【2020年10月度】Rears(リアーズ)データトレンドを報告致します。
弊社で提供しておりますグルメサイトデータ一括管理サービス『Rears』によって収集しているグルメサイトデータ(対象:食べログ/ぐるなび/ホットペッパーグルメ/ヒトサラ)から見えるデータトレンドをご報告致します。
データ概要(要約)
- 10月はGotoEatキャンペーンのスタートにより、グルメサイト登録対象店舖は売上が大きく上昇。
- PV数、アクセス数が大幅に伸長。さらにネット予約件数、来店人数(予約人数)はさらに増加。
- 2019年と比較すると「Gotoeatキャンペーン」によりポイント獲得を目的としてお店選び、ネット予約が激増した。
今月のポイント(10月)※定量データ
PV数・アクセス数
PV数、昨年2019年の平均PV数の7倍、平均アクセス数9倍とGotoeatキャンペーンによりグルメサイト利用者が大幅に増加しました。今回はグルメサイト掲載店舖の中でも対象店舖とそうでない店舖があり、飲食店選びの中でポイントをたまるお店を優先的に選ぶことも傾向がありました。結果、通常利用時と比較しても店舖のアクセスや滞在時間も増加し、結果グルメサイトの各データに反映されたと考えられます。
コール数
10月Gotoeatキャンペーン対象はあくまでNET予約となります。結果、グルメサイトに対応した飲食店がネット予約のポイント付与という強みを活かして展開していました。そのため、これまでも減少傾向であった電話予約はあまり増加しなかったことが考えられます。また、予約電話ではなく、店舖への問い合わせ案件が増加したことも考えられるため、実際は売上に直結したコース情報は少ないことが現状です。電話問い合わせの対応はしっかり行いつつ、グルメサイトのネット予約環境の整理を再度確認しておくことが必要です。
ネット予約件数、予約人数
こちらの項目が9月から10月にかけて大幅に上昇しました。予約状況について店舖に弊社独自にヒアリングを実施しましたところ以下の傾向がみられました。
- 1名予約が増加
- ランチ予約が増加
- 席予約or低価格コースの予約増加
Gotoeatキャンペーンの主な内容を確認すると、1名予約に対して、ランチ500ポイント、ディナー1000ポイント(各媒体限定ポイント)が付与される
この結果、明らかにポイント獲得を目的としたユーザーが増加、かつお会計をなるべく抑えてポイント獲得しようとする動きが顕著にみられました。さらに、特徴としては初めていくお店を利用するパターンが多くみられました。おそらく、馴染みのあるお店でポイントを獲得する後ろめたさのようなものもあると考えられます。ただ、一方でこのキャンペーンをきっかけに以前から気になっていたお店に行ってみようという動きもみられたのは確かです。
あるグルメサイト担当者にお聞きしたところ、ネット予約をしたお店でたまったポイントを次回もそのお店で利用する傾向もみられるようです。そのような傾向をみるとGotoeatキャンペーンによって新たな出会いの創出と、良い飲食店であれば定期的に利用したい(リピーター化)も状況も生まれて、飲食業界にとっては確実に効果のあったキャンペーンあったと考えられます。
まとめ
10月は「Gotoeatキャンペーン」の大きな成果がわかりやすくみられたデータになっていました。
9月まで厳しい経営を続けられてきた店舖様にとっては嬉しい悲鳴が上がったのではないかと思います。今回のキャンペーンで現在のユーザー(消費者)はポイント付与などわかりやすいメリットを感じないと動かすことができないということも見えてきました。このようなキャンペーンが終了した後、いかに店舖の生き残りをかけた新しい戦いが始まるのではないでしょうか。
ポイントとは別にプレミアム付き食事券の利用が全国各地でスタートしましたので、こちらもしっかりと活用していくことをおすすめしたいと思います。
最後に、今後も弊社のRears(リアーズ)というデータ管理サービスから取得したデータから見える情報を定期的に報告していきたいと思います。ぜひ、今後の飲食店経営の参考にしていただければと思います。
※グルメサイトのデータ一括管理サービス『Rears(リアーズ)』にご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。現在、無料トライアルのご案内中です。
宜しくお願い致します。