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【フードビジネスの必須知識!!】飲食店の動画マーケティング特集&制作・活用事例

今回はビジネスにおいて必須コンテンツになった「動画」を活用したマーケティングについて取り上げていきたいと思います。

飲食業界でも、料理、サービス、店舖の魅力を動画で伝える機会が増えてきました。近年はスマホ普及により、動画コンテンツも一般的になりました。結果、見る側も作る側もハードルが下がり、日々活発に動画配信が行われている状況です。

情報として最も情報量の多い動画を使用して、お客様に店舖情報を届けることはこれから欠かさない手段になってくることと思います。ただ、まだまだ動画の活用方法について、飲食業界でスタンダードになっていないこともありますので、この記事で改めて『動画マーケティング』についてご紹介していきたいと思います。

RODteamsマーケティング支援・広報支援サービス

動画マーケティングとは?

簡単にまとめると「映像やアニメーションによるコンテンツを制作し、商品、サービスの認知・興味・関心を高めるマーケティング手法」です。

これまで情報を伝える手段としては、文字、絵、写真などが一般的でしたが、動きのある「映像」を様々なところで使用できる環境になりました。より人の興味をひく、動きや音声のある映像はマーケティングとして最も情報量が多く効果的な手段になります。

近年では、スマホ普及やSNS利用が一般化したことにより、写真だけでなく、動画を気軽に撮影し、ネット上にアップロードし、視聴できることが「動画マーケティング」の後押しをしています。

動画マーケティングが注目される理由

こちらに関しては、映像を見る側と作る側の環境が近年大きく変化したことが要因になります。

スマホの普及

現代で携帯電話、スマホを多くの人が持ち歩くことで、いつ、どのような場所でも動画を閲覧できるようになりました。

また、これまで映像といえばテレビが一般的でしたが、「Youtube」の登場と拡大により、動画配信プラットドームも増加し、スマホで動画を見ない日がなくなるほどになりました。特にユーザーの利用が多いSNS関連のアプリも動画配信機能が充実していることも大きな要因の1つになります。

通信環境・速度の向上

近年は4G通信により、インナーネットの使用速度が大幅に上がりました。結果、スマホへのアプリダウンロードにより、様々なアプリ、コンテンツを楽しむ時代になりました。

そして、直近では、SNSのカテゴリー内に動画投稿機能の追加、さらに動画に特化したコミュニケーションプラットフォームが登場したことにより、日々の限られた短時間で動画に触れることが可能になりました。

ストレスなく、動画を視聴できる環境が増えたことは大きな要因の1つになります。

動画サービスへの関心の高まり

これまで映像といえば、テレビや映画が主流でしたが、youtubeやfacebookの登場により、動画を気軽に楽しむことが可能になりました。また、直近ではネットフリックスやディスニー+などのサブスク型の動画配信サービスを提供するプレイヤーが登場しました。2020年のコロナ感染拡大による外出自粛により、自宅で動画を楽しむ機会が大幅に増加したことも新しい変化になります。

このような変化により、現代人は世代を問わず「動画」を楽しむ環境やライススタイルが定着したことにより、情報取得の基本ツールが動画になりつつあると考えられます。

結果として、広告や販促に関する情報配信の方法も「動画」で取り組むことが必要になりました。

これまでは写真や動画を撮影する際は、撮影機材も重要でしたが、近年のスマホ性能の向上により、自分の日常で持ち歩くスマホで十分、高解像の撮影が可能になり、さらに、動画編集アプリも無料で利用することが可能になりました。

より身近になった『動画』の活用は情報として、最も重要なものになりつつあると思われます。

動画マーケティングの効果

改めて動画マーケティングの特徴を整理していきたいと思います。

メリット

1、情報量の多さ

動きのある映像、音声など、人間が自分の目で見ているような映像を体験することが可能です。

文字、絵、写真と比較すると圧倒的に情報量が多くなり、記憶に残りやすくなります。飲食店においては、お店の雰囲気、料理のシズル感など「顧客体験」が重要になります。その体験や雰囲気が動画を活用することでリアルな情報をユーザーに提供できることになります。

2、重要な情報をまとめられる

文字、写真での情報は点になります。しかし、動画を活用することで、店舖が伝えたい「体験」となります。

つまり店内の雰囲気、スタッフの接客雰囲気、料理のシズル感などを1つの紹介動画にまとめて情報提供することが可能になります。店舖として伝えたい情報を漏れなくユーザーに提供することが可能です。

デメリット

1、リアルな情報をダイレクトに伝えてしまう

店舖のリアルな情報を漏れなく伝えられるメリットがある反面、伝える情報のコントロールが難しくなります。

店舖として本来なら知られたくない情報が見られてしまうリスクや、店舖情報をダイレクトに伝えることで、ユーザー自身が「自分に合わないお店ではないか」などと来店前に負の印象を与えてしまう可能性もあります。動画を通して悪い印象を与えないためにも、動画で配信する情報のコントロールの難しさがネックになる可能性があります。

2、動画の差別化・視聴したもらうための工夫が必要

動画は人の時間を奪います。文字や写真の情報は一瞬で確認することができるために、あまり負担になりません。しかし、動画は数秒〜数分視聴する必要があるため、いかに見てもらえるか、映像の内容や構成を考える必要があります。ユーザーの興味を引けない動画にならないための、企画から動画編集の技術も必要になるため、準備のハードルが上がってしまうことはデメリットの1つになると考えられます。

動画マーケティング手法を整理

投稿コンテンツの作成
投稿コンテンツの作成

ここでは、主な動画の活用場所を整理させていただきました。

自社ウェブサイトへの動画埋め込み

自社、自店で管理するメディアへの埋め込みや連携。

動画の特徴は情報量になります。知ってもらうきっかけよりも、理解を深めてもらう行為に強みを発揮しますので、自社サイトや自社のメディア内で見てもらえる場所を確保し、メディアへ訪問してもらった方にさらに興味をもってもらう手段として活用することが効果的です。

動画広告の出稿

テレビCMに近しい形になりますが、PV数の多いメディアに動画広告の出稿を行い、知ってもらうきっかけを作ることも効果的です。バナー広告は異なり、動きのある動画は目につきやすく、流入が見込めます。

自社SNSでの発信

現在のSNSは動画機能が充実しています。無料でSNSアプリユーザーに動画を見てもらえるきっかけを作ることが可能ですので、動画マーケティングを実施しすのであればSNSから取り組むことがおすすめです。1つ問題になることが、SNSはユーザー数が多く、閲覧機会を作ることが難しい状況です。いかに見てもらえる動画コンテンツが生み出せるかが重要になるかと思います。

飲食店に最適な動画マーケティング(使い方・活用のポイント)

SNS活用

TikTok

15秒から1分ほどの短い動画を作成・投稿できる縦型のショート動画プラットフォームです。10代のユーザーを中心に音楽に合わせてダンスや自撮りをする動画が話題になりましたが、現在では30代以上のユーザーにも拡大・浸透し、ライフスタイルやエンタメ、グルメなど様々なコンテンツが投稿されるようになった、注目のアプリになります。

instagram(リール・IGTV)

飲食店がSNSの中で最も利用されているのがインスタグラムになります。画像・動画情報を通して、一般ユーザーに店舖・料理情報を届けることが可能です。特に動画についてはリールという15〜30秒のショートムービーを配信する機能や、60秒以上の長編動画を投稿する機能があります。

これらを活用することにより、スマホで手軽に店舖の紹介動画、スタッフ紹介、おすすめの料理紹介の動画を撮影し、ネット上に配信することが可能になります。

注意点としては、誰でも手軽に投稿できてしまうため、とても情報量が多く、ユーザーに興味を持ってもらうことが難しいです。そのため、どのような動画を撮影し、どのように編集し、どのようなタイミングやハッシュタグで投稿するかなど、工夫が必要になります。

<参考記事:引用>【グルメ・飲食店】Instagramリールの企業活用事例まとめ

Twitter

Twitterは日本人ユーザーの多いSNSになります。リアルタイムで情報が常に発信され、話題のきっかけになるSNSになります。こちらもテキストだけでなく動画の投稿も可能になります。

飲食店においては、有効活用している店舖とそうでない店舖に大きく別れるSNSです。理由としては、フォロワーが増えるまでは、投稿をいくらしても反応が全くないため、やる意義を見出せずに更新を諦めてしまうパターンが多いです。ただ、継続し一定数のフォロワーがいることで、拡散力が出てきますので、店舖の広報ツールとして活用していくことはおすすめです。

その際はぜひテキスト情報だけでなく、画像さらには動画を投稿することで、より興味を持ってもらいやすい投稿を意識されると良いと思います。

<参考記事:引用>
Twitterに動画投稿する方法 – サイズや形式、アップロード手順を全解説https://news.mynavi.jp/article/20210519-1890846/

Facebook

良き知られるSNSの1つです。日本におけるアクティブユーザーは減少してしまい、現在はインスタグラムが主流になります。40代以上の世代については使用されている方も多い印象ですので、そのようなお客様との繋がりがある飲食店ですと活用も視野に入るかと思います。

動画を含む投稿については、インスタグラムと連携されることで、同時投稿が可能になります。その機能を活用し、Facebookに関しては、手間をかけずに配信していくのがよろしいかと思います。

<参考記事:引用>

インスタグラムとFacebookを連携・解除する方法 同時投稿(シェア)なども解説

https://appllio.com/instagram-facebook-link

Googleビジネスプロフィール

昨今、Googleマップの利用ユーザーが増えたこともあり、店舖情報の確認ツールとして注目されているGoogleマイビジネス。店舖情報の修正やクチコミ投稿についてはよく知られていますが、投稿機能についてはまだまだ認知が少ない状況です。

実はSNSと同じように投稿機能があり、テキスト、画像、動画などの投稿も可能です。

投稿機能を活用することで、Google上で店名検索をされたユーザーに対して、最新情報を届けることができますので、SNSと同じように活用されることをおすすめ致します。

<参考記事:引用>Googleマイビジネスに投稿できる動画サイズと動画作成のポイントを紹介
https://www.meo-times.com/registration-video_creation/

LINE公式アカウント

LINEについては日本でスマホを持っている方であればほとんどの人が利用するコミュニケーション(チャット)ツールです。こちらも、SNSのようにフォロワー(友達追加)を店舖情報にしてもらうことが可能なツールになります。※店舖で活用する場合は『LINE公式アカウント』になります。

チャットを通して、店舖の友達追加を行ったユーザーにダイレクトメッセージを送ることが可能になります。そのメッセージ内に動画を埋め込むことが可能になります。

LINEのメッセージについては、興味のない情報にはスルーしがちですが、動画を活用したインパクトのある情報をメッセージと一緒に載せることで、店舖に興味を持たせることが可能になります。

こちらも現在活用に取り組む飲食店が増加しておりますので、試してみると良いかと思います。

<参考記事:引用>

【2021年度最新版】LINE動画の規格・サイズまとめ

https://service.aainc.co.jp/product/letrostudio/article/2020/linemovie-standard.html

YouTube

動画といえば「Youtube」と言えるほど一般的になったサービスです。現在はユーチューバーなどこのサービス内での動画配信でビジネスが成り立つほどになりました。飲食店の活用については、店舖紹介動画をアップする、ユーチューバーに紹介してもらう、などがあります。最近では、店舖のオーナーやシェフ、従業員が自ら店舖のチャンネルを開設し、店舖をアピールするユーチューバーのような活動を行う店舖も増えてきました。

こちらもインスタグラムと同じように、誰でも始めやすい動画配信サービスであるものの、多くのユーザーや動画が掲載されているため、投稿した動画をみてもらうまでが大変な道のりになります。

ただ、飲食店の場合は来店されたお客様にチャンネル登録を案内することで確実に登録者数を増やすこともできますので、活用方法と動画投稿の継続さえできれば、確実に成果を生み出しやすいメディアだと考えられます。

店舖オリジナルのテレビチャンネルを作ることを目標にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?

飲食店におけるSNS活用の必要性はこちらの記事でもご紹介しております。
ぜひご参考にしてください。

動画編集アプリの紹介

iMovie

アップル社製の無料動画編集アプリ。新しいiPhoneには初めからインストール済み。

基本的なカット編集、BGM音楽の挿入、テキストテロップの作成、特殊効果トランジション、各種エフェクト、ピクチャインピクチャ、グリーンバッククロマキー、動画の書き出しができる。

テキストの種類や位置、サイズなどVer2.3から自由に編集できるようになった。テキストに影を付けることはできるが、枠線は不可。初めて動画編集する人に特におすすめ。

VN

カット、トリミング編集、BGM音楽、テキストテロップ、トランジション、複数トラックなど基本的な機能がある。ほぼパソコン用の動画編集ソフトと同等の機能。広告表示がたまにあるが、ほとんど気にならない。無料にしては高機能すぎるので、今後有料化、広告が増える可能性あり。

AdobePremiereRush

細かいカット、トリミング編集ができる。BGM音楽、テキストテロップ、トランジションなど基本的な機能あり。複数トラックに対応している。本来は、スマホのRushで簡易編集をして、データをパソコン版のAdobePremiereProに連携し細かい編集を行う。アプリ単独でも使えるがテキストデザインがテンプレートなので注意。

動画事例

飲食店の動画コンテンツ案としては下記のものがあげられます。

最新動画活用事例(うなぎ量深|ハートフィルムプロジェクト)

店舖紹介動画

店舖外観、内観、料理、シェフ、調理シーン、お客様飲食シーンなどをまとめた動画です。

実際に来店した時の雰囲気が伝わりやすいのが特徴です。

料理紹介動画

シェフが教える裏メニューやまかない料理を紹介する動画。お店をよく利用するリピーターが楽しめるような動画になります。

イメージ動画

看板メニューのシズル感表現に特化した動画、スタッフの接客シーンに特化した動画など、お店のアピールポイントに特化した短尺動画

イベント動画

店舖で開催されているイベント告知の動画。

一部にはなりますが、過去の紹介した動画事例記事もご紹介させて頂きます。ぜひ参考にして頂ければと思います。

動画マーケティング成功のポイント(まとめ)

今回、飲食店における動画マーケティング活用方法をご紹介させて頂きました。コロナ発生後から急速に動画コンテンツが注目されています。今後もさらに動画コンテンツ消費は高まりますので、今のうちから飲食店は動画マーケティングにチャレンジし、動画撮影や編集技術を身につけておくとよいと思います。今後はお店がメディアになる時代です

最初はどのように撮影し編集していけばよいかわからないところもありますが、現代では簡単に編集も投稿もできるツールが登場しておりますので、うまく活用して、まずはとにかく初めてみることが重要です。

ぜひ、まだまだ厳しい営業環境が続きますが、新しいことにチャレンジし、突破の糸口を見つけて頂ければと思います!


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