高いので、ぜひご参考にしてみてください。

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2021-2022年海外(米国・欧州)コロナ禍における直近の社会情勢

日本では「緊急事態宣言」の発令や「まん延防止等重点措置」の実施等、様々な行動規制がされており、イタリアでは欧州で初めて全土ロックダウンを導入しました。現在、オミクロン株が猛威をふるう中で、今後どのような対策が行われていくのでしょうか。

海外における現在の社会情勢

コロナショックによって世界で社会の動きが大きく変わりました。そして今後も「ウィズコロナ」や「アフターコロナ」「ポストコロナ」といった、コロナを含めた社会・生活になることが予想されます。

ニューヨーク市の飲食業界では、2021年の2月までに14万人が失業しました。その後、条件付きでの店内飲食が再開されましたが、従業員がおらず人手不足に苦しんでいます。アメリカではコロナ前からも、リモートワークが日常で行われていましたが、コロナ化でより一層リモートワークが定着し、飲食業界に務めていた従業員もIT業界に流れているようです。また、優秀なエンジニアは給与が高騰するなど、働き方が大きく変わってきています。

今後考えられる行動規制

もしコロナの波が再び起きたら、どのような行動規制をとるのでしょうか。予測のできないコロナ禍ですが、バイデン米大統領の首席医療顧問を務めるアンソニー・ファウチ博士は、アメリカのインタビューにて、ワクチンはすでに十分に接種できており「ロックダウンに戻る必要はない」と開示しています。

日本では現在も「まん延防止等重点措置」が実施されていますが、ワクチンの3回目の接種が始まったこともあり、今後「緊急事態宣言」が出る可能性は低いかもしれません。

海外の飲食業界の今(どのような動きがあるのか?)

コロナの影響で、日本の飲食業界では大きな変化がありました。しかし、それは日本のみならず海外でも同じような問題が起きているのです。さらに海外で起きている現象は、日本でも起こる可能性が大いにあると言えるでしょう。海外の飲食業界の今を知り、日本でも起こり得る事象に対応できるよう解説いたします。

ワクチン接種証明書「グリーンパス」の活用

欧州連合(EU)で導入されたグリーンパスワクチンパスポートとも呼ばれており、EU各国の国家機関が証明書の発行をしています。取得できる条件として、

  • ワクチン接種を完了した人。
  • PCR検査または抗原検査の結果が陰性だった人。
  • 新型コロナウイルスに感染して回復した人。

に当てはまれば取得することができます。イタリアではレストランや美術館、交通機関で提示が必須になったほか、大学では常時携帯することを義務化されるようになりました。

今後はより多くの国が、グリーンパスの携帯や提示が義務化されるようになるかもしれません。

テイクアウトとデリバリーサービス

コロナショックにより、レストランやカフェなどの外食をすることが難しくなりました。現在は、日本でも通常通り営業しているお店がほとんどですが、コロナ初期は休業を余儀なくされたお店も多かったのではないでしょうか。

その中で、自宅でもレストランの味を楽しめるようなグルメや、家から出なくても出来立てのご飯が食べられるような、デリバリーサービスが普及しました。実際にサンフランシスコでは、2014年頃からUberEatsは活用されていましたが、コロナ禍ではUberEatsが飲食店の「頼みの綱」となるまで、利用数が増えました。

そして、テイクアウトも今やハンバーガーやチキンなどの手軽なものだけではありません。ペルーでは半調理したパンを提供し、自宅のオーブンで完成させる商品が流行りはじめています。

ロッカー受け取りレストラン

テイクアウトとデリバリーサービスのちょうど間をとったシステムが、ロッカー受け取りレストランです。20世紀半ばに、アメリカのビジネスマンをターゲットに「オートマット」式のレストランが流行しました。その販売システムが、非接触を求められるコロナ禍に再熱しているのです。

自動販売機のような形式で、スマホから注文することができます。約10分ほどで調理された商品が指定されたロッカーに入っており、非接触で受け取ることができます。ロッカーはタッチレス式ドアを採用し、24時間営業のため今後も幅広く展開されるようになるのではないでしょうか。

注目されている海外の飲食店、飲食ビジネス紹介

コロナ禍で低迷しているようにも感じる飲食業界ですが、コロナ禍だからこそ注目されているお店やグルメも多くあります。海外のトレンドが、今後日本でトレンドになる可能性もあるかもしれません。

メキシコ料理、ビリア

片手で気軽に食べられる「ワンハンドグルメ」と言えば、ハンバーガーやサンドイッチが主流です。元々需要のあったワンハンドグルメですが、コロナ禍によって店内ではなく、テラスや公園で食事をする人が増えているため、ますます需要が高まっています。

そして今、海外で人気を集めているのが「ビリア」というメキシコ料理です。ビリアはヤギ肉を煮込んだシチューをタコスに入れた料理で、フードトラックで販売されているようです。

ハワイで人気なポキ丼がカスタマイズできる、ポケバー

ハワイのソウルフードである、「ポケ」「ポキ」と呼ばれる食べ物が、現在日本でも非常に人気を集めています。「ポキ」とは魚の切り身のことで、マグロやサーモンに醤油などを絡めてご飯にのせた、海鮮丼のようなものです。

このポキ丼の具材を、自分好みにカスタマイズできるお店が、2019年頃にハワイでヒットし、昨年には大阪で日本1号店がオープンしています。店内飲食だけではなく、テイクアウトにも力を入れているため、このコロナ禍でより一層注目されている商品です。

ノンアルコール酒類

コロナショックにより、多くの居酒屋が休業を余儀なくされました。その影響から「オンライン飲み」が流行したものの、常に自宅にいる環境から健康志向が高まりました。そのためノンアルコールを選ぶ人が増え、居酒屋が通常営業されるようになってからも、ノンアルコールの需要が高まっています。今後も世界規模で、ノンアルコール飲料の市場は拡大していくと多くの調査で発表されています。

日本外食企業の海外に向けての動き

外国人に高い人気を誇る「日本食」。日本の質の高さや安全性、そしてヘルシーという理由から、和食を求めて日本へ観光に来る渡航客も増加しました。その影響を受け、日本の外食企業は海外に進出するようになり、ますます日本食の需要も高まっています。

海外進出した日本の外食企業

海外で人気の日本食と言えば、寿司がよく挙げられます。それもいわゆる「回らない寿司」のお店が海外に多く出店しています。それは「和」という日本の雰囲気を楽しむ意味でも人気なお店でした。

しかし最近では「回転寿司」で人気なスシローが続々と海外進出をしています。なぜ「回転寿司」が外国人にも受け入れられているのでしょうか。

実は、寿司だけではないことが理由のひとつなんです。うどんやポテト、ラーメン等、まさに日本でも人気なお手軽フードが海外でも人気を博しています。

そのお手軽フードはスシローだけではありません。牛丼の吉野家も海外進出を果たし、現在海外では非常に人気な店舗になっており、長蛇の列が並ぶこともあるそうです。

海外に店舗のある飲食店のコロナ後

コロナショックをきっかけに、多くの飲食企業が海外進出を検討しているのではないでしょうか。現在も続々と海外進出を果たしている日本食企業ですが、今後より一層売れると予想されています。

特に日本食の中でも、牛丼やラーメンなどの「調理が手軽、かつおいしくて安い」という強みのあるB級グルメは、海外でブームになっているのです。価格面に関しては、日本ではラーメン1杯900円は少し値が張りますが、海外ではかなり破格。それほど日本は物価が安く、値段以上に質の高い料理を提供しており、海外では人気の理由なのです。そのため、アフターコロナで街に人が戻った時、非常に売れ行きが伸びることが予想されます。

まとめ

  • 海外の飲食トレンドを知ることで、日本の飲食ビジネスに活かせる
  • 世界的に非接触型の店舖運営は必須
  • 日本食の人気は根強い。アフターコロナでは日本の飲食企業の世界進出が加速する可能性大

スシローや吉野家のようにアフターコロナに向けて、海外進出を広げている企業が増えてきました。しかし、海外進出だけではなくそれ以外の方法でも、アフターコロナに向けた準備をしていく必要があります。海外進出もひとつの手ではありますが、店舗経営だけでなく、ネット販売などのインターネットを利用したシステムや、先述したような非接触のレストランなどは、今後より一層求められることが予想されます。そのためにも、海外の情勢やトレンドなどの状況把握が重要であり、飲食店を経営するにあたって必要不可欠なことなのです。

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Kasumi Sasaki

東京都出身。神奈川県在住。 ドレスコーディネーターとして勤務後、ライターの道へ。 現在、フリーランスのライターとして多数のメディアを運営。

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